コリオラン

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Simon Schindler(指揮)、フルダ交響楽団による演奏

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序曲『コリオラン』(Ouvertüre zu "Coriolan")作品62は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1807年に作曲した演奏会用序曲

作品について[編集]

この序曲は1807年の初め頃に作曲された演奏会用序曲で、恐らくごく短期間で完成したとされる。ベートーヴェンの友人で、ウィーンの宮廷秘書官を務め、また法律家で詩人でもあったハインリッヒ・ヨーゼフ・フォン・コリンen:Heinrich Joseph von Collin)の同名の戯曲を見たときの感動が、作曲の動機につながったという。

この曲が書かれた1807年にベートーヴェンは、交響曲第4番第5番第6番の3つの交響曲やピアノ協奏曲第4番ヴァイオリン協奏曲などを作曲したが、こうした多忙な中でこの序曲が一気に書かれたという。なおこの曲はコリンに献呈された。

古代ローマの英雄コリオラヌスCoriolanus)を主人公にしたコリンの戯曲の印象がかなり強かったという。

楽器編成[編集]

構成[編集]

アレグロ・コン・ブリオ、ハ短調、4分の4拍子。

冒頭から劇的な第1主題で始まるが、この主題は傲慢かつ情熱的な主人公の性格を表現しているといわれている。第2主題も続くが次第に悲劇的になり、大きなクライマックスを築いたあと、静かに消えてゆく。