シリン・ネザマフィ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| 文学 |
|---|
![]() |
| ポータル |
| 各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
| 作家 |
| 詩人・小説家 その他作家 |
シリン・ネザマフィ(Shirin Nezammafi, 1979年11月10日 - )は、イラン・テヘラン出身で日本の大阪府に在住している在日イラン人の女性小説家である。ペルシャ語を母語とするが、日本語で小説を執筆している。
目次 |
[編集] 来歴・人物
神戸大学工学部卒業、神戸大学大学院自然科学研究科修士課程で情報知能工学の研究を修了後、日本で就職。パナソニックでシステムエンジニアとして勤務している[1]。2009年6月からドバイ支社勤務。
14歳のときに初めて小説を執筆。学生時代は理系学科へ進学したが、作家になりたかったと本人談。2006年に『サラム』で留学生文学賞を受賞した[2][3]。
その後も執筆活動を続け来日9年目の2009年4月14日、日本語で執筆した『白い紙』で、第108回文學界新人賞を受賞した。確かな描写力と視点を一人称に置きながら、「私は」等の一人称を使わぬ新しい文章表現が評価された。小説の内容は、イラン・イラク戦争下での学生同士の恋を描いた青春小説である[4]。日本語を母語としない作家が文學界新人賞を受賞するのは、2007年に受賞した中国出身の楊逸に次いで二人目、非漢字圏出身者としては初受賞。
日本語、ペルシャ語、英語に堪能。テレビのバラエティー番組に表示される日本語字幕を活用し日本語と話し言葉独特の表現を勉強したという。
[編集] 著作
[編集] 単行本
- 「白い紙 / サラム」(文藝春秋、2009年8月7日、ISBN 4163284109)
[編集] 文学賞受賞・候補歴
- 2006年、留学生文学賞(受賞作「サラム」)
- 2009年4月、第108回文學界新人賞(受賞作「白い紙」)
- 2009年7月、第141回芥川賞候補
- 2010年7月、第143回芥川賞候補(候補作「拍動」)
[編集] 脚注
- ^ “文学界新人賞 パナソニックSE・ネザマフィさんに聞く”. 朝日新聞. 2009年6月10日閲覧。
- ^ 留学生文学賞2006年受賞作品
- ^ “文学界新人賞にイラン人のネザマフィさん”. 産経新聞. 2009年4月14日閲覧。
- ^ “イラン女性に文学界新人賞 シリン・ネザマフィさん”. 朝日新聞. 2009年4月14日閲覧。
