シグマ (カメラ)
株式会社シグマ (SIGMA Corporation) は、日本の光学機器製造企業。神奈川県川崎市麻生区に本社を置く。旧社名はシグマ研究所。一眼レフカメラ用交換レンズが主力で、一般的にカメラ用レンズメーカーとして扱われることが多いが、一眼レフカメラなども製造している。他メーカーが製品を次々と海外生産に移行するなか、全製品を会津工場にて生産している。
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[編集] 概要
多様なレンズを生産するとともに、他のレンズメーカーに先駆けて超音波モーターや手ぶれ補正機構などの技術を導入した。手ぶれ防止機構はOS (Optical Stabilizer)、超音波駆動モーターはHSM (Hyper Sonic Motor) と呼称している。近年はデジタル一眼レフカメラ用レンズの開発に力を入れており、デジタル一眼レフカメラ用大口径標準ズームや超音波モーター搭載の標準レンズを開発している。またフォーサーズ・システムに早期に賛同し、対応レンズを製造している。
超望遠域のレンズを比較的安価に提供しており、レンズメーカーで500mmと800mmを製造しているのは同社だけである。マクロレンズ[1]はカメラメーカーを含めても最多のラインナップである。
[編集] 沿革
- 1961年(昭和36年)9月 - 現代表取締役山木道広が自ら開発した35mm一眼レフカメラ用テレコンバーターを製造販売する目的で有限会社シグマ研究所を東京都世田谷区に設立した。
- 1965年(昭和40年)11月 - 本社々屋を東京都狛江市岩戸南に移転。
- 1968年(昭和43年)3月 - 株式会社に改組。
- 1970年(昭和45年)11月 - 株式会社シグマに商号変更。
- 1973年(昭和48年)11月 - 福島県耶麻郡磐梯町に会津工場を完成(第一期)
- 1979年(昭和54年)11月 - シグマ初の海外進出としてシグマドイツを設立。
- 1983年(昭和58年)2月 - 福島県耶麻郡磐梯町に会津工場を完成(第二期)
- 1983年(昭和58年)3月 - 本社狛江の新社屋が竣工。
- 1983年(昭和58年)5月 - シグマ香港設立。
- 1986年(昭和61年)5月 - シグマアメリカ設立。
- 1992年(平成4年)5月 - シグマベネルクス設立。
- 1993年(平成5年)4月 - シグマシンガポール設立(現在は撤退)。
- 1994年(平成6年)2月 - 福島県耶麻郡磐梯町(会津)新工場完成。
- 1994年(平成6年)9月 - シグマフランス設立。
- 2001年(平成13年)11月 - シグマU.K設立。
- 2006年(平成18年)9月 - 東京都狛江市より現社屋の神奈川県川崎市麻生区に移転。
- 2008年(平成20年)11月 - 撮像素子の開発をするFoveonを買収、完全子会社化。
[編集] レンズ製品一覧
[編集] マニュアルフォーカスレンズ
マウントは固定であるが当時は実費で交換も可能であった。Kマウント、オリンパスOMマウント、キヤノンFDマウント、コニカARマウント、ニコンFマウント、フジカAXマウント、ミノルタMDマウント、コンタックスRTS/ヤシカマウント、M42マウント、ローライQBMマウントがあった。
- シグマ円形魚眼8mmF4 - 7群11枚。最短撮影距離0.2m。フィルターはφ22.5mm内部交換式。
- シグマフィッシュアイ16mmF2.8 - 8群9枚。最短撮影距離0.15m。フィルターはφ22.5mm内部交換式。
- シグマウルトラワイド18mmF2.8 - 9群11枚。最短撮影距離0.25m。アタッチメントφ67mmねじ込み。
- シグマスーパーワイド24mmF2.8 - 7群7枚。最短撮影距離0.18m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマミニワイド28mmF2.8 - 6群7枚。最短撮影距離0.22m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマミニワイドII28mmF2.8 - アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマミニテレ135135mmF3.5 - 5群5枚。最短撮影距離1.4m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマミニテレ235200mmF3.5 - 7群7枚。最短撮影距離1.3m。アタッチメントφ58mmねじ込み。
