サーブ・9-2X

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サーブ・9-2X
フロント
リア
コクピット
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2004-2006年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアワゴン
パワートレイン
エンジン 2.0/2.5L 水平対向4気筒
変速機 5MT / 4AT
車両寸法
ホイールベース 2,525 mm
全長 4,460 mm
全幅 1,695 mm
全高 1,465 mm
車両重量 1,402 - 1,455 kg
その他
姉妹車 スバル・インプレッサ
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9-2X(ナイン・ツー・エックス)は、富士重工業(現・SUBARU)が製造し、スウェーデンの自動車会社・サーブが販売していた自動車である。

概要[編集]

サーブは2000年にゼネラルモーターズ (GM) の完全子会社となり、またGMは富士重工業にも資本参加し株式の20%を所有していたことから、「9-2X」が企画された。2代目スバル・インプレッサバッジエンジニアリングであり、生産は日本の富士重工業(現・SUBARU)群馬製作所矢島工場において行われていた[1][2]

インプレッサスポーツワゴン(GG系)をベースとしており、ボディ骨格、サイドドアおよび内装パーツ類は共通であるが、前後デザインは大きく変更されている。駆動方式は四輪駆動のみで、トランスミッションは5速MTと4速ATが用意されていた。エンジンは2.5リットルの自然吸気モデル("Linear" トリム)と2.0リットルのターボ搭載モデル("Aero" トリム)が存在した[3]。富士重工業における生産は2004年中に開始され、2005年の生産台数であった8,000台は完売した。また、米国道路安全保険協会 (IIHS) による安全性能評価では最高評価を獲得していた[4]

2005年10月に富士重工業とGMの資本提携が解消されることが明らかとなり、9-2Xの生産は2006年モデル限りで中止となった。

脚注[編集]

  1. ^ webCG カワデ (2003年12月15日). “サーブの新型車「9-2X」、LAショーで発表へ”. webCG. 2021年9月13日閲覧。
  2. ^ webCG オオサワ (2004年3月16日). “富士重工業、「サーブ9-2X」の生産開始”. webCG. 2021年9月13日閲覧。
  3. ^ 2005 Saab 9-2X PDF Brochure”. auto-brochures.com. 2021年9月13日閲覧。
  4. ^ 2005 Saab 9-2X 4-door hatchback”. IIHS. 2021年9月13日閲覧。