シトロエン・エグザンティア

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エグザンティアXantia )は、フランス自動車会社シトロエンがかつて製造、販売していた中型の乗用車である。

シトロエン エグザンティア
前期型
Citroen Xantia front 20071030.jpg
後期型
Silverxantia.jpg
販売期間 1993年2001年
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアハッチバック
5ドアステーションワゴン
エンジン 直4 1.6L 8バルブ
直4 1.8L 8バルブ
直4 1.8L 16バルブ
直4 1.9L ディーゼル
直4 1.9L ディーゼルターボ
直4 2.0L 8バルブ
直4 2.0L 16バルブ
直4 2.0L PSA HDiエンジン
直4 2.0L ターボ
直4 2.1L 12バルブ ターボ
V6 3.0L
最高出力 197PS/5,500rpm
最大トルク 27.20kgfm/4,000rpm
変速機 5速MT/4速AT
駆動方式 FF
全長 4,524mm
全幅 1,755mm
全高 1,400mm
ホイールベース 2,740mm
車両重量 1496kg
-自動車のスペック表-
ブレーク前期型
ブレーク後期型

歴史[編集]

1993年、シトロエンの車として2CVに次ぐ販売実績をあげたBXの後継車として発売された。

1993年発売当初の欧州でのラインナップはセダンのみで、直列4気筒8バルブガソリンエンジンの1.6L・1.8L・2.0L、ディーゼルエンジンの1.9Lにはターボ付きと自然吸気の両方があった。 日本国内には、2.0LエンジンのSXとV-SXの二つのクラスが導入され、SXにはBX同様のハイドロニューマチックシステム、V-SXにはXMで導入されていたハイドラクティブを進化させたハイドラクティブIIを採用していた。

1994年後半に最初のマイナーチェンジが行われる。外観上ではボンネット上にあったダブルシェブロンマークがフロントグリルに移されただけだが、エアバッグABSの全モデル標準装着、タイヤ・ホイールサイズの変更(14インチ>15インチ)、油圧ハイプレッシャーポンプの仕様変更(ハイドロニューマチックの油圧系統をメインアキュムレータ系とパワーステアリング系の二つに分離独立させフローディストリビュータを廃止)、アンチシンク機能(追加スフィア等による、油圧保持=車高保持システム)の追加等、大幅な機構追加、変更が行われている。

1995年、ガソリンエンジンの1.8Lおよび2.0L車が8バルブから16バルブに変更された。ただし2.0LのAT車のみが8バルブのエンジンで継続された。同年秋にはステーションワゴン型の「ブレーク」が追加された。

1996年、ディーゼルエンジン車がターボつきに統一。翌1997年には2.1L12バルブターボディーゼルモデルが追加。

1998年には大幅なマイナーチェンジが行われ、ガソリン車は全て16バルブになったほか、フロントマスクデザインの変更、ATのメーカー変更、全長の延長、コンソールパネルのデザイン変更、ハンドルの構造変更(ホーンスイッチがウインカーレバーからハンドルに移動)、3.0LのV型6気筒エンジンモデルの追加などが行われた。

この時代、フランスではLPG自動車ブームがおこる。年率500パーセントの伸びを示していたこともあり、フランスの自動車メーカー各社は全ラインナップにLPG車をラインで生産し用意していた。欧州メーカーや日本車もフランス向けにはLPG仕様車を投入。他のシトロエン車と同様に、エグザンティアにもLPガス・ガソリン切り替え式LPG自動車が用意されていた。2009年現在では、オブションでLPG仕様に仕立てている。フランス表記ではLPGのことをGPLと呼ぶ

2000年、C5が発表され、エグザンティアの後継車となる。

機構・スタイル[編集]

シトロエン独自のハイドロニューマチックシステムおよびハイドラクティブを搭載していた。駆動方式は、シトロエン伝統のFF方式で、サスペンション形式は前輪がストラット後輪がトレーリングアーム

セダンのボディサイズは全長4,440mm×全幅1,755mm×全高1,380mm、ホイールベース2,750mm。

デザイン[編集]

BXXMと同様、イタリアカロッツェリアであるベルトーネのデザインである。BXが1970年代シトロエンの特徴であった、Cピラーを折り目なくリアノッチに繋げたファストバックスタイルをそのまま継承して荷室部をハッチバック化していたのに対し、エグザンティアはノッチバックの輪郭によりデザインされた。このシルエットに利便性を図る伝統的なハッチバック機構を継承しているのが同車の特徴である。

これはシトロエン独自のデザインとしてGS以来連綿と続いていたシルエットからの決別となり、後輪のハーフ・スカートも廃止されたほか内装ではスピードメーター、ステアリングの形状なども一般的なものとなった。

日本での販売[編集]

日本においてはセゾングループ系の新西武自動車販売及びマツダユーノス(ただし途中で撤退)が正規輸入業者として販売を行ない、セダン・ブレークともにガソリンエンジンの2.0Lのみが導入された。後に3.0L・V6モデルも追加された。

名称[編集]

Xantiaは、CX以降ここに至るまでのシトロエン乗用車が全てXで終わる名前だったことから、Xを先頭にもってきて作られたネーミングである。この発音は各国で異なり、日本では「エグザンティア」とされているが、欧州では「クサンティア」(フランス)「ザンティア」(イギリス)などと呼ばれた。

海外生産[編集]

2008年現在、イランサーイパーがノックダウン生産を行なっており、本国向けがほとんどだが、欧州向けにごく少数が輸出されている。

外部リンク[編集]

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タイプ 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代
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ハッチバック 2CV
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C3 I C3 II
DS3
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