シッダールタ

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シッダールタ』(原題:Siddhartha)は、20世紀ドイツの作家ヘルマン・ヘッセノーベル文学賞受賞)の小説。1922年に書かれた。釈迦の出家以前の名前を借りて、求道者の悟りの境地に至るまでの苦行や経験を描いている。1972年にコンラッド・ルークス監督で映画化された。

梗概[編集]

父親、母親、友人…全ての人からの寵愛を受けるシッダールタは、それらの物から自分の幸福を満たす事は出来ない事を悟り、沙門の道を選ぶ。沙門の先達とともに行動をともにするが、多くのことを経験したのち、沙門道では自分は救われないと感じる。その頃、涅槃に達した仏陀という人がいるという話を聞き、仏陀のところへ赴く。仏陀が悟りに達していることは認めながら、教えの中に一点の不完全さを指摘し、弟子になる道を選ばず、衆生の中へ入っていく。遊女カマーラを知り、事業に従事して成功するが、満足を得られず、川にたどり着く。川から学んだシッダールタは一切をあるがままに愛する境地に到達する。

日本語訳[編集]

  • シッタルタ (三井光弥訳、新潮社、1925)
  • 悉達多 (手塚富雄訳、「ヘッセ全集」三笠書房、1941)。新版「シッダルタ」(角川文庫/岩波文庫、2011)
  • 内面への道 シッダールタ (高橋健二訳、「全集」新潮社)。「シッダールタ」新潮文庫、1959、新装改版2012)
  • ジッタルタ 印度の譚詩 (芳賀檀訳、人文書院、1952)
  • シッダールタ (岡田朝雄訳、草思社、2006/草思社文庫、2014)
  • シッダールタ〈ヘルマン・ヘッセ全集12〉(日本ヘルマン・ヘッセ友の会・研究会編訳、臨川書店 2007)