コージー・ミステリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コージー・ミステリ(cozy mystery)は推理小説のジャンルの1つ。
目次 |
[編集] 概要
イギリスで第二次世界大戦時に発祥した小説形式で、当時アメリカで流行していたハードボイルド形式の小説の反義語として用いられた。 ハードボイルドのニヒルでクールなイメージに対して家庭で日常的に使われるティーポットの保温カバーを意味するコージー(en:Tea cosy)を使用することにより日常的、平和的なイメージを表現している。
特徴としては
などがあげられる。 代表的な作品としてはアガサ・クリスティのミス・マープルシリーズなど。
[編集] 現代におけるコージー・ミステリ
時代が下がった現代においては女性を読者対象としたコメディタッチの推理小説を主にコージー・ミステリと呼称する。大抵の場合、主人公の恋愛などのロマンス要素も含んでいる。
最も多いパターンとしてはアメリカやカナダなどにある住人同士がほぼ全員顔見知りであるような田舎町を舞台とし、主人公の探偵役となるのはその町に住む女性である、という物があげられる。 主人公は癖のある周りの人々に振り回されつつ事件を解決するというのがパターンである。
上記のパターン以外にもニューヨークやハリウッドなどの大都会を舞台にし、キャリア・ウーマンが探偵役として活躍するというタイプも存在する。
コージー・ミステリは欧米で発展したものであるため日本ではほとんど作例が無く、これに近いものは「日常の謎」系統の作品となる。
[編集] 主な作品
[編集] 小説
- ナンシー・アサートン
- 優しい幽霊シリーズ(ランダムハウス講談社文庫)
- ドナ・アンドリューズ
- メグ・ラングスローシリーズ(ハヤカワ文庫)
- リヴィア・J・ウォッシュバーン
- お料理名人の事件簿シリーズ(ランダムハウス講談社文庫)
- アリス・キンバリー(クレオ・コイル)
- ミステリ書店シリーズ(ランダムハウス講談社文庫)
- アリサ・クレイグ(シャーロット・マクラウド)
- ジェネット&マドックシリーズ(創元推理文庫)
- ディタニー・ヘンビットシリーズ(創元推理文庫)
- クレオ・コイル
- コクと深みの名推理シリーズ(ランダムハウス講談社文庫)
- フランク・シェッツィング
- グルメ警視キュッパー(ランダムハウス講談社文庫)
- リンダ・O・ジョンストン
- ペット探偵シリーズ(ランダムハウス講談社文庫)
- ローラ・ダラム
- ウェディング・プランナーシリーズ(ランダムハウス講談社文庫)
- ジル・チャーチル
- ジェーンシリーズ(創元推理文庫)
- ジョアン・フルーク
- お菓子探偵ハンナ・スウェンソンシリーズ(ヴィレッジブックス)
- キャサリン・ホール・ペイジ
- フェイスシリーズ(扶桑社ミステリー)
- シャーロット・マクラウド
- シャンディ教授シリーズ(創元推理文庫)
- セーラ・ケリングシリーズ(創元推理文庫)
- ローラ・チャイルズ
- お茶と探偵シリーズ(ランダムハウス講談社文庫)
[編集] TVドラマ
- 「ジェシカおばさんの事件簿」シリーズ

