シドアルジョの泥火山

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世界測地系7°31′39″S, 112°42′41.2″E

泥の噴出で沈んだ田園地帯。
道路から望む泥に没した地域。

シドアルジョの泥火山(シドアルジョのどろかざん)[1]とは、インドネシア東ジャワ州シドアルジョ県レノケノゴ村で、2006年5月29日から起こっている泥火山による熱泥等の噴出事故

地下ガス田や固い岩盤に封じ込められていた高圧の地下水があり、ガス井を試掘したところ、ジャワ島中部地震の2日後に地下水が周囲の土砂を巻き込みながら周辺からも噴出するようになり[1]、地下2~3kmから有害な泥(発ガン性物質も含む)、水蒸気硫化水素ガス等が、噴出し続けている。

6km²にわたって泥で覆われ、3万7千人が被災し、1万3千人以上が移住を余儀なくされている。 損害額は、2006年9月末まで2億米$以上であったが、2007年8月には3億米$以上になった。 泥の噴量は当初1日あたり5千m³ほどだったが、2006年12月には最大1日17万m³の泥が湧き出した。 2007年9月では毎日10万m³(オリンピックプール40杯分)以上の泥が湧き出ているため、国家非常事態宣言が出されており、泥流鎮圧庁が設置されている。

堤防(擁壁)を建造したが、2008年1月3日には、泥が堤防を乗り越えて、さらに拡散し始めた。 泥を近くの河川に流すパイプラインを設置した[1]事等から、への影響が心配されている。 さまざまな対策を講じたものの、泥を抑えることはできなかった[1]。 シドアルジョ県はジャワ島最東部東ジャワ州スラバヤ市から南に25kmの街で、日本の数社がえびの粗放養殖を行っている。

ガス井を所有するラピンド・ブランタス(Lapindo Brantas)は、ジャワ島中部地震による天災などと主張したが、震度が小さい事等から否定的な専門家も多い[2][3]。 2007年3月の大統領令で、政府が公共施設再建し、ラピンド・ブランタスが個人所有の不動産補償(4億米$)することになった。

地盤沈下が始まり、陥没による地割れや住宅の床からメタンガスも噴出し始め、立ち退き補償対象範囲外では、貧しい住民が、生活に困っている[1]

ラピンド・ブランタスの主な株主は、バークリーグループ関連会社のエネルギーメガプルサダ(保有株50%)、オーストラリア・サントス(保有株18%)、メドコ・グループ(保有株32%)である。 バークリー社はユドヨノ政権のバークリー公共福祉担当調整相の関連会社である。 フォーブス誌によれば、バークリー一族はインドネシア一番の大富豪である。 その後、ラピンド・ブランタスはジャージー島のバークリー所有のオフショア会社「Lyte」に2$で売却され、「Bakrie Oil & Gas」と改名される予定であったが、インドネシア資本市場監督庁による許可が下りず、現在はエネルギーメガプルサダ社による英国領バージン諸島のフリーホールド社への売却交渉中である。

[編集] 脚注