サンパウロ市

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サンパウロ市
Cidade de São Paulo

サンパウロ市中心部
市旗 市章
愛称 : "霧雨の地"、"サンパ"
位置
サンパウロの位置の位置図
サンパウロの位置
座標 : 23°32′35.88″S, 46°37′58.8″W
歴史
創設 1554年1月25日
行政
ブラジル
  サンパウロ州
 市 サンパウロ市
市長 Gilberto Kassab
(DEM)
地理
面積  
  市域 1522.989km2
標高 760m
人口
人口 (2008年現在)
  市域 11,150,249人
    人口密度   7,321人/km2
その他
等時帯 UTC-3
夏時間 UTC-2
公式ウェブサイト : São Paulo

サンパウロ市 (Cidade de São Paulo) は、ブラジル南東部に位置するサンパウロ州の首府。南米を代表する世界都市。略称としてSPS.Pauloと表記される(「SP」は「サンパウロ州」の略称でもある)。住人の愛称は「パウリスターノ (paulistano)」、女性形は「パウリスターナ (paulistana)」。

目次

[編集] 概要

サンパウロの人口は約1,100万人(2008年)とブラジル最大の都市かつ南半球最大の都市であり、世界的にも上位の世界都市とされている。市街地には高層ビルが立ち並ぶ大都会で、ブラジルのみならず、南米の経済、文化の中心地の一つである。2009年には、個人所有のヘリコプターヘリポートの数が世界一になった。

イタリア系やユダヤ系、日系ブラジル人が多い他、最近では韓国などのアジア諸国からの移民が増えている。内陸に位置するため、南方60kmの位置に在るサントスを外港とする。

「サンパウロ」は、ポルトガル語キリスト教における聖人の1人である聖パウロの意味。漢字では、"聖市"と表記される。

[編集] データ

  • 創設:1554年1月25日
  • 人口:11,150,249人(2008年)
  • 市長:Gilberto Kassab

[編集] 歴史

ブラジルの歴史」も参照

[編集] 地理

パウリスタ通り

ブラジル南部の標高約800mの内陸部に位置するため、気候は1年を通じて変化に富み、は気温が摂氏40℃を越えることもある反面、は10℃以下に下がり霜がおりることもある。

人口の増加に併せ郊外が拡張を続けている他、近隣都市からの通勤者も増加している。なお、ブラジル第2の都市であるリオデジャネイロからは約450km、外港であるサントスから約60kmの距離にある。

  • 面積:1522.989km²
  • 標高:約760m

[編集] 経済

[編集] 経済・流通の中心

マルジナル・ピニェイロス
オクタビオ・フリアス橋

ブラジル最大の都市で南アメリカの経済・流通の中心地であるサンパウロには、日本アメリカスペインドイツなどの世界中の大企業や金融機関などが古くから多数進出しており、パウリスタ大通り近辺や新ビジネスエリアにはこれらの企業のオフィスが集中している。

また、郊外に点在する工業団地には、内外の大企業の自動車やコンピュータ、家電製品の工場が立ち並び、メルコスール加盟後の好調なブラジル経済を反映して活況を呈している。また、市内には数多くのショッピングセンターや大規模スーパー、コンビニエンスストアなどが立ち並び、消費トレンドの面でもブラジルのみならず中南米の経済をリードする存在である。

[編集] サンパウロ証券取引所

サンパウロ証券取引所 (Bovespa) は中南米最大の取引高を誇っており、特に2000年代以降の海外からの投資の増加を反映して活況を呈している。

[編集] 社会問題

その反面、市内を流れるピニェイロス川チエテ川の汚染や、自動車の排気ガスや工場の排気による公害、100万人以上が市内に点在する貧民街に住んでいるといわれる都市型貧困とそれに起因する犯罪の増加、市内中心部の慢性的な交通渋滞などが深刻な社会問題となっている。

[編集] 交通

サンパウロ市内やその近郊には、路線バス地下鉄鉄道の路線網が密接に張り巡らされており、加えて、タクシーもポピュラーな移動手段である。他の都市との移動は、高速道路を使った長距離バスや旅客機での移動が主流である。

[編集] 鉄道と地下鉄

交通渋滞の解消とバスや自動車の排気ガスによる公害の解消を目的に、1970年代より地下鉄路線網の整備が都心部を中心に進められてきており、2006年現在、1、2、3、5号線の4路線で運行されている。地下鉄以外の近郊鉄道については整備が進んでいなかったが、1990年代以降の市街地の郊外への拡張と人口の増加に対応すべく、既存の路線に加えて地下鉄4号線、グアルーリョス国際空港の連絡鉄道などが建設中となっている。

