ショムニ

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ショムニ
ジャンル コメディ
漫画
作者 安田弘之
出版社 講談社
掲載誌 モーニング
発表号 1995年25号 - 1997年26号
巻数 全7巻
映画
原作 安田弘之
監督 渡邊孝好
脚本 一色伸幸
音楽 ファンキー末吉
製作 松竹
配給 松竹
封切日 1998年11月28日
上映時間 93分
その他派生作品
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画映画
ポータル 漫画映画

ショムニ』は、安田弘之による漫画、およびそれを原作としたテレビドラマ映画

モーニング』(講談社)において公募最優秀作として読みきり掲載された後、長期連載された。単行本全7巻、文庫本全3巻。

概要[編集]

とある大手の商事会社にある、落ちこぼれ社員が集められた庶務二課(略称ショムニ)に勤めるOLたちの人間模様を描いたコメディ。

2013年現在、版権は講談社からメディアファクトリーに移っている[1]

登場人物[編集]

塚原佐和子(つかはら さわこ)
本来の主役。温和だが地味で人付き合いができないという事で(ドラマ版では上司との不倫問題で)ショムニへ左遷され、坪井千夏に鍛えられる。踊りの才能があるらしい。
ドラマ版と映画版では主人公から脇役に変更され、その代わりにショムニのボスである坪井千夏が主人公に変更されている。
坪井千夏(つぼい ちなつ)
ショムニのボス。口が悪くて女王気質で色々な男友達(下僕)がいる。両親からは勘当されている。昔は今からは想像出来ない位の大人しい少女だった。ドラマ版と映画版では自身が主人公に変更されている。
日向知世(ひむかい ちよ)
ショムニのメンバー。フルネームを一発で読める人は少ない。仕事は出来るが一言多い性格で、上司との衝突でショムニに廻された。人事部の陰謀でショムニを出る。ドラマ版では名前が日向リエに変更されており、占い師の副業を持っているという設定が追加される。それに一言多いキャラから無口で無表情なキャラに変更されている。
宮下佳奈(みやした かな)
ショムニのメンバー。愛称は「カナさん」(年上の坪井千夏ですらそう呼んでいる)。1年で2回離婚している魔性の女。美人なので人気があり、会社の上司とも付き合っている。血を見ると逆上する。占いや宝石鑑定もできる。
徳永佳代子(とくなが かよこ)
ショムニのメンバー。関西弁でおしゃべりでウソつき。彼氏持ち。ドラマ版では名前が徳永あずさに変更され、ショムニの最年長であって誰が何をするか決める役を毎回務めており、それにおしゃべりではあるが言葉も関西弁ではなくなっている。
丸橋由美子(まるはし ゆみこ)
人事部の陰謀で日向知世の代わりにショムニにやってくる。メルヘングッズで机の周りをコーディネートしている(日々変化させている)。後に特務課の穴熊と付き合うことになる。ドラマ版では名前が丸橋梅に変更され、頭脳明晰なOLで、坪井千夏と幼なじみという設定になっている。
井上洸二(いのうえ こうじ)
ショムニの課長ではあるが、気が弱くて仕事が出来ないため部下であるはずの坪井千夏らにいつもいじめられている。映画版では名前が井上洸一に変更されている。ドラマ版では千夏らにいじめられていると言う描写は一切無いが、気が弱くて仕事が出来ないのは同じであり、ショムニの自分のデスクの上で猫を飼っている描写が追加され、さらには何の意味も無しに毎日朝8時に出勤しては夜8時に退勤すると言う描写も追加されている。
右京友弘(うきょう ともひろ)
東京大学卒の若手エリート。塚原がひそかに思いを寄せる。それなりに仕事が出来る様だが、自意識はそれ以上に過剰で、そのプライドが傷付くのを恐れるため、失敗を避けようとする。資産家の母親や満帆商事社長、それに千夏まで、彼のそうした性格を直そうとする。

書誌情報[編集]

モーニングKC

  1. - 1996年8月1日発売
  2. - 1996年11月1日発売
  3. - 1997年2月1日発売
  4. - 1997年5月1日発売
  5. - 1997年6月1日発売
  6. - 1997年7月1日発売
  7. - 1997年9月1日発売

テレビドラマ[編集]

1998年より江角マキコ主演でフジテレビにてドラマ化された。ドラマ版はストーリー展開や登場人物の役名・キャラクター設定などに大幅な変更が加えられている。また、一話完結形式である。

映画[編集]

劇場映画版は1998年11月28日に全国松竹系で公開。テレビドラマ版と関連のない映画オリジナル版であり、内容はむしろ漫画に近く、劇中での時間経過は2日間である。松竹の単独製作であり、テレビドラマ版を制作したフジテレビは関与していない。

主役の坪井千夏役は、当初はテレビドラマ版と同様に江角マキコを予定していたが、映画版の製作決定自体が急だったためスケジュール上の折い合いがつかず、高島礼子が主演となった。

内容は原作に忠実だったものの、ヒットしたテレビドラマ版の要素が無かったため、一般には受けが悪く、この年公開された日本映画の人気投票では、下から数えた方が早い程の低人気で終わり、映画雑誌『キネマ旬報』の1999年1月上旬号では同じフジテレビのドラマの映画化でありながら、大ヒットした東宝系の『踊る大捜査線 THE MOVIE』に対して、なぜ本作がヒットしなかったかを比較する記事が掲載されたほどであった。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

関連商品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ テレビドラマ『ショムニ2013』公式サイトより。

外部リンク[編集]