- アポ・シグマ345300mmF4.5 - 6群8枚。最短撮影距離2.5m。アタッチメントφ67mmねじ込み。
- アポ・シグマ456400mmF5.6 - 5群7枚。最短撮影距離3m。アタッチメントφ72mmねじ込み。
- シグマミラー400400mmF5.6 - 7群7枚。最短撮影距離2m。フィルターは前部φ86mmネジ込みと後部φ30.5mm差込式。
- シグマミラー600600mmF8 - 6群6枚。最短撮影距離2m。フィルターは前部φ86mmネジ込みと後部φ22.5mm差込式。
- シグマミラー10001000mmF13.5 - 6群6枚。最短撮影距離5m。フィルターは前部φ86mmネジ込みと後部φ30.5mm差込式。
- シグマズーム・ガンマ21-35mmF3.5-4 - 7群11枚。最短撮影距離0.5m。
- シグマズーム・ミクロン28-50mmF2.8-3.5 - 8群8枚。最短撮影距離0.5m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマズーム・シーター28-80mmF3.5-4.5 - 8群8枚。最短撮影距離0.5m。アタッチメントφ62mmねじ込み。
- シグマスタンダードズーム35-70mmF2.8-4 - 8群8枚。最短撮影距離0.5m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマズーム・アルファーII35-105mmF3.5-4.5 - 10群10枚。最短撮影距離0.3m。
- シグマズーム・ベーター70-150mmF3.5-4 - 8群12枚。最短撮影距離1.5(付属のアクロマティックマクロレンズ装着時0.585)m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマズーム・デルタ75-250mmF4-5 - 9群13枚。最短撮影距離2(付属のアクロマティックマクロレンズ装着時0.66)m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマハイスピードズーム・イオタ80-200mmF3.5-4 - 8群12枚。最短撮影距離1.5(付属のアクロマティックマクロレンズ装着時0.6)m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマズーム・カッパー100-200mmF4.5 - 6群10枚。最短撮影距離0.58m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
- シグマズーム・ラムダ120-300mmF5.6-6.3 - 9群13枚。最短撮影距離1.6(付属のアクロマティックマクロレンズ装着時0.645)m。アタッチメントφ52mmねじ込み。
[編集] オートフォーカスレンズ
[編集] DGシリーズ
デジタル一眼レフの特性に合わせたレンズ。35mmフルサイズに対応する。
- 28-70mmF2.8-4DG
- アポ70-300mmF4-5.6DGマクロ
- 70-300mmF4-5.6DGマクロ
- 70-300mmF4-5.6DG OS
- アポ120-400mmF4.5-5.6DG OS HSM
- アポ150-500mmF5-6.3DG OS HSM
[編集] EX DGシリーズ
DGシリーズの上位シリーズ。光学性能と操作性を向上させている。
- 8mmF3.5EX DGサーキュラーフィッシュアイ - 円周魚眼レンズ。
- 15mmF2.8EX DGダイアゴナルフィッシュアイ - 対角線魚眼レンズ。
- 20mmF1.8EX DGアスフェリカルRF
- 24mmF1.8EX DGアスフェリカルマクロ
- 28mmF1.8EX DGアスフェリカルマクロ
- 50mmF1.4EX DG HSM
- マクロ50mmF2.8EX DG
- マクロ70mmF2.8EX DG
- マクロ105mmF2.8EX DG
