シュトゥルーデル

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シュトゥルーデル: Strudel)は、詰め物を幾層にも巻く甘い菓子であり、クリームを添えて供されることが多い。18世紀にハプスブルク君主国中で知られるようになり人気を得た。

シュトゥルーデルはオーストリア料理と最も結びついているが、以前のオーストリア=ハンガリー帝国に属するこの地域全体の伝統的な菓子である。 国外ではあまり知られていないが、特に肉や野菜をくるんだものは粉の食事(Mehlspeise)とも呼ばれ、その名の通りそれだけで立派な食事として扱われることも多い。

最も古いシュトゥルーデルのレシピは1696年の手書きのレシピであり、ウィーン市立図書館が所蔵する[1]。この菓子は東ローマ帝国または中東の菓子と類似した起源を持つ(バクラヴァおよびトルコ料理参照)[2]。それがクロアチアとボスニア経由でオーストリアの食卓に持ち込まれているため、ブレクからの派生といえる。 他にもイタリアのピザ生地の元になった、等様々な菓子や料理の元であるという説がいくつもある。

語源[編集]

Strudelというドイツ語の名前は、中世ドイツ語で「」や「渦巻き」を意味する語の派生である。[3]

英語のStrudelは、ではドイツからの借用語である[4]ハンガリーではレーテシュ(Rétes)、スロベニアではštrudeljまたはzavitekチェコではザーヴィン(závin)またはštrúdl[5]ルーマニアではştrudelクロアチアではštrudlaまたはsavijačaスロバキアではštrúdľaまたはzávinと呼ばれる。シュトゥルーデルは、ブラジル南部、ボスニア・ヘルツェゴビナおよび他の旧ユーゴスラビア各国でも人気である。

ペイストリー[編集]

アプフェルシュトゥルーデル

最も有名なシュトゥルーデルの種類はアプフェルシュトゥルーデル(ドイツ語で、リンゴのシュトゥルーデル)およびトプフェンシュトゥルーデル(甘く柔らかいクォークチーズ、ドイツのトプフェン・チーズで作る)である。他には、サワーチェリー(ヴァイクセルシュトゥルーデル、Weichselstrudel)、サクランボケシの実 のシュトゥルーデル(モーンシュトレン、Mohnstrudel)や干しブドウがある[6]ホウレンソウキャベツカボチャザワークラウトが具の塩味のシュトゥルーデルもある[7]。伝統的なオーストリアのシュトゥルーデルの菓子ーは、世界の他の地域で供されるシュトゥルーデルのフィロやパフ・ペイストリーとは異なる。伝統的なシュトゥルーデルの菓子生地はとても弾力がある。グルテン成分を多く含む穀粉、卵、水とバターで作り、砂糖は加えない[8]。次に生地をねかせて活性化させ、手作業で非常に薄く押しのばす。厳密には、それをすかして新聞を読めるほど薄さであるとの逸話もある[9]。伝説では、オーストリア皇帝の料理人が完全主義者であり、それを通じてラブレターを読むことができたと言われている。薄い生地は布巾の上にひろげられ、詰め物をその上に塗る。上に詰め物を乗せた生地を布巾を使って丁寧に巻いて、オーブンで焼く。

米国[編集]

オーブンで焼いたシュトゥルーデル

アメリカのピルスベリー社 (Pillsbury Companyは、Toaster Strudelというシュトゥルーデルの一種を販売している。ポップ・ターツ (Pop-Tarts(平たい三角形のトースター・ペイストリー (Toaster pastryで、2層の薄い菓子の皮の間に詰め物が詰まっている)と類似している。

2003年に、シュトゥルーデルは(ソパピーヤ (Sopaipillaと共に)テキサスの公式な菓子となった。[10]

イスラエル[編集]

1920年代から1930年代の中央ヨーロッパからの多数の移民により、シュトゥルーデルはイスラエル料理の一部となり、ヘブライ語にとりいれられた(שטרודל)。

電子メールの普及に伴い、単価記号(@)はヘブライ語で俗に「シュトゥルーデル」というようになった。

脚注[編集]

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外部リンク[編集]