サモエド

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サモエド
サモエド
英語名
Samoyed
愛称
サミー、サモ
原産国(原産地)
ロシアの旗 ロシアシベリア
主要畜犬団体による分類と標準
FCI: Group 5 Section 1 #212 標準
AKC: Working 標準
JKC: 第5グループ 標準
KC: Pastoral 標準

サモエド(Samoyed)は、ロシアシベリアを原産地とする品種のひとつ。典型的なスピッツ系の体型をしており、シベリアン・スピッツとも呼ばれる。

歴史[編集]

サモエドはロシア・ネネツ自治管区を中心としたサモエード族が旧くから共生してきた地犬との見解が広く知られる。生息地は隔離状態であり、マズルや四肢を見ても典型的なスピッツ。サモエド、チャウチャウ、チベタン・マスティフとの関連性はチャウチャウの項目を参照のこと。</ref>。中央シベリアのツンドラ地帯で暮らすサモエード族のもと、トナカイの番やカモシカ狩りそり引きなどに従事していた。人とともに屋内で眠ることもあり、暖房代わりとしても用いられていたという。局地で数世紀にわたって飼育されてきたことから、オオカミなどの血が混入しない純血種とされ、原始犬に近い希少な犬種である。スコットアムンゼンが極地探検にサモエドを起用し、ヨーロッパで極地踏破の成功が伝えられるとともに脚光を浴びるようになる。スコットがサモエドをイギリスへ連れ帰ると、イギリス人繁殖家による本格的な改良が始まった。純白に輝く被毛と均整の取れたボディは人気を博し、当初は存在したタンといった毛色はふるいにかけられ、ホワイト系が主流となった。

日本において、戦後の混乱期から高度経済成長期にかけて爆発的に流行した日本スピッツは、サモエドにジャーマン・スピッツを交配して、小型化したものであるとする説がある。

特徴[編集]

Shuskey.jpg

極寒下でそりの牽引、トナカイの警護などに重用されてきたことからもわかるように、極寒に耐えるのに適した皮下脂肪と豊富な体毛を備えており、優れた耐寒性と激しい作業に耐えうる強靭な体力・持久力を持つ。また、極地探検では、体格に比して粗食である点が評価された。体高より体長がやや長い体型は筋肉質で骨量に富んでいるが、たいへんコンパクトで、動きは機敏である。体高は48〜60センチメートル、体重は16〜29キログラム。厚い被毛は、よく立った上毛とやわらかく密生した下毛のダブルコートで、耐寒性に優れており、毛色は、純白、白、ビスケットクリームなどがある。適度の警戒心を有するが、狩猟本能はわずかで、決して攻撃的ではない。性格は非常に社交的で、番犬には適さない。ひとつの民族が過酷な生活環境の中で長期にわたって飼育し続けた結果、人との信頼関係が育まれ、知的で穏やかな性格が形成されたとされる。しっかりと立ち上がったやや短い耳、適度な長さの鼻筋、微笑んでいるかのような黒目の顔立ちが魅力的で、愛好家の間では、そのいつも笑っているような口元をサモエドスマイルと呼び、親しまれている。

脚注[編集]

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関連項目[編集]