シロアゴガエル

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シロアゴガエル
Polyp leucom M 050408 041 ipb.jpg
シロアゴガエル Polypedates leucomystax
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : カエル亜目 Neobatrachia
: アオガエル科 Rhacophoridae
亜科 : アオガエル亜科 Rhacophorinae
: シロアゴガエル属 Polypedates
: シロアゴガエル P. leucomystax
学名
Polypedates leucomystax
(Gravenhorst, 1829)
和名
シロアゴガエル
英名
White-lipped Tree Frog

シロアゴガエル(白顎蛙、Polypedates leucomystax)は、両生綱無尾目アオガエル科シロアゴガエル属に分類されるカエル。環境省指定特定外来生物日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。学名は「白い上唇をもった、よく跳ねるもの」という意味。


分布[編集]

東南アジア原産。日本では沖縄諸島宮古列島八重山諸島石垣島)に移入分布している[1]。住宅地や農耕地、二次林に生息している。

形態[編集]

体色は茶褐色で、上顎が白い。背面には細かな顆粒状突起があり、基本的に明瞭な背側線や背中線はない[2]

生態[編集]

夜行性。樹上性だが地上でも活動する。繁殖期は主に4-10月。直径5-8センチほどの淡褐色の泡状の卵塊を、池や水たまりなどにある木の枝やコンクリートの壁面などに生み付ける[3]

外来種問題[編集]

日本では1964年に沖縄本島の嘉手納基地の前で採集され、その後1997年には宮古諸島で、2007年には石垣島で発見された[3]。貨物にまぎれて侵入したと考えられる。

餌や産卵場所をめぐる競争、鳴き声による繁殖妨害をとおして、在来種のカエルに悪影響を与えている可能性がある[4]。また、本種とともに本来国内には分布していない線虫の一種が持ち込まれており、こうした寄生虫の影響も心配されている[4]

現在はオタマジャクシが確認された沈砂池塩素剤を投入して駆除を進めている[5]

参考文献[編集]

  1. ^ 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著) 『決定版 日本の外来生物』 平凡社、2008年4月21日ISBN 978-4-582-54241-7
  2. ^ 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎 『決定版 日本の両生爬虫類』 平凡社2002年9月20日ISBN 4-582-54232-8
  3. ^ a b 那覇自然環境事務所 オオヒキガエルとシロアゴガエルについて
  4. ^ a b 村上興正・鷲谷いづみ(監修) 日本生態学会(編著) 『外来種ハンドブック』 地人書館2002年9月30日ISBN 4-8052-0706-X
  5. ^ 那覇自然環境事務所 【通知】石垣島におけるシロアゴガエルの生息状況と今後の対策