機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争の登場人物

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機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争の登場人物(きどうせんしガンダム ダブルオーエイティ ポケットのなかのせんそうのとうじょうじんぶつ)は、OVA機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する架空の人物を解説する。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

[編集] 民間人

[編集] アルフレッド・イズルハ

Alfred Izuruha (声:浪川大輔、ゲーム『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』以降では比嘉久美子が担当) 全話に登場

本作の主人公で、愛称はアル (Al) 。

11歳。小学5年生。中立コロニー群サイド6のコロニー「リボー」に生まれ育つ。両親が別居しているため、父と離れ躾に厳しい母と二人暮らしをしている。複雑な家庭環境と成績不振で鬱屈した日々を送っていた。一年戦争の過酷な現実を知らないため、戦争が閉塞した自分の生活を一変させてくれるのではという期待感を抱いていた。軍や兵器に興味と憧れを抱く年頃で、悪友のチェイ、テルコットとはモビルスーツを話題に盛り上がっていたが、ドロシーからはからかわれていた。 父との面会の為、港に赴いたアルはチェイとの約束で連邦軍のモビルスーツ目当てに探索していたところ、偶然北極から運び出されたコンテナを撮影する。約束を果たせず落胆したアルだったが、幼馴染みで隣人のクリスと再会する。

翌日、アルはリボーコロニーに侵入したザク改が被弾してコロニー内の森へ墜落したのを目撃。友人たちの制止を振り切って現場に駆け付ける。森の中で攫座したザクを撮影していたところ、そのパイロットでジオン兵のバーニィと出会う。興味津々で近づくアルだったが、バーニィに軽くあしらわれる。アルの撮影フィルムを確認したバーニィは偶然映った不審なコンテナに興味を抱く。バーニィから階級章とカメラの交換を提案され(結局はフィルムだけ)、アルは一も二もなく応じた。 その後、夜中に家を抜け出した朝帰りの途中。偶然バーニィを見かけて追跡。途中で見失うと、警察署に駆け込みひき逃げされたと嘘をつき、警官を連れてジオンの潜入工作部隊「サイクロプス隊」の潜伏する工場に赴く。隊は警官の殺害もやむなしという状況に追い込まれるが、アルはとっさの機転でバーニィが生き別れの兄弟と嘘をついてその場を乗り切る。シュタイナーは面倒を避けるためアルを仲間に誘い入れ、その実、盗聴器つきの隊証を渡してバーニィに監視を命じる。自分も隊の一員になったと浮かれるアルは行方不明のコンテナ捜しに協力する。

アルは監視されているとは知らずにバーニィと交流を深めていく。バーニィも幼いアルの前ではつい見栄を張っていた。自宅付近で監視していたバーニィがクリスに泥棒と勘違いされたときには、腹違いの兄弟と嘘をつきマッケンジー一家を納得させた。 コンテナ撮影現場に居合わせた保安員の顔を覚えていたことから、アルとバーニィは連邦軍の秘密基地をつきとめる。潜入の結果、アルはガンダムNT-1の撮影に成功する。内部に潜入するためアルはクリスに頼んで施設内を見学させて貰えるように頼んでいたが、バーニィから強く反対される。基地への潜入作戦は既に決まっていた。 サイクロプス隊のNT-1強奪作戦(「ルビコン作戦」)は失敗。その場に居合わせてしまったアルはガルシアが命を落とす現場を目撃してしまう。 隊は壊滅。作戦失敗の影響は色濃く、二度の戦闘で多数の死傷者を出したリボーでは反ジオンの動きが加速。友人たちの心変わりにアルは傷つく。 尚も一人生き残ったバーニィの潜伏に協力していたアルだったが、本当の兄のように信じていたバーニィから騙されていたことを知らされる。更に作戦失敗によりクリスマスの日にリボーへの核ミサイル攻撃があることを聞かされる。なんとかしようとするアルを冷たく突き放したバーニィはアルに別れを告げ去っていく。

