コル・レーニョ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

コル・レーニョcol legno)は弦楽器特殊奏法の一つで、の毛ではなく棒の部分で弾く(叩く)ものである(詳しくいうとコル・レーニュ・バットゥートcol legno battuto)。当然まともな音は出ず、カタカタと打楽器的な効果を出したり、異様な雰囲気を出すのに用いられる。コル・レーニョにはコル・レーニョ・トラット(col legno tratto)というものもあり、これは普通の毛の代わりに棒の部分を利用して、摩擦で音を発する方法である。

ベルリオーズ幻想交響曲」の終楽章で用いられている他、モーツァルトヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」の終楽章にも用いられており、比較的古くからみられる奏法である。他にもショパンピアノ協奏曲第2番の終楽章、グスターヴ・ホルスト惑星」の「火星」、グスタフ・マーラーの第7番までの交響曲などにも用いられている。コル・レーニョ・トラットの用例としては、ヴェーベルンヴァイオリンとピアノのための4つの小品作品7の第1、3曲(第2曲ではコル・レーニュ・バットゥートが使われる)などがある。

弓の棒は木製、弦の表面には通常金属が巻かれているので、強く演奏すれば弓を傷めてしまう。一部の演奏家は価格の安い弓を利用したり、木の棒で代用することもある。

関連項目[編集]