シンガポールグランプリ

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Flag of Singapore.svg Singapore Grand Prix
マリーナ・ベイ市街地コース
Singapore street circuit v3.svg
レース情報
周回 61
コース長 5.065 km (3.147 mi)
レース長 308.828 km (191.897 mi)
開催回数 14
初回 1966年
最多勝利
(ドライバー)
ニュージーランドの旗 グレアム・​​ローレンス英語版
ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル (3)
最多勝利
(コンストラクター)
オーストリアの旗 レッドブル (3)
最新開催(2013年):
ポールポジション ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル
レッドブル-ルノー
1:42.841
決勝順位 1. ドイツの旗 ベッテル
レッドブル-ルノー
1:59:13.132
2. スペインの旗 アロンソ
フェラーリ
+32.6 s
3. フィンランドの旗 ライコネン
ロータス-ルノー
+43.9 s
ファステストラップ ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル
レッドブル-ルノー
1:48.574
マリーナベイ・ストリート・サーキットの夜景

シンガポールグランプリ(シンガポールGP, 英語Singapore Grand Prix)は、シンガポールで行われる自動車レース。2008年以降はF1世界選手権の1戦として、「マリーナベイ・ストリート・サーキット」で行われている。

概要[編集]

シンガポールGPのルーツは1961年に行われたオリエント・イヤーGPに始まる。翌年はマレーシアGPに改称され、1965年にシンガポールが独立するとシンガポールGPとなり、1973年まで開催された。当時はフォーミュラ・リブレ[1]のレースとして、トムソン・ロード・サーキット (Thomson Road Grand Prix circuit) で開催されていた。

アジア5番目のF1開催[編集]

2007年5月、シンガポール政府が2008年からF1シンガポールGPを開催することを発表した[2]。初年度の2008年のレースは、シンガポール最大の通信企業シンガポール・テレコムをタイトル・スポンサーシップに、「シングテル・シンガポール・グランプリ」として9月26日に開幕、決勝は9月28日に開催された。

アジアでのF1グランプリの開催は、1976年から開催されている日本1977年でいったん中止され、1987年から再開)、パシフィック1994年1995年に日本で開催)、マレーシアバーレーン中華人民共和国に次いで5カ国目となる。現在ではシンガポール・日本・韓国インドアブダビと続く秋のアジアラウンドの緒戦に位置づけられている。

モナコグランプリと同様に観光客誘致の目玉とされており、経済効果は毎年1億4,000万~1億5,000万シンガポールドル(約89億円~約96億円)[3]。開催費用の60%をシンガポール政府が負担している[3]。当初は5年契約で、その最後となる2012年には2017年までの契約更新が発表された[4]

市街地コース[編集]

シンガポールの中心地のマリーナ湾岸地域に特設された、反時計回りの約5キロの市街地サーキット「マリーナベイ・ストリート・サーキット」で開催される。同コースは、他の多くの市街地サーキット同様に、その殆どを一般の道路を一時的に閉鎖して使用している。ヘルマン・ティルケによって提案されたコンセプトを元に[5]オーストラリアグランプリアデレード市街地コースも設計したKBR, Inc.が詳細設計を行った[6]

一般道路をサーキットとして使用しているためか、路面がかなりバンピーである。マシン底部にはスキッドブロックと呼ばれる木製ブロックが装着されているが、その状態でも火花が車体後方から見えたほど。また、ピットレーン入り口がコーナーのエイペックスと重なるため危険との意見がドライバーから出された。

コース内やコース周辺には、ザ・フラトン・シンガポールパン・パシフィック・ホテルコンラッドなどの多くの高級ホテルや、マーライオンエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイなどの観光名所、香港上海銀行シティグループなどのオフィスビルが林立している。

エスケープゾーンが狭くセーフティカーが入り易い[7]ため、ドライレースでも2時間前後のレースになることが多い。2012年のレースではドライレースとしては1991年アメリカグランプリ以来21年ぶりに2時間を超えるレースとなった。2014年のレースにおいても、2時間を超えるレースとなった。

ナイトレース[編集]

照明で照らされたコース

F1人気の中心地であるヨーロッパで日中にテレビ中継が行われるよう、F1では初めてのナイトレースとして開催されており、土曜日の予選は現地時間21時(2011年までは22時)、日曜日の決勝は現地時間20時より開始される。コースサイドに1600基の投光器が32m間隔で配置され、サッカースタジアムの約4倍といわれる照度でドライバーの視界をかせぐ。総電力需要は318万ワット

ヨーロッパとの時差がある上に、通常のイベントとはタイムスケジュールが異なることから、身体面の調節が必要となる。また、赤道付近のシンガポールは夜間でも高温・多湿なコンディションとなり、コーナー数の多い市街地コース、長いレース時間という条件も相まって「1年間で最もタフなレース」(ニコ・ヒュルケンベルグ)となる[8]。ドライバーズミーティングにおいて、選手側からレース距離の短縮が要請されたこともあった[9]

前座レース[編集]

前座レースとして、フェラーリ・チャレンジ・アジアパシフィック選手権とポルシェ・カレラカップの2つのレースが開催される。なおこれらのレースの予選はF1の予選終了後の夜10時頃から行われる。

過去の結果[編集]

決勝日 ラウンド サーキット 勝者 所属チーム 結果
2008 9月28日 15 シンガポール スペインの旗 フェルナンド・アロンソ ルノー 詳細
2009 9月27日 14 シンガポール イギリスの旗 ルイス・ハミルトン マクラーレン 詳細
2010 9月26日 15 シンガポール スペインの旗 フェルナンド・アロンソ フェラーリ 詳細
2011 9月25日 14 シンガポール ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル レッドブル 詳細
2012 9月23日 14 シンガポール ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル レッドブル 詳細
2013 9月22日 13 シンガポール ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル レッドブル 詳細
2014 9月21日 14 シンガポール イギリスの旗 ルイス・ハミルトン メルセデス 詳細

脚注[編集]

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  1. ^ 国際自動車連盟 (FIA)や開催国の自動車レース統括団体(ASN)において、公認車両規則が定められていない車両のこと。
  2. ^ "F1シンガポールGP開催決定‐市街地で初の夜間レース". シンガポール経済新聞.(2007年5月11日)2013年7月4日閲覧。
  3. ^ a b "F1シンガポール・グランプリ、2017年まで開催で合意 次回のチケットを9月30日まで早期割引で販売". AsiaX News.(2012年9月23日)2013年7月4日閲覧。
  4. ^ "【速報】シンガポールGP、2017年まで契約延長を発表". TopNews.(2012年9月22日)2013年7月4日閲覧。
  5. ^ Singapore News - Singapore to host F1 Grand Prix next year”. Channel NewsAsia. 2007年5月18日閲覧。
  6. ^ “Expect more thrills than in Valencia”. thesundaytimes. (2008年8月31日) 
  7. ^ 2008年から2013年までのグランプリにおいて、セーフティカーが出動しなかったレースは一つもない。
  8. ^ "シンガポールGPプレビュー". GPUpdate.net.(2012年9月19日)2013年7月4日閲覧。
  9. ^ "F1ドライバー、シンガポールGPの距離短縮を希望". TopNews.(2012年9月23日)2013年7月4日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]