両親が復縁することが決まったアルだったが、目前に近づく核攻撃への恐怖に怯える。警察に通報しようとするが相手にされない。 だが、消沈したアルのもとに戦う決意を固めたバーニィが戻る。二人は三日後に迫った核攻撃阻止のため、NT-1破壊作戦に向けた準備に入る。攫座したザクを修理し、武器を確保。奇襲の準備を整える。いよいよ作戦決行となる直前、アルはバーニィから包みを手渡され、破壊作戦が失敗した場合には自分のかわりに最後の作戦を実行するようにと頼まれる。 作戦当日となるクリスマスの日、母とともに帰宅する父の迎えに出ていたアルは核ミサイルを搭載したジオン艦艇が壊滅(実際には降伏)したことを聞かされる。もう戦う必要がなくなったことを教えるため、急ぎバーニィのもとへ走るアルだったが、森の中では既に戦闘が始まっていた。アルはコクピットを貫かれて爆散するザクと大破したNT-1から助け出されるクリスの姿を目撃してしまう。バーニィの残した最後のメッセージを受け取ったアルは秘密を守った。 地球への転任でリボーを離れることになったクリスと別れ、新学期の学校集会で戦争が終結したことを聞かされたアルは、去来した様々な想いを胸に泣き崩れた。アルは戦争の残酷さを身を以て知り、一人の人間として大きく成長することになった。

備考

ガンダムシリーズの主人公としては史上最年少[1]であり、ザク改のコクピットに入り込みはしたが作中一度もモビルスーツを操縦することがない点でも異色である。また、ジオン贔屓であり、ガンダムを単なる攻撃対象としてひたすら敵視する辺りも他に類を見ない。

本作を題材にしたゲーム作品では、主人公であるにも関わらず登場しない場合が多い。『スーパーロボット大戦シリーズ』では『第3次スーパーロボット大戦』のゲームオーバーシーン(登場人物の中からランダムで一人が現れ一言喋る)での登場に過ぎず、『スーパーロボット大戦GC』で本編に初登場した。『SDガンダム GGENERATION』シリーズでも、これまで存在すら無くプロフィールモードでも「現地の少年」との言及に留まっていたが、『GGENERATION SPIRITS』で登場し、パイロットとしても使用が可能となった。

1999年にアニメのDVDが発売された際のCMのナレーションは、「成長したアルが当時を振り返る」という設定で行われ、ナレーションは浪川大輔が担当した。なお、『クライマックスU.C.』以降アルの担当声優は比嘉久美子に変更された。

en:Alfred Izuruha

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[編集] イームズ・イズルハ

Ems Izuruha (声:筈見純) 第1話・6話に登場

アルの父。なお、イームズ・イズルハという名は後付け設定で、OVA制作当時の名は単にアルの父である。別居状態だったが最終話で和解し、親子3人で暮らすようになった。リボーコロニーへ帰る途上で核武装のジオン艦隊が連邦軍に投降する光景を目撃していた。

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[編集] クリスの父

(声:村松康雄) 第3話に登場

アルの隣人マッケンジー家の家長。眼鏡をかけ恰幅のいい男性。彼自身は民間人ながら、適齢期の娘クリスチーナが連邦軍に入隊したため気にかけている。娘が泥棒と間違えてバットで殴り倒した若者バーニィをジオン軍特殊部隊の一員とも知らず気に入る。

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[編集] チェイ

Chay (声:丸尾知子) 全話に登場

アルのクラスメイトの一人。そばかす面でやせた方の男の子。兄が連邦軍のMSのパイロットであると友人達に語っている[2]。多分にミリタリーおたく気味であり、アルたちに軍の階級章[3]を見せびらかしていた。サイクロプス隊との接触ですっかりジオン贔屓となったアルをテルコットと共にからかい、アルを庇うドロシーに「お前らデキてたのか」と冷やかしたりもしていた。最終回では泣き止まぬアルを励ますつもりで「戦争はまたすぐ始まる」と発言している(戦争が終わり、サイクロプス隊が去っていってしまったことでアルが泣いていると勘違いしていた)。 目次へ移動する


[編集] チャーリー

Chaelie (声:稲葉実) 第4話・5話に登場

サイド6・リボーコロニーにて酒場「ピンクエレファント」を経営しているが、実はジオン公国軍のスパイである。シュタイナーとは古い付き合いらしい。ガルシアは「気の抜けたビール」を符牒にして情報入手を依頼していた。シュタイナーとコスチュームの受け渡しをした際に二人でジオンの敗北を鋭く予見していた。ルビコン作戦の失敗後、友軍によるサイド6への核攻撃が来るとバーニィに教え、すぐに脱出するよう促すが、自身は愛着のあるリボーコロニーと運命を共にする覚悟だった。

