ショーン・ヒル (アメリカンフットボール)

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ショーン・ヒル

Shaun Hill
デトロイト・ライオンズ

Shaun Hill at the 2012 Detroit Lions Training Camp.jpg
2012年トレーニングキャンプでのヒル
クォーターバック
生年月日:1980年1月9日(34歳)
出身地:アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カンザス州パーソンズ
身長:6' 3" =約190.5cm 体重:220 lb =約99.8kg
NFLデビュー
2005年ミネソタ・バイキングス
経歴
大学メリーランド大学
ドラフト外(2002年
 所属チーム:
通算成績
(2012年までの成績)
タッチダウン/インターセプト     41/23
パス獲得ヤード     6,381ヤード
QBレイティング     85.9
NFL.comよりの成績
受賞歴・記録

ショーン・ヒル(Shaun Hill 1980年1月9日- )はカンザス州パーソンズ出身のアメリカンフットボール選手。現在NFLデトロイト・ライオンズに所属している。ポジションはQB

経歴[編集]

プロ入りまで[編集]

高校時代彼は3年間先発QBであると共に2年間先発フリーセーフティを務めた。彼はカンザス州南東地区のファーストチームに2度選ばれると共に3年次には州のファーストチームに選ばれた。彼はまた高校時代にバスケットボール野球陸上競技も行った。

大学に進学する際には活発なリクルートは受けなかった。彼は2年間ハッチンソン・コミュニティ・カレッジで過ごした後、メリーランド大学に転校した。2001年、彼は3158ヤードを投げて19タッチダウンをあげ、大学に1985年以来となるアトランティック・コースト・カンファレンスのタイトルをもたらすと共にシーズンを全米ランキング10位で終えて2002年のオレンジボウル出場権を獲得した。

ミネソタ・バイキングス[編集]

2002年ドラフト外でミネソタ・バイキングスと契約し入団した。3年間彼は控えQBとして過ごした。経験を増すために2003年春に彼はNFLヨーロッパアムステルダム・アドミラルズに派遣された[1]。そこで彼はリーグトップのパス獲得ヤードをあげると共にTDパスはリーグ2位タイの数字を残した。2005年には2プレーを行ったがいずれもニーダウンが指示されていた。

サンフランシスコ・49ers[編集]

2006年、彼はサンフランシスコ・フォーティナイナーズに加入しトレント・ディルファーアレックス・スミスに次ぐ第3QBとなった。この年のプレシーズンゲームでパス23回中15回成功(成功率65.2%)TDパスなし、インターセプト1回の数字を残した。レギュラーシーズンに入ると彼に出番は回らなかった。

2007年8月16日のデンバー・ブロンコスとのプレシーズン最初のゲームで彼はパス20回中13回成功148ヤードを獲得したが、1インターセプトを喫して試合は13-17で敗れた。彼は機動力があるところを見せたが、レッドゾーンでの攻撃には不十分なものを見せ、1度目の攻撃はインターセプト、2度目の攻撃でもほとんど同じようなプレーであわやインターセプトされるところであった。プレシーズン最後のゲームとなったサンディエゴ・チャージャーズ戦でも3点差でFGレンジまでの前進を試みた試合終盤、残り16秒からワイドレシーバーに深いパスを2度投げたがいずれも失敗、2回目のパスはインターセプトされ試合に敗れた。

その年の12月9日のミネソタ・バイキングス戦でエースQBのディルファーが脳震盪を起こして負傷退場したことから、彼はリリーフとして出場し、パス27回中22回成功し、181ヤードを投げ1TDをあげる活躍を見せたが試合には敗れた。ディルファーはその年シーズン絶望となり、翌週12月15日のシンシナティ・ベンガルズ戦で初先発を果たした。彼はパス28回中21回成功しTDパス1回と、ランでも1TDをあげた[2]。その後シーズン終了まで先発出場を続けた[3][4]。12月23日のタンパベイ・バッカニアーズ戦ではパス24回中11回成功123ヤードを獲得、ダレル・ジャクソンバーノン・デービスフランク・ゴアにそれぞれTDパスを投げて試合は21-19でナイナーズの勝利に終わった。第16週のバッカニアーズとの試合で彼はパスを投げた後、相手の新人ゲインズ・アダムスにヒットされて背中を痛めた。その結果最終節のクリーブランド・ブラウンズ戦は出場不可能になり、クリス・ウィンキが彼に代わって出場した。

