サブスタンス (ニュー・オーダーのアルバム)

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サブスタンス
ニュー・オーダーベスト・アルバム
リリース 1987年8月31日
ジャンル オルタナティヴ・ロックエレクトロニカハウス
時間 7441 + 72分57秒
レーベル ファクトリー・レコード
プロデュース ニュー・オーダー、マーティン・ハネットアーサー・ベイカー、ジョン・ロビー、ステファン・ヘイグ
専門評論家によるレビュー
ニュー・オーダー 年表
ブラザーフッド
(1986年)
サブスタンス
(1987年)
テクニーク
(1989年)
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サブスタンス』(Substance)は、イギリスのバンドニュー・オーダー1987年に発表したアルバムであり、彼らの最初のベスト・アルバムでもある。

解説[編集]

このアルバムには、1981年2月にリリースされたシングル「セレモニー」からこのアルバムに先駆けてリリースされた「トゥルー・フェイス」までの12曲の12インチ・ヴァージョンが収録されているが、「テンプテーション」「コンフュージョン」の2曲はこのアルバム用に録音されたヴァージョンが収録されている。また当時彼らが所属していたファクトリー・レコードからリリースされた音源に加え、一部楽曲についてはファクトリー・レコードとベルギーのクレプスキュール・レーベルとの兄弟会社ファクトリー・ベネルクスからリリースされた12インチ・シングル収録の音源を収録している。なお「シーヴス・ライク・アス」までのシングル曲及び「シェルショック」「ステイト・オブ・ザ・ネイション」の8曲はオリジナル・アルバム初収録でもあった。(厳密に言えば「ブルー・マンデー」や「ステイト・オブ・ザ・ネイション」のようにリリースされた国によって、もしくはアルバム再発時に追加収録された曲もある)ファクトリー・レコードでのアルバムのカタログ番号はFACT 200

またこのアルバムは、1987年のリリース時にアナログ、CDの2つのフォーマット(国によってはカセットテープも含め3種類のフォーマット)で発売されたが、アナログは12インチにこだわってか各面3曲ずつ収録した12インチシングル2枚組で、CDは1枚目に12曲全て、2枚目に12インチシングルのカップリング曲などを全12曲、計24曲を収録した2枚組でリリースされている。カセットテープは2本組でCDでは未収録であった「Mesh][Dub Vulture][Shellcock]も収録されている。

『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、363位にランクイン[1]

日本での発売について[編集]

日本では1987年8月10日、ファクトリー・レコードの販売を行っていた日本コロムビアより12インチシングル2枚組、CD2枚組と2種類のフォーマットで世界に先駆け先行リリースされた。しかし1992年にファクトリー・レコードが破産し彼らはロンドン・レコードに移籍したため日本での彼らの作品はポリドール(現・ユニバーサルミュージック)が発売することになり、1993年11月6日に改めてポリドールからCD2枚組として再リリースされている。なおポリドールは12インチシングル2枚組については発売しておらず、日本コロムビア盤は既に廃盤になっている。

また、日本コロムビアからリリースされていた洋楽アルバムには、歌詞カードが添付されていないものが多く、このアルバムでも歌詞カードは添付されていなかったが、ポリドール盤では歌詞カードが添付されている。逆に、日本コロムビアからリリースされた洋楽シングルには歌詞カードが添付されているものが多く(「ブルー・マンデー」などでは帯に歌詞が刷り込まれていた)、日本でリリースされた「テンプテーション」以降の日本コロムビア盤シングルには歌詞カードが添付されていた。なお、歌詞カードには少し間違った歌詞が記載されている。例えば"Thieves Like Us"の中の"And it belongs to every one of us"は正しくは"And it belongs to every one but us"であり、また"1963"の中の"When Jonny came home with a girl for me"は正しくは"When Johnny came home with a gift for me"である(日本語訳も同じ)。

収録曲[編集]

※CD2枚組(邦題はポリドール盤)による。日本コロムビア盤、ポリドール盤共に収録曲と順番はオリジナルのファクトリー・レコード盤と同じ。日本コロムビア盤の12インチシングル2枚組のほうは1枚目のA面にCDのDISC 1の1.-3.、B面に同4.-6.、2枚目のA面に同7.-9.、B面に同10.-12.が収録された。


