サーロ

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胡椒かけのサーロ
サーロでできたスマーレツィ(ウクライナのラード

サーロウクライナ語Сало(Salo);意訳:「白豚脂」)は、ウクライナ料理における脂身塩漬けである。食用油脂のラードと異なり、無精製の状態で食される。ボルシチヴァレーヌィクと並んで、ウクライナの代表的な伝統料理とされる。

概要[編集]

サーロは、高カロリー[1]の脂肪源として古来より重視された。農家や、戦争に出かけるウクライナ・コサックはいつもサーロを保存食として持参していたという。18世紀初めのヘーチマン国家における忠心隊の1 日分の糧食にはサーロの割合が30.8 %を占めており、ウクライナの食文化におけるサーロの重要度を物語っている[2]ウクライナ人によるサーロへのこだわりは、東欧諸国においてしばしば笑いのネタにされており、ウクライナ人を「サーロ食い」と呼ぶこともある。

ウクライナ人の食生活では、以前はサーロはパンとならぶ主食の一つであったが、生活様式の変化と、現代の人々の間に広まった低カロリー志向から、前菜的な役割のみ担うようになった。

なお、東欧の伝統医学におけるサーロは、捻挫切り傷の際に痛み止めとして有効と考えられていた。

現在、サーロはウクライナ料理の他に東欧諸国の料理にも用いられている。ベラルーシロシアでは「サーラ」[3]と呼ばれ、ポーランドでは「スウォニーナ」、南スラヴ諸国では「スラニーナ」と呼ばれている。

脚注[編集]

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  1. ^ 100g当たり770 - 870cal。
  2. ^ それに対し、同時代のポーランド兵士の1 日分の糧食には、サーロは0.6%、は0.005%だけであり、ロシア兵士の場合はサーロがなく、1 日分の糧食の13.21 %が肉のみで占められた。(Олексій Сокирко. Лицарі другого сорту. Наймане військо Лівобережної Гетьманщини 1669 - 1726 рр. (オレクシイ・ソクィルコ『第二級の騎士たち。1669年-1726年の左岸ウクライナにおける傭兵』), Київ: Темпора, 2006.-c.196-197 (ウクライナ語)
  3. ^ ベラルーシ語では表記も発音も「サーラ」で、ロシア語では表記は「サーロ」で発音が「サーラ」。

参考文献[編集]

  • (ウクライナ語) Українські страви. К., 1961.
  • (ウクライナ語) Абельмас Н.В. Українська кухня: Улюблені страви на святковому столі. K., 2007.
  • (英語) Best of Ukrainian Cuisine (Hippocrene International Cookbook Series). 1998.

関連項目[編集]

外部リンク[編集]