ザブングル (架空の兵器)

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ザブングル (XABUNGLE) タイプは、アニメ戦闘メカ ザブングル』に登場する架空の兵器。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

[編集] 機体解説

ザブングルタイプは、惑星ゾラの支配階級であるイノセントが提供するウォーカーマシンの中でもかなり希少なタイプで、変形合体機能を持つウォーカーマシンである。

ブルーストーン採掘や重機的作業、ブレーカーの用心棒家業向けといった従来の機体とは一線を画し、主人公ジロンが「まるで人間」と感嘆するほど、人型とその柔軟性を追求している。

人類再生計画の進捗のキーとなるシビリアンに受け継がれるように、恣意的にイノセントの司政官により交易商人へ支給されると考えられる。

上半身となるスポーツカータイプのマシンをブングル・スキッパー、下半身となるトレーラータイプのマシンをブングル・ローバーと呼ぶ。不整地が多いゾラにあって、4輪とはいえ車輪幅の狭いブングル・スキッパーにくわえ前輪が飛行機の着陸脚状で3輪のブングル・ローバーは走破性が劣悪であり、序盤以降ウォーカーマシンとして使用することが多かった。またブングル・スキッパー、ブングル・ローバーは前後に連結してザブングル・カー(ブングル・トレーラー)としても使用できた。なお、ブングル・スキッパー、ブングル・ローバーともに飛行能力を有しており、それぞれ飛行形態にも変形できる。しかし、ブングル・スキッパーがザブングルの上半身、走行型、飛行型に変形するのに対し、ブングル・ローバーはザブングルの下半身、飛行型、トレーラー型の変形であるため、ブングル・ローバーに自走能力はあまりない。

固定武装はブングルスキッパーにミサイル、ブングルローバーに機銃が装備されている[1]が、ウォーカーマシンでは携帯火器と徒手空拳の格闘に頼る。珍しい5本指のマニピュレーターを装備しているため、オプションの手持ち武器が多用でき汎用性は非常に高い。ブルーストーン掘削作業は軽視されており、戦闘用に特化しているのが特徴である。操縦者の能力も相まって劣勢な状況でなければほぼ有利に戦闘を展開していることから、戦闘力は非常に高いと言える。各種資料によると、運動性において他のウォーカーマシンに比べ秀でているとされている。ただし、出力はガバメント・タイプやガラバゴス・タイプの方がさらに優れており、劇中でもジロンが「もっといいウォーカーマシンが欲しい」と漏らすように、必ずしも全ての面において高性能というわけではない。ジャンプ等にジェットホバーノズル(ジェット噴射)を使うなど燃費は悪かったようである。給油口は背面に存在するが、燃料の少ない状態で四つん這いになると、エンジンに上手く燃料がまわらず、ガス欠状態に陥りエンストするなど欠点もある。機構の複雑さから故障も多いと見られ、以後に登場するウォーカーマシンでザブングルほどの複雑な機構を持つものは登場していない。

しかし、複雑な動作をする割には劇中ではハンドルとアクセル、クラッチなど現在の自動車とほぼ同じレベルにまで操縦は単純化されており、かなり気軽に乗り回している。これはイノセントが提供し高値で取引されるコンピューター・コアと呼ばれるパーツによる制御である。

一部の資料では惑星ゾラが大異変に見舞われる以前の旧時代に存在した機動兵器をコピーしたものではないかという憶測も[要出典]飛んでいるが、定かではない。イノセントはシビリアン達に完全な「兵器」を与える事で、彼らはどのような行動をするかを推し量るために戦闘型ウォーカー・マシン=ザブングルタイプを流通させたとみられる。

ザブングルタイプとしては本機以外にウォーカー・ギャリアブラッカリィといった複数のモデルが存在している。

劇中登場したザブングルは2機であるが、「この辺りでザブングルタイプと言えば」というイノセント側のセリフがあり、アイアンギアー一行以外にも複数存在している模様である。

[編集] 劇中の活躍

ザブングルは交易商人カーゴ一家に支給された2機のみが劇中に登場する。

当初はカーゴ一家の所有であったが、ティンプ・シャローンに両親の仇討ちを目指すジロン・アモスがその戦闘力に目をつけ、ラグ・ウラロ率いるサンドラット団との連携によりそのうち1機を強奪逃走、三日の掟によりジロンの所有となる。しかしカーゴ一家ボスであるキャリング・カーゴの死により一人娘エルチ・カーゴが代替わりをすると、一宿一飯の恩からジロンとサンドラット団を説得しザブングルごとカーゴ一家の一員となり、再びカーゴ一家で2機での運用が再開される。

酷使されたジロン機は翼や腕部の車輪を失って合体変形は出来なくなり、ウォーカー・マシン形態で運用されるようになる。また物語中盤でアイアン・ギアーの同型艦のグレタ・ガリーの変形を阻止し大破、ジロン機は失われた。ウォーカーギャリアの登場まで主役機として活躍するのはこちらのジロン機だったが、当時の書籍等ではジロン機を「ザブングル2」あるいは「サブザブングル」[2]と呼ばれていた。『スーパーロボット大戦』などのゲームでの呼称もそれに準じている。

主にラグ、エルチ、ブルメらが搭乗したザブングルは原型をとどめたまま最終回まで残り、エンディングではジロンとエルチはともに無傷のザブングルとウォーカー・ギャリアを放棄(戦いの無い未来を暗示)し、走り出す。