  • DISC 1 (日本コロムビア盤:50CY1737、ポリドール盤:POCD1888)
# 邦題 原題 演奏時間 備考
1 セレモニー Ceremony 4:24 オリジナル・アルバム初収録曲で元々は前身のジョイ・ディヴィジョン時代の楽曲である。この曲は2回プレスされているが、収録されているのはジリアン・ギルバートが参加した2回目のヴァージョンである。日本ではシングルがリリースされておらず、これが初めての日本での正式リリースである。
2 エヴリシング・ゴーン・グリーン Everything's Gone Green 5:31 オリジナル・アルバム初収録曲。このアルバムではファクトリー・ベネルクスからリリースされた12インチ・ヴァージョンを収録している。なおファクトリー・レコードからはこの曲をA面としたシングルは出ておらず、シングル「プロセッション」(DISC 2収録)のB面にこの曲のオリジナル・ヴァージョンが収録されている。また「セレモニー」同様この曲も日本ではシングルがリリースされておらず、これが初めての日本での正式リリースである。
3 テンプテイション(NEW VERSION) Temptation (New Version) 6:59 オリジナル・アルバム初収録曲、バンド初プロデュース作品。日本ではこの曲がデビュー・シングルであった。このアルバム用にレコーディングされたニュー・ヴァージョンを収録。
4 ブルー・マンデー Blue Monday 7:29 オリジナル・アルバム初収録曲(但しセカンド・アルバム『権力の美学』の米国盤にはこの曲とカップリング曲「ザ・ビーチ」が収録されている)。バンドの出世作。
5 コンフュージョン(NEW VERSION) Confusion (New Version) 4:43 オリジナル・アルバム初収録曲。このアルバム用にレコーディングされたニュー・ヴァージョンを収録。
6 シーヴス・ライク・アス Thieves Like Us 6:37 オリジナル・アルバム初収録曲。日本コロムビア盤では邦題は「夢盗人」であった。
7 パーフェクト・キス The Perfect Kiss 8:02 サード・アルバム『ロウ・ライフ』からのシングル・カット。厳密に言えばオリジナルの12インチ・ヴァージョンではない。詳細はこの曲の項を参照。
8 サブ・カルチャー Sub-culture 4:48 サード・アルバム『ロウ・ライフ』から2枚目のシングル・カット。
9 シェルショック Shellshock 6:29 映画『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』に提供した曲でオリジナル・アルバム初収録。サントラ盤とは若干ヴァージョンが異なっている。
10 ステイト・オブ・ザ・ネイション State of the Nation 6:32 オリジナル・アルバム初収録曲。1985年5月に来日した際に日本コロムビアのスタジオでレコーディングされた曲で、日本コロムビア盤のライナーノーツにも僅かながらその記述がある。
11 ビザール・ラヴ・トライアングル Bizarre Love Triangle 6:45 4thアルバム『ブラザーフッド』からのシングル・カット。
12 トゥルー・フェイス True Faith 5:54 このアルバム用にレコーディングされた新曲で、アルバムリリースに先駆けてシングル・カットされた。
  • DISC 2(日本コロムビア盤:50CY1738、ポリドール盤:POCD1889)
# 邦題 原題 演奏時間 備考
1 イン・ア・ロンリー・プレイス In a Lonely Place 6:16 12インチ・シングル「セレモニー」のB面に収録されていた曲。
2 プロセッション Procession 4:27 前述の通りファクトリー・レコードからリリースされたシングル曲で、B面は「エヴリシング・ゴーン・グリーン」のオリジナル・ヴァージョンが収録されていた。この曲ではスティーヴン・モリスがヴォーカルを担当している。
3 メッシュ Mesh 3:25 日本コロムビア盤、ポリドール盤とも「メッシュ」と表記されたこの曲は、実はタイトルが間違っており、正確には12インチ・シングル「エヴリシング・ゴーン・グリーン」のB面1曲目に収録されていた「Cries and Whispers」である。これはシングルリリース時のミスプリントに起因しており、本当の「メッシュ」は同シングルの2曲目に収録されていた。
4 ハート Hurt 6:58 12インチ・シングル「テンプテーション」のB面に収録されていた曲。
5 ザ・ビーチ The Beach 7:19 12インチ・シングル「ブルー・マンデー」のB面に収録されていた曲。言わば「ブルー・マンデー」のインストゥルメンタル・ミックス。
6 コンフューズド・インストゥルメンタル Confused Instrumental 7:38 12インチ・シングル「コンフュージョン」のB面1曲目に収録されていた曲で「コンフュージョン」のインストゥルメンタル・ミックス。
7 ロンサム・トゥナイト Lonesome Tonight 5:11 12インチ・シングル「シーヴス・ライク・アス」のB面に収録されていた曲。
8 マーダー Murder 3:55 ファクトリー・ベネルクスからリリースされた12インチ・シングル「マーダー」に収録された曲でオリジナル・アルバム初収録。
9 シーヴス・ライク・アス
(インストゥルメンタル)
Thieves Like Us Instrumental 6:57 上記「マーダー」の12インチ・シングルB面に収録されていた「シーヴス・ライク・アス」のインストゥルメンタル・ヴァージョン。日本コロムビア盤での邦題は「夢盗人(インストゥルメンタル)」であった。
10 キッス・オブ・デス Kiss of Death 7:02 12インチ・シングル「パーフェクト・キッス」のB面2曲目に収録されていた曲。言わば「パーフェクト・キッス」のインストゥルメンタル・ミックス。ちなみに12インチ・シングルのB面1曲目には骨組みだけのヴァージョン「Perfect Pit」が収録されていた。
11 シェイム・オブ・ザ・ネイション Shame of the Nation 7:54 12インチ・シングル「ステイト・オブ・ザ・ネイション」のB面に収録されていた曲。「ステイト・オブ・ザ・ネイション」の別ヴァージョン。
12 1963 1963 5:35 12インチ・シングル「トゥルー・フェイス」のB面に収録されていた曲。

その他[編集]

  • このアルバムのジャケットは「NEW ORDER SUBSTANCE 1987」と文字が刻まれただけのシンプルなものであるが、このアルバムに先駆けてリリースされた「トゥルー・フェイス」のジャケットの裏面には同じ字体と配置で「NEW ORDER TRUE FAITH 1963」(「1963」は前述のとおり「トゥルー・フェイス」のカップリング曲)と刻まれていた。ちなみに日本コロムビア盤の12インチシングル「トゥルー・フェイス」では歌詞カードの表に「NEW ORDER TRUE FAITH 1963」と記載されていた。
  • このアルバム用に新録音された「テンプテーション」「コンフュージョン」のニュー・ヴァージョンなど一部の楽曲については、このアルバム以降にリリースされたベスト盤に収録される際に、オリジナルの7インチ・ヴァージョンが使用されているため、このアルバムでしか聞けないヴァージョンのものがある。
  • 日本のテレビ番組『タモリ倶楽部』のコーナー「空耳アワー」で、「コンフューズド・インストゥルメンタル」が紹介されたことがある

脚注[編集]

  1. ^ 500 Greatest Albums of All Time