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[編集] テルコット

Telcott (声:鈴木健、ゲーム『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』では一龍斎貞友が担当) 全話に登場

アルのクラスメイトの一人。アルの悪友で太った方の男の子。マザコン気味の大食漢で「ママが言ってた」が口癖。当初は連邦もジオンもなく戦争や兵器を礼賛していた(むしろ、モビルスーツを使うジオン寄り)が、ジオン軍の攻撃で多数の死傷者を出したことによりサイド6(各サイドはジオン軍の攻撃で壊滅したが、ジオン寄りの中立を保ったサイド6と建設途上のサイド7は戦渦を免れた)に属するリボーが反ジオンに傾いたせいもあって、ジオンを敵とみなすようになった。このため、サイクロプス隊との接触ですっかりジオン贔屓になっていたアルをチェイと一緒になってからかったりもしたが、最終回では泣き止まぬアルをなぐさめている。学校に着弾したミサイルの破片を手に入れて喜んでいる。

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[編集] ドロレス・ヘイズ

Dolores Haynes[要出典] (声:吉田古奈美(現:吉田小南美)) 第1話・2話・4話・6話に登場

アルのクラスメイトの一人。愛称はドロシー (Dorothy) 。なお、ドロレス・ヘイズという名は小説版による後付け設定である。

真面目な世話焼き委員長タイプの女の子。口が達者。戦争に憧れるアルたちを小馬鹿にし嫌われていたが、ジオン贔屓な発言でチェイやテルコットにからかわれ孤立していたアルをさり気なく庇ったり、ラストでは泣き止まぬアルを心配して先生を呼びに行くなど優しい一面も見せていた。

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[編集] ミチコ・イズルハ

Michiko Izuruha (声:折笠愛) 第1話~3話・5話・6話に登場

アルの母。OVAのクレジットでは単にアルの母であるが、作中ではクリスの母が「ミチコは……」と話題にするシーンがある。夫と別居しており、アルと二人暮らししていたため、躾に厳しい。最終話で夫と和解し親子三人で暮らすようになる。

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[編集] 地球連邦軍

[編集] クリスチーナ・マッケンジー

Christina Mackenzie林原めぐみ) 全話に登場

地球連邦宇宙軍中尉。ニュータイプMSの開発を行っているG-4部隊のテストパイロット。愛称はクリスChris)。年齢は21歳。

高校卒業後の宇宙世紀0076年9月連邦宇宙軍士官学校入学。0078年に首席卒業。

在学中から戦闘機のパイロットを目指し、配属先にはエリート部隊である戦技研究団を希望、配属とほぼ同時に一年戦争勃発。新米らしからぬ操縦技術を買われて宇宙軍統合技術研究本部麾下の試験部隊に入る。その後試験部隊は再編成されG-4部隊となりアレックスの専任パイロットに抜擢された[4]

機体の調整を担当する「シューフィッター(個々人の足に合わせた靴を作る製靴職人の意味から)」として、ガンダムNT-1の調整を受け持つ。主人公アルフレッド・イズルハの幼馴染でもあり、お互い隣の家に住んでいた。容貌・性格とも正に「隣のお姉さん」と言うイメージ[5]通りの温和な美人。しかし実は見た目と違い気が強く、責任感も強い。 軍務でサイド6リボーコロニーを離れていたが、新たな軍務でガンダムNT-1と共にリボーコロニーに里帰りすることになり、アルと再会する。また、アルの家を監視に来ていたバーニィを泥棒と間違えてバットで殴り昏倒させてしまった縁で知り合いになり、互いに仄かな好意を抱くようになる。

リボーコロニー内にてケンプファーによる連邦軍秘密工場襲撃時にガンダムNT-1を起動させる。チョバムアーマーを破壊されるが、それによって使用できるようになったガトリングガンによって辛くもケンプファーを撃破。その後弾薬の補給もままならない状況でザク改の出現に際しても出動する。仕掛けられたブービートラップとヒートホークのダメージで機体は中破するものの、ビームサーベルによりザク改を撃破する。