2008年2月に彼はチームと3年契約を結んだがアレックス・スミス、J・T・オサリバンと先発の座を争うこととなった。この争いはスミスが故障者リスト入りし、マイク・マーツオフェンスコーディネーター(2006年から2007年、デトロイト・ライオンズのオフェンスコーディネーターを務めた。)の戦術理解度の高いオサリバンが先発QB[5]、ヒルは控えQBとなった[6][7]。2008年シーズン途中の10月27日にマイク・シングレタリーが暫定ヘッドコーチとなるまで彼の出番はなかった。シアトル・シーホークス戦でオサリバンがその試合2度目のターンオーバーを許すと彼は交代出場しパス23回中15回成功し、ジェイソン・ヒルへのTDパスも決めたが試合は13-34で敗れた[8]。第10週のアリゾナ・カージナルスとのマンデーナイトフットボールから彼は先発QBとして起用されることになった[9]。前半彼はジョシュ・モーガンに31ヤードのTDパスを通しチームは14-3でリードしてハーフタイムを迎え、後半開始早々にはバーノン・デービスのTDでリードをさらに拡げた。しかし後半ヒルのインターセプトなどでカージナルスに24-29と逆転された。彼は敵陣20ヤードでショベルパスを試みたがこの日2回目のインターセプトを喫した。それでも残り3分39秒、1分04秒でナイナーズに攻撃権が移り残り時間わずかのところヒルはパスを何本も通しゴールライン間際まで攻め込んだがカージナルス守備陣を崩すことができなかった。11月16日に行われたセントルイス・ラムズとの試合では第2QにTDパス2本、自らによるTDランなどチーム史上2回目となる1Qに4TDをあげる猛攻を見せた[10]。第12週のダラス・カウボーイズ戦では自身初の300ヤード以上パスを投げたが敗戦を喫した。第16週のラムズ戦で3回のインターセプトをされた彼はオサリバンと交代されそうになったが、第4Qに80ヤードのTDドライブを最後はアイザック・ブルースのキャリア1,000回目のパスキャッチとなるTDパスで締めくくると、残り3分からジョシュ・モーガンへの48ヤードのTDパスを決めディフェンスが相手QBマーク・バルジャーのパスをインターセプトし自身初の第4Qからの逆転勝利を達成した。この年の成績は2046ヤードを投げてタッチダウンパス13回、インターセプト8回、QBレーティング87.5、ラッシングタッチダウン2回で、終盤8試合に先発出場した彼は5勝3敗の成績を残した[11]

2009年にはエースQBの座をアレックス・スミスと争った[12][11]。肩の弱さを指摘する声もあったが安定感とリーダーシップを買われて開幕先発QBに指名された[13]。しかしシーズン中盤からは控えに降格され2010年オフシーズン、チームがデビッド・カーを獲得したことからチーム構想からはずれ、デトロイト・ライオンズに移籍した[14]

デトロイト・ライオンズ[編集]

2010年、開幕戦のシカゴ・ベアーズ戦でマシュー・スタッフォードが肩を負傷し退場したためリリーフ[15]、第2週からは先発QBを務めた。10月10日のセントルイス・ラムズ戦ではカルビン・ジョンソンブランドン・ペティグルーネイト・バールソンにそれぞれタッチダウンパスを通して44-6の大勝に貢献した[16]。10月17日のニューヨーク・ジャイアンツ戦で左上腕部を骨折した[17]。11月25日のニューイングランド・ペイトリオッツ戦でファンブルした際に、相手選手の誰かに腕を折られそうになったと述べている[18]。この年彼は8試合に先発出場している[19]。2010年シーズン終了後、背中の手術を行った[20]

