サバクガラス

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サバクガラス
サバクガラス
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: カラス科 Corvidae
: サバクガラス属
Podoces
: サバクガラス P. panderi
学名
Podoces panderi
(Fischer1821)
和名
サバクガラス
英名
Turkestan Ground-jay

サバクガラス(砂漠鴉、学名:Podoces panderi)は、スズメ目カラス科に分類される鳥。

分布[編集]

カスピ海東部

形態[編集]

全長約33cm[2]。嘴と喉元は黒く、背面は灰色をしており、下面は肌色をしている。

生態[編集]

砂漠地帯に生息する。地上性で、飛ぶことはめったにない[2]

食性は雑食性で、主に昆虫類トカゲを捕食するが、冬季には植物の芽や種子も食べる。水は飲まず、獲物から水分を取る[2]

繁殖形態は卵生。地上30cm-100cmの高さの藪の中や地面に球形の巣を作る。枝を使って作った巣の内側に獣毛を敷き、さらに枝を使ってカモフラージュする[3]。古巣を修理して使うこともある。一腹卵数は2-6個で抱卵はメスが行う[3]。産卵期は3-5月で、抱卵中はオスがメスに餌を運ぶ。孵化したばかりの雛は盲目で羽毛の無い状態だが、およそ2週間程度で走り回れるようになり、孵化後約17日で巣立つ。[2]

脚注[編集]

  1. ^ BirdLife International. 2016. Podoces panderi. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22705893A94040127. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22705893A94040127.en. Accessed on 23 January 2024.
  2. ^ a b c d クリストファー・M・ペリンズ監修・山岸哲日本語版監修『世界鳥類事典』同朋舎,1996年,365頁, ISBN 4-8104-1153-2
  3. ^ a b マイケル・ウォルターズ著・山岸哲監修『世界「鳥の卵」図鑑』新樹社,2006,9,1, ISBN 4-7875-8553-3

参考文献[編集]