一年戦争が終戦を迎えた後、軍務のためサイド6を離れ、地球へ赴任する。その際、クリスはその戦死を知らないため、バーニィに対してもよろしく伝えるようにアルに頼んだ。ザク改のパイロットがバーニィであったことやアルがサイクロプス隊に関わっていたことなどは知らないままであった。

ニュータイプ専用機として開発されたNT-1は反応が敏感過ぎるため、決して低くはない彼女の操縦技術を持ってしても、フルパワーの数分の一の出力でしか運用できなかった。リボーコロニー内での一連の戦闘によってNT-1の機体は激しく損傷、間もなく終戦を迎えたこともあり、ホワイトベース隊のアムロ・レイの元へと届けられることはなかった。かわりに、マグネット・コーティングによるガンダムの強化プランが実施されることになる。

OVA以外での扱い

CD『機動戦士ガンダム・オデッセイ』では、後日談的なクリスのモノローグ(アル宛ての手紙という形式)の中で「自分は軍を辞めるかもしれない」と語っていた。

OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』では、第7話の中盤(AE本社の森林浴施設を写したカット)ごろ、クリスに似たアナハイム社員が登場している。ただし、これは製作スタッフによるファンサービスであり、同一人物であるという確証はない。故に単なる「そっくりさん」とする見方もある。

アナザーストーリーにあたるゲームブック『機動戦士ガンダム0080 消えたガンダムNT』では、主人公としてOVA本編以上にMSパイロットらしい大活躍をみせる。サイド6に漂着した記憶喪失のスレッガー・ロウテム・レイらと出会い、展開次第ではシャア・アズナブルジョニー・ライデンらとも対面する。

en:Christina Mackenzie

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[編集] スチュアート

Stuart (声:後藤健、ゲーム『機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡』では政宗一成が担当)第4話・6話に登場

地球連邦軍G-4部隊指揮官、階級は少佐。ベレー帽を被っている。なお、「スチュアート」という名はOVA制作当時には使用されず、名前は連邦軍司令だった。設定画には一応スチュアートの名がある。

漫画『機動戦士ガンダム戦記U.C.0081 -水天の涙-』では、宇宙世紀0081年時に中佐に昇格し、ペガサス級強襲揚陸艦サラブレッドの艦長として登場。ジオン軍残党による「水天の涙作戦」への阻止任務にあたるファントムスイープ隊を乗艦させるが、協力的とはいえず上層部に対して忠実な保身的な人物として描かれている。

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[編集] ディック・ルムンバ

Dick Lumnba (声:増岡弘) 第4話~6話に登場

地球連邦軍G-4部隊に所属する初老の黒人男性。ガンダムNT-1の開発責任者である。足が不自由なため車椅子を使用している。本来の研究対象はメカニカルアームの平和利用。取材に来たマスコミを煙に巻く一方、訪れたアルに対してモビルスーツは必要悪とも言うべきものであり、所詮は人を幸せにすることなど出来ないと言い切った。それだけに、内心ではNT-1の開発に携わっていることへのジレンマを抱える。モーガン・フリーマンがモデル[6]

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[編集] ジオン公国軍

[編集] キリング

Killing (声:戸谷公次、ゲーム『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』では山崎たくみが担当) 第2話・5話に登場

サイクロプス隊直属の上官で階級は中佐。ルビコン計画の指揮官である。

サイクロプス隊をガンダムNT-1の存在を確認するためだけの捨て駒として扱い、ルビコン作戦の失敗後にはリボーコロニーごと核攻撃で新型ガンダムを破壊しようと画策した。そのために邪魔なグラナダ司令のルーゲンスを射殺し、核弾頭を奪取するなど、思想・人格面にかなり問題のある人物である。

