シャーガス病

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トリパノソーマ症 > シャーガス病

シャーガス病(シャーガスびょう、: Chagas' disease)は、原虫 Trypanosoma cruzi の感染を原因とする人獣共通感染症アメリカトリパノソーマ病とも呼ばれる。

目次

病原体 [編集]

ギムザ染色によって赤く染まったTrypanosoma cruzi

Trypanosoma cruziユーグレノゾアキネトプラスト類に属する鞭毛虫で、哺乳類に広く感染する。

疫学 [編集]

米国南部、中南米において発生する。哺乳類吸血性であるオオサシガメ亜科のサシガメベクターとする。感受性動物はヒト、イヌ、ネコ、サルなど150種以上の哺乳類。 日本への中南米からの出稼ぎ者の中に、シャーガス病陽性患者が見つかっている。献血で感染することもあり、陽性の人は絶対に献血しないよう厚生労働省では呼びかけている。

症状 [編集]

診断 [編集]

原虫検出。急性期の発熱時以外では血液からの原虫の検出は難しいため、体外診断法として無感染サシガメを患者に吸血させ、サシガメ体内で増殖したエピマスティゴート型原虫を検査する方法がある。 血清学的診断法として、間接血球凝集反応、間接蛍光抗体法、酵素抗体法などがある。通常、血清診断で本病が疑われた場合は上記の原虫検出による確定診断を行う。

治療 [編集]

ニフルチモックスベンズニダゾールのみが現在治療薬として用いられているが、感染直後しか効果がなく、副作用が大きいこと、そしてトリパノソーマに耐性種が出現していることが問題となっている。このため、慢性患者に対しては専ら対症療法を行う。

予防 [編集]

ベクターの駆除、ベクターによる刺咬防止。

参考文献 [編集]

  • 石井俊雄 『獣医寄生虫学・寄生虫病学1』 講談社サイエンティフィク 154頁 1998年 ISBN 4061537156
  • 板垣博、大石勇監修 今井壮一、板垣匡、藤崎幸藏編集 『最新家畜寄生虫病学』 朝倉書店 2007年 ISBN 9784254460278

関連項目 [編集]