シュタッケルベルグ競争

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シュタッケルベルグ競争(Stackelberg competition、シュタッケルベルグ先導者モデル)は、ミクロ経済学でいう寡占モデルであり、先導者とされる寡占企業が価格決定した後に、追随者が価格決定を行う。

ゲーム理論の用語では、この市場価格決定ゲームの参加者は、先導者と追随者であり、先導者は市場の価格決定者である。

シュタッケルベルグ競争均衡では、先導者が追随者の行動を予想した上で事前に知る必要がある。追随者は、将来に対する追随者の状態を知る手段がなく、先導者は知見できるものとしている。仮に、双方が先導者として行動すると、シュタッケルベルグ競争均衡は成立することなく、シュタッケルベルグ不均衡またはバウリー的複占というべき異なる結果になる。ある会社が、市場の価格形成に対して有利な情報を持ちえる立場であれば、直ちにシュタッケルベルグ競争均衡のプロセスに入るし、市場に対して圧倒的なシェアをもつことも要件になりうる。この点で、先導者は、市場に対して価格決定者としての責任を負うのだが、このとき、追随者は、市場新規参入者ということになる。

サブゲーム完全ナッシュ均衡[編集]

シュタッケルベルグ競争均衡における均衡形成価格の決定プロセスでは、部分ゲーム完全均衡という段階を踏むことになる。すなわち、追随者の持つ反応関数に対して、先導者は、その反応関数を前提に行動する。これに対して、追随者は自分の反応関数のみにしか前提条件を持たないところがナッシュ均衡的である。言ってみれば、先導者の行動が帰納法に従っているのに対し、追随者は演繹法に基づいている。