ジオン軍ではグラナダ司令のキシリア・ザビの掌握下にあったが、総帥のギレン・ザビを強烈に崇拝していた。書籍『M.S.ERA』によれば、敗戦時に総帥ギレン・ザビ戦死の報告を聞いた彼はピストルで自決したと言われている。しかし、その死は何者かによる殺害とも言われており、真相は闇に葬られている。

en:Colonel Killing

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[編集] フォン・ヘルシング

von Helsing (声:平野正人) 第5話に登場

ジオン公国軍チベ級ティベ型重巡洋艦グラーフ・ツェッペリンの艦長。階級は大佐。

キリングの「ガンダムNT-1を核兵器でサイド6もろとも破壊せよ」という命令を不服とするも(キリングが南極条約を無視する態度をとったのに対し、ヘルシングは条約を頑なに遵守するという態度を取ったため)、やむなく従う。サイド6攻撃に向かう途中、偶然にも連邦軍に発見されるが、これを命令無視できるチャンスと捉えたヘルシングは、交戦後まもなく連邦軍に降伏する。これによりサイド6への核攻撃は回避された。なお書籍『M.S.ERA』では、降伏し武装解除する様子が描かれている。

en:Von Helsing

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[編集] ルーゲンス

Lugenth (声:古田信幸) 第5話に登場

ジオン公国軍月面グラナダ基地司令、階級は不明。許可無く核弾頭を持ち出そうとするキリングを制止しようとしてキリングから射殺されてしまう。なお、「ルーゲンス」という名は後で付けられた設定で、OVA制作当時の名は単に司令官である。

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[編集] ジオン公国軍(サイクロプス隊)

ジオン公国軍突撃機動軍に所属する特殊部隊であり、隊長はシュタイナー・ハーディ大尉。作中では一年戦争末期に開発された地球連邦軍の新型モビルスーツガンダムNT-1の強奪作戦に従事した。隊長のシュタイナーは作戦において、脱出経路を自分たちで確保しなければならないことや、特殊部隊なのに新兵が補充された(バーニィ着任以前から、「鬼のサイクロプス隊」と呼ばれるなどジオン公国軍の中でも手だれぞろいで知られていた)ことなどから、この作戦が囮ではないかと予想していた。他の隊員たちも薄々は感じていた模様だが、作戦を実行して隊は壊滅した。このことに気がついていなかったのは新兵のバーナードだけだった。

なお、同隊はジェームス・黄(ホワン)曹長などを含めた12人程度の小規模編成であったが、定数規定はなかった。第1地上機動師団とともに第一次降下作戦に参加し、MS機甲師団への突入経路の確保など特殊工作任務をもってヨーロッパ戦線で活躍したが、部隊の性格上、絶えず前衛としての位置を余儀なくされたため人員の損耗が激しく、ルビコン作戦時にはわずか4名にまで縮小している[7]

本項では、サイクロプス隊に所属した人物を挙げる。

[編集] アンディ・ストロース

Andy Strauss (声:星野充昭) 第1話に登場

階級は少尉。愛称はアンディ

出撃前にはオリジナルのテーマ曲を鼻唄で口ずさむ癖がある。北極の連邦軍基地を襲撃した際、ガンダムNT-1を搭載したシャトルを発見。シュタイナー隊長の援護を待っては取り逃がすと判断しハイゴッグで突撃するが、ジム寒冷地仕様のマシンガンを受け戦死する。彼の後釜として新兵のバーニィが補充されてくることになる。

俳優のアンディ・ロビンソンがモデル[6]

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[編集] ガブリエル・ラミレス・ガルシア

Gabriel Lamilace Garcia (声:島田敏) 第1話~4話に登場

階級は軍曹。愛称はガルシア

バンダナを愛用しており、コックピットにヌードグラビアを貼り付ける趣味がある。銃器やナイフ、爆弾の扱いにも長けており、工作活動向きの人物と思われる。言葉遣いは荒く、顔を知られたアルの殺害を主張したり、スタンドプレーに走った新兵のバーニィを容赦なく殴るなど粗暴ではあるものの、最後のミッション直前にはバーニィへ「死ぬんじゃねえぞ」と声をかける仲間思いな一面も見せる。仕掛けた爆弾に投げキスをするなど陽気な一面も伺わせている。

シュタイナー、バーニィと共に変装して連邦基地に潜入するも、バーニィの何気ない一言から素性が露見。激しい銃撃戦を繰り広げながら所持していた爆弾で標的のガンダムNT-1アレックスを道連れに自爆したが、火力不足で破壊は失敗に終わる。

俳優のウィレム・デフォーがモデル[6]

