ショットピーニング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ショットピーニング (Shot Peening) とはショット・ブラストを利用した表面処理の形式のひとつで、主に鉄鋼表面に対して、塑性変形による加工硬化、表面応力の均一化及び残留圧縮応力の付与を図る処理である。

具体的には、投射材(主にスチールショットやスチールビーズと呼ばれる小さな鋼球)を空気圧または機械力により投射して処理対象(ワーク)にぶつけることによりなされる。投射される鋼球のスピードは、40~数百m/s程度、鋼球の大きさは0.05ミリ~数ミリ程度である。深い硬化層は大きな鋼球を、浅く硬い硬化層は小さな鋼球を早いスピードで投射することで得る。

歴史的には19世紀以前より、ボイラーなどの鋼板を金槌で叩くことにより強度および耐久性が向上することは知られていた。

用途[編集]

スプリング、板ばね、特殊鋼板があり、表面の硬化、破壊の起点となる表面応力の均一化及び残留圧縮応力の付与により耐久性や耐疲労破壊性が向上する。 さらには、水素脆性による遅れ破壊の防止にも役立つ。

また、近年ではワークの表面に微細なディンプルを形成し、フリクションの低減となるテクスチャリングにも貢献している。

尚、ほぼ同じ手法を用いる表面処理としてサンドブラストショット・ブラストがあるがこちらは主に表面研削や付着物除去を目的としており、表面硬化等を目的に特化したものではないため区別する必要がある。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]