ザ・ビートルズ BOX

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ザ・ビートルズ BOX
ビートルズCD-BOX
リリース
録音 1962年 - 1970年
ジャンル ロック
時間
レーベル
プロデュース ジョージ・マーティンフィル・スペクター("Let It Be")、サイモン・ギブソン、ポール・ヒックス、ショーン・マギー、ガイ・マッセイ、サム・オケル、スティーブ・ルーク、アラン・ラウズ(リマスター・エンジニア)
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間6位(日本、オリコン[3]
  • 週間15位(US Billboard 200[4]
  • 週間24位UK Albums[5]
  • 週間43位(ドイツ)[6]
  • ゴールドディスク
  • ダイヤモンドCRIA[7]
  • ビートルズ アルバム 年表
    • ザ・ビートルズ BOX
    • (2009年)
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    ザ・ビートルズ BOX』(英語: The Beatles Stereo Box Setまたは英語: The Beatles: Stereo Box)は、ビートルズのCD-BOXである。2009年9月9日に『ザ・ビートルズ MONO BOX』や音楽ゲーム『The Beatles: Rock Band』(日本未発売)と同時発売された。ステレオ盤・モノラル盤ともに、リマスタリングはEMIレコーディング・エンジニアであるアラン・ラウスとガイ・マジー主導で行なわれた[8]

    第53回グラミー賞の「Grammy Award for Best Historical Album」を受賞した。

    内容[編集]

    イギリス盤公式オリジナル・アルバム12作とアメリカ編集盤『マジカル・ミステリー・ツアー』、これらのアルバムに収録されなかった楽曲を集めた編集盤『パスト・マスターズ』をコンパイルした作品。1988年にも同じ内容のボックスセット『The Beatles Box Set』が発売されているが、本作では収録曲すべてにリマスタリングが施されている(2009年度改訂デジタル・マスター使用)。

    本作に収録されている14作品のうち、『プリーズ・プリーズ・ミー』から『ビートルズ・フォー・セール』までの4作品は、初のステレオCD化となる[注釈 1]

    CD-EXTRAとして、『パスト・マスターズ』以外のDISCには、日本語字幕入のアルバムに関するドキュメンタリー映像が収録されている。

    2009年12月16日に本作に収録の全14タイトルの収録内容をFLAC 44.1kHz/24bit形式でUSBメモリに収録した『ザ・ビートルズ USB BOX』が、全世界で3万本限定でリリースされた。アップル・レコードのシンボルであるグリーン・アップルを模ったデザインとなっている[9][10]

    本作は、第53回グラミー賞の「Grammy Award for Best Historical Album」を受賞した[11]。2012年には本作のビニール版が発売された。

    ミックス[編集]

    本作に収録されている作品のうち、セッションテープが現存せず、従来の作品では擬似ステレオ・ミックスで収録されていた「ラヴ・ミー・ドゥ」「P.S.アイ・ラヴ・ユー」「シー・ラヴズ・ユー」「アイル・ゲット・ユー」の4曲[12]、特殊事情で従来の作品では擬似ステレオ・ミックスで収録されていた「オンリー・ア・ノーザン・ソング」、ステレオ・ミックスが存在しない「ユー・ノウ・マイ・ネーム[注釈 2]などの楽曲は、モノラル・ミックスで収録されている。そのため、これらの楽曲は、『ザ・ビートルズ MONO BOX』と重複している。

    ヘルプ!』『ラバー・ソウル』の2作品については、1987年の初CD化に際して、プロデューサーのジョージ・マーティンによってリミックスされた音源が使用されている。リミックス前のステレオ・ミックスは、『ザ・ビートルズ MONO BOX』に追加収録された。

    内容[編集]

    脚注[編集]

    注釈[編集]

    1. ^ これら4作は、1987年のCD化の際はモノラル盤のみのリリースだったため。
    2. ^ ただし、1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』には異なる編集が施された「ユー・ノウ・マイ・ネーム」のリアル・ステレオ・バージョン、1999年に発売された『イエロー・サブマリン 〜ソングトラック〜』にはリミックスが施された「オンリー・ア・ノーザン・ソング」のリアル・ステレオ・バージョンが収録されている。

    出典[編集]

    1. ^ Erlewine, Stephen Thomas. The Beatles: Stereo Box Set - オールミュージック. 2020年9月2日閲覧。
    2. ^ DeCurtis, Anthony (2009年9月8日). “The Beatles The Beatles: Stereo Box Set Album Review”. Rollingstone.com. 2012年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月2日閲覧。
    3. ^ ザ・ビートルズ BOX | ザ・ビートルズ”. ORICON NEWS. オリコン. 2019年1月11日閲覧。
    4. ^ Billboard 200 Chart”. Billboard (2009年9月26日). 2020年9月2日閲覧。
    5. ^ Official Albums Chart Top 100”. Official Charts Company (2009年9月13日). 2020年9月2日閲覧。
    6. ^ Album Top 50 KW 10 | charts”. Mtv.de (2011年1月14日). 2009年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月2日閲覧。
    7. ^ Gold & Platinum Certification”. Canadian Recording Industry Association. 2011年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月2日閲覧。
    8. ^ Lewis, Anthony (2009年8月30日). “Meet (and be) the Beatles”. Los Angeles Times. トリビューン社. 2019年9月21日閲覧。
    9. ^ “ビートルズのリマスターボックス音源をFLACで収録したUSBメモリが発売”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2009年11月9日). https://www.barks.jp/news/?id=1000055108 2019年9月21日閲覧。 
    10. ^ “ザ・ビートルズ、初のUSBメモリ作品登場”. PHILE WEB (音元出版). (2009年11月10日). https://www.phileweb.com/news/hobby/200911/10/238.html 2019年9月21日閲覧。 
    11. ^ Past Winners Search”. GRAMMY.com. 2019年1月11日閲覧。
    12. ^ Please Please Me booklet, p. 18