サンボ (格闘技)

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サンボ: Самбо)はソビエト連邦で開発された格闘技、またはソビエト連邦において徒手格闘技、徒手武術をあらわす。

Самбоは、самозащита без оружия(samozashchita bez oruzhiya、武器を持たない自己防衛の意)の略であると言われている。つまり、広義では徒手格闘技、徒手武術のことである。 また、Samboには黒人への蔑称の意があるためアメリカではSomboと表記することもある。

狭義では日本で一般に知られているスポーツ、格闘技であるスポーツサンボのことをさし、この意で使われることが最も多い。このスポーツサンボはソビエト連邦で開発された格闘技である。

ソビエト連邦の軍隊で採用されていた徒手軍隊格闘術をコマンドサンボ(露:борьбы Самбо)と言う。日本でコマンドサンボと呼ばれるサンボは正確には英語でコンバットサンボ、ロシア語でバエヴォエサンボと言う。

また、ロシア古来の着衣徒手格闘技でニコライ・ズーエフが修得していた英語でロシアンサンボ、ロシア語でルースカエサンボと呼ばれるものもある。多彩な関節技を有している。スポーツサンボのベースにもなっている。

САМБО

目次

[編集] サンボの特徴

帝政ロシア時代、16の共和国には200を超す徒手格闘技が存在していたと言われ、格闘家アナトリー・アルカディエビッチ・ハルラムビエフがそれらの徒手格闘技、あるいは、柔道レスリング柔術ブフ(蒙古相撲)などの外来徒手格闘技、グルジアのチタオバの技術をベースにした自己防衛手段として形成しており[1]、打撃技を利用することはできない。投げ、関節技による一本か、一本に至らない投げ、抑え込み等のポイントを競う。

上半身は青か赤のサンボジャケットと帯、下半身はジャケットと同系統色の短パンあるいはスパッツで、サンボシューズ(またはレスリングシューズ)を履く。サンボジャケットは柔道着に似るが肩の部分に掴みやすいよう返しがあり、(袖なしジャケットでの格闘技チタオバの技術が使える)、帯がはだけにくいよう帯をジャケットに固定する穴がついている。帯で段位を表すようなことはない。レスリングマットと同じ円形のマット場で競技を行う。

ルールの相似点、知名度などにより、柔道をベースに違いが語られることが多いが、投げ技においても寝技においても、日本で行われている一般的な柔道とは違った試合展開・テクニックがあり、似て非なるものと言える。サンボを表現する時に、柔道に似ていると表現されることが多いが、実際はややレスリングに近いルールと言える。

コンバットサンボは打撃や絞め技も行う他、武器への対処法も含む。コンバットサンボでは自身の置かれた状況の的確な把握、対象の迅速な無力化が最重視される。

[編集] スポーツサンボのルール(国際サンボルール)

[編集] 階級(男子の部)

  • エスポワール(17〜18歳)52, 57, 62, 68, 74, 82, 90, 100, +100kg
  • シニアー(19歳以上) 52, 57, 62, 68, 74, 82, 90, 100, +100kg
自己の体重の一階級上の階級に出場することができる。
  • 審判の構成
    • 総ての競技会において、それぞれの試合の審判チームを次のように構成する。
    • チェアマン:1名 レフェリー:1名 ジャッジ:1名

[編集] 勝敗判定・ポイント

  • 一本勝
    • 自分の態勢を崩さずに相手をきれいに投げたとき
    • 相手の腕、または足の関節等を取ったとき

以上の場合は「一本」となり試合は終了する。 また、試合中に両者に12ポイント以上差が開いたときは、一本と同じ扱いとする。 なお、試合時間内に一本がなかったときは試合中にかけた技の得点が多いものが判定勝ちとなる。

  • 1ポイント
    • 相手にしりもちをつかせたとき
    • 投げにより相手がマットに対し、90度以内に倒れたとき
    • 相手が反則を犯したとき
  • 2ポイント
    • 相手が肩から落ち、そのまま背中をマットにローリングさせる
    • 相手がしりもちをつき、その反動で背中をマットにローリングする
    • 寝技から押さえ込みに入り、10秒間押さえたとき

押さえ込みは1試合1回限りで、それ以上押さえ込んでもポイントにならない。

  • 4ポイント
    • 相手をきれいに投げたときに自分の態勢が崩れる
    • 自分の態勢を崩さずに投げ、相手が横から落ちる
    • 投げたとき手をついたり、膝をつくこと、例えば巴投げ、横捨て身など
    • 押さえ込みで20秒間押さえたとき

押さえ込みは1試合1回限りで、それ以上押さえ込んでもポイントにならない。

[編集] その他・独自のルール

  • 絞め技は禁止。(体幹~首を絞めることが禁止)
  • 手首から先、足首から先をつかむことが禁止。
  • 肘・肩関節への関節技が認められる。手首は禁止。
  • 脚(股・膝・足首)への関節技が認められるが、足を捻るような技は禁止。
  • アキレス腱固め膝十字固めが許され、ヒールホールド(捻りに当たる)、足首固め(捻り+足先握りにあたる)は禁止。
  • 蟹挟河津掛けが認められる。
  • ジャケットの掴みに制限が少ない(帯の結びから先、帯より下、そで口の内側以外どうつかんでもよい。時間制限なし)
  • 胴を絞めるポジション、(いわゆるクロスガードポジション)は禁止。インサイドガードでも、胸や脇腹をしっかり、相手の胸にしっかりくっつけていれば、抑え込みとして扱われる。

[編集] IOCとスポーツサンボ

1980年、当時スポーツサンボは国際レスリング連盟 (FILA) の管理下にあり、モスクワオリンピックの際はレスリング内の正式種目での実施をアピールしたがレスリングの種目が多すぎるということで実現には至らなかった。このままではオリンピック参加は無理と判断し、FILAから国際サンボ連盟 (FIAS) は独立した。一時、IOC承認競技であったが、そののち、IOCの承認は取り消されている。また、IOC後援ワールドゲームズの公式競技であったが1989年の大会を最後に実施されていない。IOC公認団体GAISF(国際スポーツ団体総連合)にはFIASがいまだ加盟している。

[編集] 代表的なサンボ選手

[編集] 脚注

  1. ^ 竹内規和 『ザ・バーリトゥーダー 極強への挑戦』 フットワーク出版、1998年。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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