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[編集] ハーディ・シュタイナー

Hardie Steiner (声:秋元羊介) 第1話~5話に登場

サイクロプス隊隊長、階級は大尉。年齢は44歳。

どっしりとした落ち着いた性格で、大物感すら漂わせる。隊長だけあって隊の中では一番大人である。任務の為に無害な一般人を装うなど、話術にも長けていてジオン国民というプライドよりも任務を優先出来るプロフェッショナルぶりが光る。煙草を嗜んでおりいささかチェーンスモーカー気味だったが、ゲン担ぎからか作戦中はくわえるだけで火をつけていない。次々と困難な任務を課せられる中で、ルビコン作戦自体が囮であることにも気付いており、ジオンの敗戦をも鋭く予見していた。

少年アルに正体を知られた際にガルシアは即座に殺害を主張したが、そこから足がつくのを嫌った彼はむしろ民間人のアルを上手く利用すべく盗聴器を仕込んだ部隊章を贈り、バーニィに監視を命じた。無益な殺生は好まないが、任務遂行のためには子供ですら利用する冷徹さも持ち合わせている。

情報収集の結果、遂に新型ガンダムの所在が明らかになり、バーニィ、ガルシアと共に変装して連邦基地に潜入するが、些細なことから呆気なく素性がばれてしまう。やむなく応戦するため銃をバーニィへ渡すところを撃たれ瀕死の重傷を負う。ガルシアが自爆して引き付ける間にバーニィに運ばれて何とか基地を脱出したが、間もなく息を引き取る。

俳優のスペンサー・トレイシーがモデル[6]

名前について

OVAではシュタイナーとクレジットされていたが、製作中に出渕裕によってハーディ・シュタイナー (Hardie Steiner) と名付けられた。しかし、公式設定では姓と名が逆の「シュタイナー・ハーディ」とされており、ドイツ系の名前としては不自然になっていた。最近では「ハーディ・シュタイナー」と設定が改められている。

なお、書籍『機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑 一年戦争全記録』ではクルト・シュタイナー (Curt Steiner) と名付けられており、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』(セガサターン版)でもこちらの名で登場している。そのため、本名はハーディ・クルト・シュタイナーあるいはクルト・ハーディ・シュタイナーとする説や、「クルト・シュタイナー」は偽名とする説がある。

en:Steiner Hardie

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[編集] バーナード・ワイズマン

Bernard Wiseman (声:辻谷耕史[8]) 全話に登場(1話はビジュアルのみ)。

ジオン公国軍突撃機動軍伍長、特殊部隊サイクロプス隊の隊員。愛称はバーニィ。年齢は19歳。

出身はサイド3。9月の高校卒業とともに召集令状によって徴兵された。入営したバーニィは資質を認められ、MSパイロットの養成を行う航空学校のモビルスーツ科に航空学生として入学。切迫する戦時下のため養成期間はひどく短く、訓練部隊での錬成を終え、グラナダ基地を拠点とする突撃機動軍第七師団隷下のMS部隊に配属される[9]

初戦でサイド6リボーコロニーに潜入したが、搭乗するモビルスーツMS-06FZ ザク改は被弾しコロニー内の森林公園内へ墜落してしまう。この時にザクを追いかけてきた現地の小学生アルと知り合い、所持するカメラに収められていた映像ディスクと自分のジオン階級章を交換することで偶然得た情報から、ニュータイプ専用の新型ガンダムであるガンダムNT-1がサイド6に搬入された事実がジオン軍上層部の知るところとなる。

その後、ガンダムNT-1奪取の任務(ルビコン計画)を帯びたサイクロプス隊に、戦死したアンディの補充要員として編入され、隊長のシュタイナー以下、ミーシャガルシアらと共に作戦に従事する。与えられた任務は情報収集とは言いながら、その実は隊にまとわりつく少年アルの監視(お守り)であった。バーニィが未熟な新兵とも知らずパイロットへの憧れに目を輝かせるアルに対し、つい見栄を張って「あと1機でエース」と嘘を吐いてしまう。その後、アルの自宅付近で監視任務に就いていた際に隣人の女性クリスに泥棒と間違えられバットで殴り倒されるが、それをきっかけに彼女とも知り合いになり、互いに好意を抱くようになる。