- アポマクロ150mmF2.8EX DG HSM
- アポマクロ180mmF3.5EX DG HSM
- アポ300mmF2.8EX DG HSM
- アポ500mmF4.5EX DG HSM
- アポ800mmF5.6EX DG HSM
- 12-24mm F4.5-5.6EX DGアスフェリカルHSM - 現在生産されている35mmフォーマットSLRカメラ用のレンズとしては最広角レンズである。
- 24-60mm F2.8EX DG
- 24-70mm F2.8EX DG マクロ
- 28-70mm F2.8EX DG
- アポ50-500mmF4-6.3EX DG HSM
- アポ70-200mmF2.8EX DGマクロHSM
- アポ100-300mmF4EX DG HSM
- アポ120-300mmF2.8EX DG HSM - スペックに300mmF2.8を含む世界初のズームレンズ。
- アポ300-800mmF5.6EX DG HSM
- アポテレコンバーター1.4x EX DG
- アポテレコンバーター2.0x EX DG
[編集] DCシリーズ
デジタル一眼レフカメラ専用レンズ。APS-Cサイズ相当の固体撮像素子に合わせて設計されており、より小型・軽量化が図られている。
- 17-70mmF2.8-4.5DC - ニコン用にはHSM付
- 18-50mmF3.5-5.6DC
- 18-125mmF3.5-5.6DC OS HSM - ソニー用・ペンタックス用はOS機構非搭載
- 18-200mmF3.5-6.3DC
- 18-200mmF3.5-6.3DC OS HSM
- 55-200mmF4-5.6DC
[編集] EX DCシリーズ
DCシリーズの上位シリーズ。光学性能と操作性を向上させている。
- 4.5mmF2.8EX DC サーキュラーフィッシュアイ HSM
- 10mmF2.8EX DC フィッシュアイ HSM
- 30mmF1.4EX DC HSM
- 10-20mmF3.5EX DC HSM
- 10-20mmF4-5.6EX DC HSM
- 18-50mmF2.8EX DC - ニコン用にはHSM付(初期型を除く)
- アポ50-150mmF2.8EX DC HSM
[編集] 一眼レフカメラ製品一覧
[編集] M42マウント一眼レフカメラ
ユニバーサルマウントのM42マウントを採用。
[編集] Kマウント一眼レフカメラ
ユニバーサルマウントのKマウントを採用。
- シグマSa-1(1984年発売) - シグマ唯一のKマウント採用機。愛称「ズームマン」。こちらもリコーのOEMであったが、リコーXR7とはグリップ形状が異なる、ファインダー内に露出補正の警告が出るなどの違いがあった。
[編集] SAマウント一眼レフカメラ
オートフォーカス化に伴い、独自のSAマウントへ変更。物理的にはKマウントと類似しているが、信号伝達方式やフランジバックが変更されている。
「レンズマウント#バヨネット式」を参照
超音波モーター、手ぶれ補正機構搭載レンズに対応。公称では視野率100%の機種は存在しないが、SD9とSD10には「スポーツファインダー」が採用され、実際に写る範囲外の部分も確認できるようになっている。(SDシリーズのスポーツファインダーは、一般に言われるスポーツファインダーとは異なり、あくまで一眼レフのレフレックスファインダーである)
[編集] 銀塩一眼レフカメラ
- シグマSA-300(1993年発売)
- シグマSA-300N(1994年発売)
- シグマSA-5(1997年発売) - ブラックモデルとシルバーモデルがあった。
- シグマSA-7(2001年発売)
- シグマSA-9(2001年発売)
- シグマSA-7N(2002年発売) - シグマSA-7のオートフォーカス性能を改良した。
[編集] デジタル一眼レフカメラ
撮像素子には光の三原色を1画素で捕らえることができるFoveon X3が採用されており、偽色の発生を抑え、鮮明で正確な色再現であることを謳っている。
- シグマSD9(2002年10月発売) - 同社初のデジタル一眼レフカメラ、かつFoveon X3を最初に採用したデジタルカメラ。有効画素数約1,029万画素。データ記録方式はRAWのみ対応。