2012年、第3週のテネシー・タイタンズ戦で負傷したスタッフォードをリリーフ、パス13回中10回成功、2TDをあげた[21]

人物[編集]

メリーランド大学では運動学を専攻した。バイキングス時代には筋ジストロフィーに苦しむ子供たちのサポートを行った。また以前在籍していたバイキングスの公式HPでNFLヨーロッパでの経験を毎週掲載している。

趣味は釣りで地元カンザス州の池で高校時代釣りをして楽しんだ。バイキングス時代には長さ30インチ(約75cn)、9ポンド(約4kg)のウォールアイを釣っている。彼は48インチ(約121cm)のアメリカカワカマスも釣り上げている。

脚注[編集]

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  1. ^ 安定したパッシング NFLヨーロッパのエキサイティングなシーズンを通してQBが活躍”. NFL JAPAN (2003年6月30日). 2012年12月4日閲覧。
  2. ^ 49ers QB likely Hill, at least for this week”. サンフランシスコ・クロニクル (2007年12月11日). 2011年8月5日閲覧。
  3. ^ Hill, 49ers look to finish on winning streak”. FOXスポーツネット (2007年12月21日). 2011年8月5日閲覧。
  4. ^ QB Shaun Hill ready to lead Niners through final two games”. ESPN (2009年12月17日). 2011年8月5日閲覧。
  5. ^ 49ers、オサリバンを開幕先発QBに選択”. NFL JAPAN (2008年8月23日). 2011年8月5日閲覧。
  6. ^ 49ers re-sign quarterback Hill to compete for starting job”. nfl.com (2008年2月7日). 2009年9月5日閲覧。
  7. ^ Happy birthday: Niners cut Dilfer”. サンフランシスコ・クロニクル (2008年3月14日). 2011年8月5日閲覧。
  8. ^ シーホークス、伏兵FBの活躍で連敗を止める”. NFL JAPAN (2008年10月27日). 2011年9月23日閲覧。
  9. ^ 低迷する49ers、先発QBをオサリバンからヒルに変更”. NFL JAPAN (2008年10月28日). 2011年8月5日閲覧。
  10. ^ 49ers、第2Qに4TDの猛攻で快勝”. NFL JAPAN (2008年11月17日). 2011年8月5日閲覧。
  11. ^ a b 49ers、プレシーズン初戦の先発QBはヒル”. NFL JAPAN (2009年8月14日). 2011年8月5日閲覧。
  12. ^ 49ersの先発QB争い、5カ月に渡る“戦い”がスタート”. NFL JAPAN (2009年3月22日). 2011年8月5日閲覧。
  13. ^ 49ersの先発QB争い、ヒルが安定感とリーダーシップで制す”. NFL JAPAN (2009年8月25日). 2011年8月5日閲覧。
  14. ^ ライオンズ、49ersからQBスタッフォードの控え要員獲得”. NFL JAPAN (2010年3月15日). 2010年3月15日閲覧。
  15. ^ ライオンズQBスタッフォードが右肩負傷、全治6週間か”. NFL JAPAN (2010年9月13日). 2011年9月23日閲覧。
  16. ^ ライオンズ、記録的圧勝で今季初勝利”. NFL JAPAN (2010年10月11日). 2011年9月23日閲覧。
  17. ^ ライオンズ、QBヒルが左腕骨折”. NFL JAPAN (2010年10月18日). 2010年10月18日閲覧。
  18. ^ ライオンズQB、「ペイトリオッツは腕を折ろうとした」”. NFL JAPAN (2010年11月27日). 2011年9月23日閲覧。
  19. ^ 備えあれば憂いなし、控えQB事情をチェック”. NFL JAPAN (2011年8月3日). 2011年9月23日閲覧。
  20. ^ アナリストが選ぶ現役最高の控えQB”. NFL JAPAN (2011年6月10日). 2011年9月23日閲覧。
  21. ^ タイタンズがビッグプレイ連発、OTでライオンズ撃破”. NFL JAPAN (2012年9月24日). 2012年10月15日閲覧。

外部リンク[編集]