アルと共に不審な民間の工場へ潜入捜査した結果、遂にガンダムNT-1の在処が発見される。サイクロプス隊は変装して基地に潜入し奪取(破壊)工作を行なうが、バーニィの不用意な一言から正体が露見し、隊は彼一人を残して全滅する。ルビコン作戦の失敗を知ったジオン軍上層部は、クリスマスにサイド6への核攻撃を企図する。チャーリーの勧告を聞き、自分一人でコロニーからの脱出を考える。アルは必死に引き止めるがバーニィの決意は固く、半ば喧嘩別れのようなかたちで港へと向かった。機の到着までバーで待っていたところ、電話で話す女性の話し声が耳に入る。女性は浮気をされた男と話しているらしく、バーニィは自分とアルの関係に重ねる。女性の言った「嘘を押し通す根性もないくせに」という言葉に強く胸を打たれ、死んでいったサイクロプス隊の面々への思い、「このコロニーが好きだから」とリボーコロニーに残ることを決めたチャーリー、アルやクリスを守りたい想いが湧き上がり、出航寸前で思いとどまる。「ガンダムと戦ってみたくなった」と話し、撃墜され放置されていた自分の機体(ザク改)をアルと協力し修理、友軍の核攻撃を中止させるため、タイムリミット内でのガンダムNT-1破壊に単身挑む決意をする。

結局、核攻撃を企図したジオン艦隊は途上で地球連邦軍に遭遇、交戦後に投降したため、サイド6への核攻撃は回避される。バーニィはそれを知らないままガンダムNT-1をコロニー内の森に誘い出してゲリラ戦に持ち込み、破壊には至らなかったが、ヒートホークでガンダムの頭部を切断して中破・戦闘不能に陥らせた。しかし、同時に自身はNT-1のビームサーベルで機関部を直撃される。「もう戦わなくてもいい」と駆け寄るアルの眼前でザク改は大爆発を起こし、バーニィは壮烈な戦死を遂げる。任務の目標であったガンダムNT-1を操縦していたパイロットは、実は互いに惹かれ合ったクリスだったのだが、この事実を最後まで知らないままであった。

なお、潜入作戦中に正体が露見したのはバーニィがジオン訛りをオーストラリア訛りと誤解され、「シドニー生まれのシドニー育ち」「故郷は今頃雪景色だ」と嘘をついたことによる。南半球のシドニーは日本を含む北半球とは季節が逆で、劇中の12月は真夏であり雪が降るはずがない。コロニー生まれのバーニィが地球の四季に疎かったせいで起きた過ちである[10]

備考

一年戦争時においてガンダムタイプのモビルスーツ(量産機である陸戦型ガンダムを除く)を、「量産型」モビルスーツで撃破または戦闘不能にさせた数少ない人物である[11]

劇中では未熟さを露呈する場面も多いが、一応正規の養成がされた最後期のパイロットであったため特務隊の任務も最低限こなす事ができた。リボーコロニー内で小破稼動不能となったザク改を同コロニー内で破損・投棄されたジム・コマンド等から部品を調達し、完調状態に修復し自ら計画した作戦を決行するなど、一定の整備手腕を見せている。ゲリラ戦を仕掛け、ガンダムの行動を封じ込めた戦術からも顕著と言える。

「学徒兵」とされる場合もあるが、それはゲーム等での設定や、ゲルググ量産型のパイロットたちの多くが学徒兵であったとする設定との混同であり、実際は軍に入ってから短期間ながらも正規の訓練を受けている。

本編以外での扱い

本編では戦死したバーニィだが、小説版ではアルの父親が新聞を見ながら「あのパイロットは奇跡的に一命を取り留めたようだよ」と語る場面があり、バーニィ生存の可能性を匂わせる形で終了している。小説版著者の結城恭介は後書きにて、アニメの悲劇的な結末を踏まえて、苦悩の末に「蛇足」と知りつつあえてこうした、と告白している。

機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ』では、初期状態では頼りない能力値であるが、高いパラメータの伸び率を持っているため、育成すれば優秀なパイロットとして成長する。

