ショノルキス属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ショノルキス
Schoenorchis gemmata
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: ラン科 Orchidaceae
: ショノルキス属 Schoenorchis
Schoenorchis_sarcophylla(図版)

ショノルキス(スコエノルキスとも)属 Schoenorchisラン科植物の一群。コチョウラン属などに近いが、さほど目立つものではない。

特徴[編集]

単茎性の着生ラン[1]。茎は直立するか下垂する。茎が短く詰まるとコチョウラン属などに、長く伸びるとヒスイラン属などに似て見える。茎は下部で分枝することが多い。

花茎は茎の側面から出て、多数の花を総状につける。萼片と側花弁はほぼ同型、唇弁は三裂し、側裂片は丸くて立ち、中裂片は肉厚で前に出る。蕊柱は短い。コチョウラン属やカシノキラン属に似ており、蕊柱の構造で区別される。

学名はギリシャ語のヨシ(またはイグサ)とランの組み合わせである。

分布と分類[編集]

ヒマラヤからニューギニア、オーストラリア、太平洋諸島に分布し、約10種がある。

利用[編集]

一部で洋ランとして栽培される。ただし一般に普及しているほどではない。洋ランとしての略称もない。以下の2種は比較的広く普及している。

出典[編集]

  1. ^ 唐沢監修(1996)p.579
  • 唐澤耕司監修、『蘭 山渓カラー図鑑』(1996)、山と渓谷社