普通乗車券の他に路線バス、郊外鉄道、地下鉄共通の連絡乗車券や学割乗車券がある。路線バスと同様「Bilhete Unico」というICカードシステムを導入している。普通乗車券については1枚で複数回の乗車ができる券が発券されていたが、2006年に廃止された。

地下鉄の数種類ある車両のうち、1000系は東急車輛の技術協力により製造された。サンパウロの地下鉄には他の車両へ移る貫通扉や幌が全く設置されていない。

[編集] 市内バス

トロリーバス

サンパウロ市内には市内および市内と郊外を結ぶバスの路線が縦横に張り巡らされている。市内バスは前扉から乗り、車内の車掌に運賃(均一)を支払った後、後扉から降車する。1990年代最初までは逆に「後乗り前降り」であったが、後扉から降車する客もいたため変更された。

路線によっては運転席側にも前後の扉があり、鉄道のように停留所の位置によって右側・左側と乗降扉が変化するブラジルでも比較的珍しい扉配置である。通常のバスに加えてトロリーバスや連接バスの運行もある。

現在ではBilhete Unicoと呼ばれる地下鉄と連携したICカードシステムが導入されており、他のバスや地下鉄に乗り継ぐ際に限り通常料金より安い運賃で利用できる。ただし、市内を走るバスのうち、扉が1つしかない観光バスや、Metropolitanoと書かれた郊外バスは運賃が異なる。

行先や経由地に地下鉄のマーク(上下の矢印を組み合わせたマーク)を描くことで地下鉄駅に行くことを示している。

[編集] 長距離バス

チエテバスターミナル

市内のチエテ (Tietê) にはニューヨークのものに次いで世界で2番目の規模という遠距離バス用の巨大なターミナルがある。1982年に営業開始したもので、一階には港の桟橋を思わせる櫛の歯状の多数の乗り場があり、2階には待合室や売店の他に何十という国内線・国際線のバス会社のブースが並び、警察(Policia Civil)の出張所もある。地下鉄のチエテ駅(かつてはポルトゲーザ・チエテPortuguesa-Tietêという名称だった)に直結している。

リオデジャネイロとの間には多い時間帯には5 - 10分に1本の割合でバスが運行されている他、グアルーリョス国際空港との間やブラジルのほとんどの都市の間を結ぶだけでなく、モンテビデオブエノスアイレスアスンシオンサンティアゴ(チリ)への国際線も運行されている。

チエテの他にも、行先はサンパウロ州内各都市に限られるが、バハフンダ (Barra Funda)、ブレッセル (Bresser)、ジャバクアラ (Jabaquara) の3か所にもバスターミナルがある。いずれも同名の地下鉄駅に直結している。

[編集] 空港

サンパウロ市内の国内・近距離国際線専用空港であるコンゴニャス国際空港とブラジル第2の都市であるリオデジャネイロ市内にあるサントス・デュモン空港の間には、「ポンチ・アエーレア」(Ponte Aérea、空の架け橋)と呼ばれるシャトル便TAM航空ゴル航空ヴァリグブラジル航空によって就航しており、世界でも有数の搭乗者数を誇る路線となっている。

近郊にあるグアルーリョス国際空港は、中南米南部の空の玄関口となっているハブ空港である。また、郊外のカンピーナスヴィラコッポス国際空港があり、主に国内線と国際貨物便に使用されている。

[編集] 日本との交通

現在日本との間には、日本航空ニューヨーク経由で週3便の直行便を運航している。ヴァリグ・ブラジル航空成田空港名古屋空港からロサンゼルス、サンパウロ経由のリオデジャネイロ行きが運航されていたが、アメリカ同時多発テロ以降、ブラジル人にアメリカのトランジットビザ取得義務が課されたため乗客が激減した上、同社の経営危機を受けて現在は運休となっている。今後は貨物便の運航に置き換えられる予定である。

ヨーロッパ系航空会社ではエールフランス航空アリタリア航空ルフトハンザ航空などが、中東系航空会社ではエミレーツ航空が、アメリカ系航空会社ではアメリカン航空コンチネンタル航空デルタ航空ユナイテッド航空が、またアエロメヒコ航空エアカナダがそれぞれの本拠地を経由してサンパウロへ運航している。

[編集] 観光

[編集] 文化

[編集] 南米を代表する文化発信地

テアトロ・ムニシパル

人口の多さのみならず、様々な人種が交わりあうブラジルの中でも特に多彩な人種構成となっていることから、ブラジルのみならず南米における最大の文化の中心、発信地として注目を浴びる存在である。

