ザルティス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ザルティス(Žaltys)またはザルチュス(Zaltys)とは、バルト神話における精霊もしくは神である。リトアニア、プロイセン、レットの人々は無害な緑色の蛇を崇拝していた。それを「ザルティス」と呼んでいたのである。ザルティスとは呼ばずにアイトワラスと呼ぶ場合もあるとアーサー・コッテル氏は著書で書いているが本記事では別個の存在とする。また本記事は以後「ザルティス」名で統一する。

概要[編集]

ザルティスは通常はベッドの下や部屋の隅に飼う。ザルティスは女神サウレの寵愛を受ける神ともされるので、この蛇を殺すことは冒涜とされた。サウレ(ザウレ)は太陽神だけでなくかまどの象徴である。そのため火のそばに住み着くザルティスは女神サウレの寵愛を受けているとされている。リトアニアなどのバルト地域のみならずスラヴ人にもザウレとザルティスは信仰された。欧州の信仰では蛇やが火の象徴であることは珍しくないが、主神の寵愛を受けた神という点でザルティスは異彩を放っている。

参考文献[編集]

  • プルーエンス・ジョーンズ、ナイジェル・ペニック著、山中朝晶訳『ヨーロッパ異教史』東京書籍 pp.277-278.(「ザルティス」)
  • アーサー・コッテル著「世界神話辞典」柏書房,p223.(「ザルチュス」)

関連項目[編集]