- シグマSD10(2003年11月発売) - 有効画素数約1,029万画素。データ記録方式はRAWのみ対応。
- シグマSD14(2007年3月発売) - 有効画素数約1,406万画素。データ記録方式はRAW、JPEGに対応。
- シグマSD15(2010年6月発売) - シグマSD14の後継機。画像処理エンジン、バッファメモリー、AEセンサー、液晶モニター等の性能が向上。
- シグマSD1(2011年6月発売) - フラッグシップモデル。撮像素子の有効画素数が約4,600万に増加し、23.5×15.7mmへと大判化した。
[編集] コンパクトカメラ製品一覧
[編集] 銀塩コンパクトカメラ
- シグマAF35D-TF(1987年発売)
- シグマ35AFズーム(1989年発売)
- シグマ28AFズーム(1990年発売)
- シグマ50AFズーム(1990年発売)
- シグマズームスーパー70(1991年発売)
- シグマズームスーパー100(1991年発売)
- シグマミニズームマクロ105(1994年発売)
[編集] デジタルコンパクトカメラ
- DP1シリーズ : 世界初のAPS-Cサイズの撮像素子を搭載したコンパクトデジタルカメラ。シグマSD14に搭載のものと同じ有効画素数約1,406万画素の撮像素子を搭載している。レンズは35mm判換算28mmの単焦点 (F4) である。
- シグマDP1(2006年9月発表、2008年3月発売) - データ記録方式はRAW、JPEGに対応。JPEG画像エンジンは「TRUE」(Three-layer Responsive Ultimate Engine) 。フォトキナ2006で発表されたが、画像品質を確保するために画像処理パイプライン再構築を行い、結果的に発売まで1年半近くかかったため、本当に発売されるのかという不安の声もあった。カメラグランプリ2008カメラ記者クラブ特別賞受賞。
- シグマDP1s(2009年10月発売) - シグマDP1のファームウェアを進化させたスペシャルバージョン。ハードウェアの差異は対逆光性能を改善したのみで、シグマDP2に搭載されている「QSボタン」の追加などはされていない。
- シグマDP1x(2010年2月発表、9月発売) - シグマDP1sのエンジンを「TRUE II」へ変更、オートフォーカス高速化、 AFE(アナログフロントエンド)搭載による高感度性能向上他、操作ボタンなどをシグマDP2と統一した機種。光学系はシグマDP1と同等。
- DP2シリーズ : DP1と同じ撮像素子を搭載しレンズを35mm判換算41mmの準標準単焦点 (F2.8) としたもの。
- シグマDP2(2008年9月発表、2009年4月発売) - 撮像素子はシグマDP1と同じで画素数に変化はないが、画像エンジンは「TRUE II」に進化しており、レスポンス向上などを果たした。このほかにも、感度をRAWモード時ISO3200に設定できたり、「QSボタン」の追加により操作系を改善するなど細かな改良を施している。
- シグマDP2s(2010年2月発表、3月発売) - 「TRUE II」の内部アルゴリズムを最適化することによりオートフォーカスを高速化した。シグマDP1sに搭載されたパワーセーブモードが取り入れられている。背面ボタン表示の一部を赤色にして視認性を高めている。
- シグマDP2x(2011年2月発表、5月発売) - AFE搭載やAFスピード高速化等、シグマDP2sのマイナーチェンジバージョン。
[編集] エレクトロニックフラッシュ製品一覧
- EF-610 DG SUPER - STの機能に加え、TTLワイヤレスフラッシュ機能等の高度な機能を備える
- EF-610 DG ST - ガイドナンバー 61(ISO 100/m, 105mm時)のTTLオートフラッシュ
- EF-530 DG SUPER - STの機能に加え、TTLワイヤレスフラッシュ機能等の高度な機能を備える
- EF-530 DG ST - ガイドナンバー 53(ISO 100/m, 105mm時)のTTLオートフラッシュ
- EM-140 DG - ガイドナンバー 14(ISO 100/m)のTTLオートマクロフラッシュ(リングフラッシュ)
[編集] 外部リンク
[編集] 脚注
- ^ 「マクロ」と呼称する基準は最大撮影倍率0.25倍以上。