国際美術展覧会「サンパウロ・ビエンナーレ」や各種展覧会が定期的に行われるほか、市内にはサンパウロ美術館をはじめとする多数の美術館が点在する。また、テアトロ・ムニシパルやイビラプエラ公会堂をはじめとする多数の劇場やコンサートホールがあり、ブラジル最大の最大の人口を持つ都市であることや、新聞テレビ雑誌などのマスコミの多くが本拠を構えることもあり、ブラジルのみならず世界各国のアーティストが公演に訪れる。

また市内には、パヴィリオン・ダ・ビエンナールやコパン・コンプレックス、サンパウロ美術館をはじめとする、オスカー・ニーマイヤーなどの内外の著名な建築家が設計した建造物が多数存在する。

[編集] スポーツ

サンパウロFCやパルメイラスをはじめとするいくつかの名門サッカークラブが本拠地を構える他、F1などの世界的なスポーツ大会も多数開催されている。またアジア系住民が多数住むことから柔道空手テコンドーの道場も多く存在するほか、少数ではあるが野球場も複数存在する。

[編集] サッカー

市内にあるモルンビー・スタジアムパカエンブースタジアムなどのスタジアムには、サッカークラブ世界一を決めるトヨタカップで過去3回優勝するなど、世界有数の強豪チームとして知られるサンパウロFCや、同じく強豪のコリンチャンスパルメイラスなどの名門サッカークラブが本拠地を構えており、シーズン中に毎週行われる試合には数万人のサポーターが詰め掛ける。

なお、サンパウロ州選手権は、ブラジル国内でも屈指の高レベルの州選手権として世界中で高い人気を誇る。

[編集] モータースポーツ

郊外のインテルラゴスにあるインテルラゴス・サーキットでは、1970年代初頭より毎年F1世界選手権ブラジルGPが開催されている他、国内選手権のレースが定期的に開催されている。また、日本でも有名な伝説的レーシングドライバーアイルトン・セナや人気レーシングドライバー、ルーベンス・バリチェロの故郷でもある。

[編集] サンパウロ出身の人物

[編集] サンパウロにゆかりのある日本人

[編集] 日本とのつながり

[編集] 100万人の日系人口

日系ブラジル人の約70%、約100万人が在住しているサンパウロは、トヨタ自動車東芝東京海上日動コマツなど、様々な業種の日本企業が数百社進出しており、郊外には世界でも有数の規模の日本人学校サンパウロ日本人学校があるなど、日本との縁が非常に深い都市である。

[編集] リベルダージ

サンパウロ市の中心地にある東洋人街「リベルダージ (Liberdade) 」地区(「リベルダーデ」とも発音され、邦字紙の正規表現とされている。いずれもポルトガル語の発音では誤りではない)は、ガルボン・ブエノ街の入口に鳥居大阪橋があり、また、中心部にも小さな日本式庭園が設置され、地区全体の街灯が鈴蘭の形をしているなど随所に日本らしさを取り入れた街づくりがされている。

同地区には日系団体御三家と呼ばれ、代表機関となっているブラジル日本文化福祉協会、サンパウロ日伯援護協会、ブラジル都道府県人会連合会の各事務所がある他、各県人会、日系福祉団体、日系文化団体の事務所が集中している。日系人が経営するホテルや日本食レストラン、本屋や土産物店などが立ち並び活況を見せているほか、近年では中国系や韓国系など、他のアジア系住民の数も多い。日系の医療機関としてサンパウロ日伯援護協会の援協総合診療所があり、日系医師による日本語での診察が受けられる。

なお、ブラジル日本文化福祉協会内に設置されている移民資料館では、当時の生活を再現した展示コーナーや日系人移民の旅券、当時使用していた生活用具などさまざまな文物が展示されており、日系ブラジル人の歴史を知る上で貴重な存在となっている。地下鉄のリベルダージ駅前の広場では一年の節々に、茅の輪くぐりや甘茶の振る舞いなど日本の年中行事が再現され、また秋田犬の品評会など日本に関わる行事が開催される。

元々は「日本人街」と呼ばれていたが、現地への同化が進むとともに日本人の人口が減少し、それと入れ替わるように活況を帯びてきたが中国人や韓国人が多く移民して来た事から、2004年に正式に「日本人街」から「東洋人街」へと改名された。しかし、元々は「日本人街」だっただけに、街づくりや人口・店舗の比率からして日本人街と呼べる。

サンパウロでは日本語による新聞も発行されている。主にサンパウロ新聞 (Jornal de São Paulo) とニッケイ新聞 (Jornal do Nikkey) の2社があり、日本やブラジルのサンパウロニュースを日本語で読むことができる。また、これら日系紙では「サンパウロ市」のことを「聖市」と表記する。

[編集] 姉妹都市


[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
公式
日本政府
観光
その他