劇中ではドワス2級司政官の「この付近にはアイアン・ギアーの2機だけ」とのセリフから、登場した2機以外にも他地域には流通しているらしいことが分かる。ラ・ポート発行の『戦闘メカザブングル大辞典』によれば、ザブングルタイプは他のブレーカーへの供与もあったことが書かれていることからある程度の数の機体が生産されていた可能性もあるが、文献によっては、アイアンギアーの2機だけと述べているものもある。

非公式なものではあるが、TVシリーズの数年後のエピソードを描いた伊藤明弘の漫画『ブルーゲイル』では、ラグの愛機として乗り継がれた。ただし、イノセントの純正部品と十分なメンテが得られないまま使い続けられており、機械的寿命も間近いとされている。劇中ではトラン・トランとの交戦中に脚部にミサイルの直撃を受けて大破、残った上半身も脱出時に甚大なダメージを被り、使用不可能となった。その後はラグの愛馬に「ザブングル」の名が引き継がれたという。

鈴木良武によるソノラマ文庫の小説版(全2巻)では1機しか登場せず、また合体変形機構も無い。イラストではアニメと同じように描かれているが、小説ではギャリアのように頭部と胴部に機関砲が装備されており、専用の手持ち武器も登場しないなど、他の機種より人型に近いという特徴を除くと、機能的に一般的なウォーカーマシンに近い存在になっている。

[編集] スペック

  • 全高:17.8m
  • 全装備重量:113.0t
  • 出力:33000馬力
  • 乗員(最大定員):2(4)名
  • 固定武装:なし(ブングル・ローバーのみ変形時にミサイル発射管6基)
  • オプション武装:ほとんどが専用オプションと考えられるが、ゾラの人々は使えるものは何でも使うとされているので、改造・流用品とも考えられる。
    • 30mm専用ライフル(5連発)
    • 4装ハンドキャノン(無反動砲)
    • 3連バズーカ、9連ミサイルランチャー(専用ラック付き)
  • ブングル・スキッパー
    上半身と腕になるメカで、トレーラーモードの時はキャブになり、ブングル・ローバーと連結している状態を「ザブングル・カー」とも呼ぶが、劇中でこれらの設定名が使われることは殆どなかった。
    上半身部だけでも戦闘は可能で、機首部分からミサイルを撃てる。前半の戦闘シーンでも本機単体だけで戦闘をする場合もあったが、当然WM時よりも戦闘力で劣るので、最後はザブングルに合体して戦うケースが殆どである。合体時には背部コクピットが頭部に移動する。
    主翼を開くと飛行はできるが、あくまで短時間であり、飛行というよりは、低空を滑空するような具合である。物語後半ではこの形態での運用は殆どなかった。
  • ブングル・ローバー
    下半身部に変形する。戦闘力はスキッパーと同じく低く、機首部からミサイルを撃てるが、WM相手には対処できないので、大抵は合体して戦闘をこなすので出番はない。
    カーゴ状態でも一応は走行可能だが、ごく僅かのシーンしかない。スキッパー同様、低空を短時間飛行できる能力を持つが、後半は殆ど運用の機会はない。

[編集] 備考

  • ザブングルはスポンサーの意向によりストーリーが企画当初と大きく変わったため、世界感とメカデザインが一致していない。最初は「エクスプロイター」という宇宙ものの企画で母艦のアイアン・ギアーは宇宙空母という設定であった。番組放映時のトイのコマーシャルでは「宇宙空母から巨大ロボットに変形」というナレーションが入っている。機体解説の変形後の問題もこの設定変更のあおりである。そのため番組当初から主人公メカの乗り換えは企画されていたとされる。
  • 分離状態が「ブングル・〜」と名づけられたため、「ザ」を定冠詞の "The" と考え「ザ・ブングル」と勘違いした人が少なからずいた。TVシリーズ予告編の田中崇(現・銀河万丈)のナレーションでも「戦闘メカ ザ・ブングル」というイントネーションで読まれていた。正しいつづりは "Xabungle" である。「間抜け、へまをやらかす」という意味の "bungle" に、否定を意味する "Xa" をつけて「間抜けじゃない」=「ザブングル」としたという説がある。ただし、放映当時一部のアニメ誌では、英語のスラングで「ドジなやつ」=「ザブングル」という説が唱えられた。そのため正反対の2説が混在している。
  • ジロンの乗る破損したザブングルは設定書では「Aザブングル」となっている。また、『コミックボンボン』の情報コーナーでは「サブ・ザブングル」とされていた。
  • ゲーム『スーパーロボット大戦α外伝』では、翼のない本来ジロン機であるはずのザブングルが「ザブングル2」という名前で登場しているが、当機はゲームでは基本的に一人乗りで分離も出来ないので、ゲーム内でのジロンとチルの乗機はウォーカー・ギャリア登場まで翼のあるザブングル(=ゲーム中「ザブングル」と表記)になっていた。デフォルトでは、ラグがパイロットとして設定されていて、ラグが乗って強制出撃する機会も多い。
  • なお、前述のようなツッコミネタは放映当時からあり、第16話でサンドラット全員が1台のザブングルに乗り込んで、ジロンが戦力損では無いかと言った際、ラグが「ロボットのパターンだろ?」と返しているが、これは当時、合体がメインだったスーパーロボットアニメの特色から採っている。

[編集] 脚注

  1. ^ 次世代機ウォーカーギャリアを手にしたジロンは「ザブングルより機銃も多い」と発言している。
  2. ^ 講談社月刊『コミックボンボン』等。

[編集] 関連記事

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