SDガンダム GGENERATION ギャザービートシリーズ』ではクリスに説得される、もしくはクリスに助けられて彼女と共に連邦軍に味方するストーリーが多い。

スーパーロボット大戦シリーズ』では、無類のザクマニアとして設定されるケースが多いが、本作品上では特にそうしたシーンは存在しない。特に『スーパーロボット大戦F』『F完結編』でこの傾向は顕著で、ゲーム内では再三に渡ってザクマニアとしての側面を強調(声付きで「ザクの何が悪いんだよ!!」と言う、宇宙空間でシャア専用ザクを勘で拾ってくる、事あるごとにザクの事を話に出す、など)するなど独自の設定付けをされている。世界設定が一新された『スーパーロボット大戦α』以降からは、この傾向はあまり見られなくなった。なお、『第4次スーパーロボット大戦』のエピローグではクリスと結婚、私立探偵になったと語られる。

en:Bernard Wiseman

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[編集] ミハイル・カミンスキー

Mikhail Kamineski (声:島香裕) 第1話~4話に登場

階級は中尉のベテランパイロット。愛称はミーシャ (Misha) 。

毛糸の帽子をかぶった巨漢のいかついロシア系白人(英語版ではロシア語訛りの英語が聞ける)。無類の酒好きで、モビルスーツのコクピットにもスキットル(ヒップフラスコ)を持ち込んでいた。

連邦軍北極基地襲撃の際にはハイゴッグを操縦し、基地防衛隊のジム寒冷地仕様を多数撃破している。その後ルビコン計画のため部隊と共にサイド6リボーコロニーへ潜入。他のメンバーと共にケンプファーを組み上げる。出撃前夜にシュタイナーへ「滅びゆくものの為に」と含みのある言葉をかけて乾杯している。

コロニー内の連邦軍秘密工場襲撃の際には、ケンプファーのパイロットとして陽動を担当。他のメンバーが工場に潜入しガンダムNT-1を強奪するために行動する中、グレイファントムから発進したスカーレット隊のモビルスーツを全滅させ、駐留軍のミドルモビルスーツ等を多数撃破しながら工場へ向かう。予定ではガンダムNT-1を抱えてコロニーを脱出するはずだったが、ガルシアの自爆後にクリスが乗り込み不完全ながら起動したガンダムNT-1と交戦。「戦い方を教えてやる」と手近に隠してあったチェーンマインで攻撃し爆破したかに見えたが、それは外装のチョバムアーマーを剥離させたに過ぎなかった。慌ててビームサーベルで切りかかろうとするところへ、逆に至近距離からのガトリングガンを浴びてコクピットもろとも機体を蜂の巣にされてしまい戦死する。

俳優のアーネスト・ボーグナインがモデル[6]

en:Mikhail Kamineski

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[編集] 脚注

  1. ^ 最年少主人公としては『機動戦士Vガンダム』のウッソ・エヴィンの13歳がそれに次ぐ。因みにウッソはモビルスーツパイロットである。
  2. ^ 真偽は定かでないらしい。『OVAフィルムコミック機動戦士ガンダム0080・ポケットの中の戦争1』(旭屋出版)p.11
  3. ^ 実はおもちゃ屋で買ったもの。DVD1巻付属ブックレットより
  4. ^ 「フィルムコミック」より。
  5. ^ キャラクターデザインに際し、担当した美樹本晴彦は当時の浅野温子今井美樹をイメージして設計した事を当時のアニメ誌等で明らかにしている。
  6. ^ a b c d e 石井誠・市ヶ谷ハジメ・岡島正晃 『MOBILE SUIT GUNDAM 80/83/08』 太田出版、2003年、40頁
  7. ^ 書籍『M.S.ERA』、プラモデル「U.C.ハードグラフNo.5 1/35ジオン公国軍 サイクロプス隊セット」より。
  8. ^ EDクレジットでは辻谷耕二と誤記されている。
  9. ^ フィルムコミックより
  10. ^ 1stガンダムのナレーションでコロニーが落下する大都市はシドニーとされており、爆心地はシドニー湾と呼ばれる巨大な内海になっているが、劇中ではこの件については触れられていない。これは、『0080』製作当時はまだ「ガンダムセンチュリー」で提示された「コロニーがシドニーに落着した」という設定が、公式に取り入れられていなかったからである。MSの設定などでは以前からガンダムセンチュリーの影響を受けてはいたが、同書に記載された設定が映像作品に取り入れられるのは『機動戦士ガンダム0083』から。
  11. ^ 他には、PS2ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』に登場する、ガンダム6号機マドロックを撃破したゲラート・シュマイザー少佐率いる「闇夜のフェンリル隊」がいる。
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