コレペティートル

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コレペティートルドイツ語: Korrepetitor / フランス語: corépétiteur)は、歌劇場などでオペラ歌手バレエダンサーに音楽稽古をつけるピアニストを言う。ドイツ語圏では実際には「コレペティートア」と発音され、「レペティートア」(Repetitor)「ゾーロレペティートア」(Solorepetior)とも呼ぶ。日本では「コレペティトール」と呼称、表記されることが多い。英語圏ではフランス語に由来する「レペティトゥール」(繰り替えす人)という言い方が用いられる。給料の面ではソリスト扱いである。

オペラにおいては、各配役に対して実際の公演の際のオーケストラが奏でる音をピアノで演奏し、個人練習の伴奏と助言をすることで、歌手の譜読みや暗譜、更に発音矯正の手助けをし、音楽への理解を深めさせる仕事である。その職に必要とされる言語も最近はフランス語イタリア語ドイツ語だけではなくてロシア語までは最低要求される。ただ単にピアノ譜を弾くだけでは済まず、オーケストラ・スコアでの初見演奏・無調・プレストの弾き歌いや穴埋めまで要求される。

かつての名指揮者は、キャリアのスタートをこの職から始めることが多かった。ヴィルヘルム・フルトヴェングラーヘルベルト・フォン・カラヤンゲオルグ・ショルティなどは、若い頃この職を経験している。現在の指揮者はコンクールでの入賞をきっかけに活動を行う人が多くなったが、それでも、ウルフ・シルマーやファビオ・ルイジクリスティアン・ティーレマンのように、この職からたたき上げた指揮者も存在する。