コディ・アッシー

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コディ・アッシー
Cody Asche
ボルチモア・オリオールズ コーチ #61
フィラデルフィア・フィリーズ時代
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミズーリ州セントチャールズ郡セントチャールズ
生年月日 (1990-06-30) 1990年6月30日(33歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
180 lb =約81.6 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手三塁手
プロ入り 2011年 MLBドラフト4巡目
初出場 2013年7月30日
最終出場 2017年5月12日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

コディ・ジェームズ・アッシー(Cody James Asche、1990年6月30日 - )は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントチャールズ郡セントチャールズ出身の元プロ野球選手外野手三塁手)。右投左打。

メディアによっては「アシー」、「アッシュ」、「アーシ」と表記されることもある。

経歴[編集]

プロ入りとフィリーズ時代[編集]

2011年MLBドラフト4巡目(全体151位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名され、6月13日に契約。二塁手に転向し、傘下のA-級ウィリアムズポート・クロスカッターズ英語版でプロデビュー。68試合に出場して打率.192、2本塁打、19打点を記録した。

2012年から三塁手に戻り、A+級クリアウォーター・スレッシャーズ英語版で62試合に出場。打率.349、2本塁打、25打点、10盗塁と好成績を維持し、6月にAA級レディング・フィリーズに昇格。68試合に出場して打率.300、10本塁打、47打点、1盗塁と結果を残した。オフに教育リーグのアリゾナ・フォールリーグに参加し、ピオリア・ハベリーナズ英語版に所属した。

2013年は開幕をAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスで迎え、104試合に出場。打率.295、15本塁打、68打点、11盗塁の成績でトレード期限前の7月30日にメジャー初昇格を果たした[1]。同日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビュー。代打で出場するも凡退に終わった。8月8日のシカゴ・カブス戦で、4回裏にエドゥアルド・サンチェス英語版から初本塁打を放った[2]。この年メジャーでは50試合に出場して打率.235、5本塁打、22打点、1盗塁を記録した。守備面も含めてまずまずの実績を残した為、翌2014年シーズンの三塁のレギュラーとして期待された[3]

2014年は5月から6月にかけて一時故障で戦線離脱したが、この期間を除いてはコンスタントに出番を与えられた[4]。打率を.250台に乗せて、本塁打も二桁に到達した。また、前年に苦手としていた左投手に対しては、右投手よりも高い打率を記録した[4]。守備面では、16失策守備率.943と拙守だった。全体としては、将来の三塁のレギュラー候補であるマイケル・フランコのメジャー定着の可能性もあり、他のポジションへのコンバートの可能性もあった[4]

2015年はシーズン途中から左翼手のレギュラーに定着した。最終的には129試合に出場して打率.245、自己最多の12本塁打、39打点を記録した。

2016年は71試合と出場機会が減少し、8月にはマイナー降格も経験。オフの12月2日にFAとなった[5]

ホワイトソックス時代[編集]

2016年12月22日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、2017年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。

2017年4月2日にメジャー契約を結んで開幕25人枠入りした。デトロイト・タイガースとの開幕戦には「6番・指名打者」で先発出場したものの、19試合に出場して打率.105、1本塁打、4打点と結果を残せず、5月16日に40人枠を外れる形で傘下のAAA級シャーロット・ナイツへ配属された[5]。レギュラーシーズン終了後の10月2日にFAとなった[5]

ホワイトソックス退団後[編集]

2017年12月15日にカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結んだ[6]

2018年4月4日に後日発表選手または金銭とのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍となり[7]、傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースへ配属された。5月1日に自由契約となった。5月3日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、翌4日に傘下のAAA級ラスベガス・フィフティワンズへ配属された。

2019年2月6日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結ぶが、開幕前に自由契約となる。4月15日に独立リーグであるアトランティックリーグシュガーランド・スキーターズと契約。5月3日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結び、5日に傘下のAA級ポートランド・シードッグスへ配属された。オフの11月4日にFAとなった[5]

ツインズ傘下時代[編集]

2019年12月19日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結んだ[5]

2020年新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナーリーグが開催されなかったため、公式戦の出場はなかった。11月2日にFAとなり[5]、この年限りで現役を引退した。

現役引退後[編集]

2022年ボルチモア・オリオールズのマイナー巡回の上級打撃コーディネーター(Upper-Level Hitting Coordinator)に就任した[8]

2023年からはオリオールズの攻撃戦略コーチ(Offensive Strategy Coach)を務める[9]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2013 PHI 50 179 162 18 38 8 1 5 63 22 1 0 0 1 15 3 1 43 1 .235 .302 .389 .691
2014 121 434 397 43 100 25 0 10 155 46 0 1 3 1 33 4 0 102 6 .252 .309 .390 .699
2015 129 456 425 41 104 22 3 12 168 39 1 2 0 1 26 3 4 111 4 .245 .294 .395 .689
2016 71 218 197 22 42 15 0 4 69 18 3 1 0 1 18 0 2 54 1 .213 .284 .350 .635
2017 CWS 19 62 57 5 6 1 0 1 10 4 0 0 0 0 3 1 2 21 1 .105 .177 .175 .353
MLB:5年 390 1349 1238 129 290 71 4 32 465 129 5 4 3 4 95 11 9 331 13 .234 .293 .376 .668

背番号[編集]

  • 25(2013年 - 2017年)

脚注[編集]

  1. ^ Asche surprised by promotion to Majors MLB.com
  2. ^ Martin cruises to first win behind breakout offense MLB.com
  3. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、317頁頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  4. ^ a b c 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2014年、328頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  5. ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2019年12月20日閲覧。
  6. ^ Jeffrey Flanagan (2017年12月15日). “Royals ink Asche, Broadway on Minors deals” (英語). MLB.com. https://www.mlb.com/news/royals-sign-cody-asche-mike-broadway/c-263615090 2018年1月2日閲覧。 
  7. ^ Jeffrey Flanagan (2018年4月4日). “Finale with Tigers PPD; rotation pushed back” (英語). MLB.com. https://www.mlb.com/news/royals-set-rotation-with-tigers-game-postponed/c-270787894 2018年4月5日閲覧。 
  8. ^ Orioles announce player development and scouting staffs for 2022 season”. MLB.com (2022年1月27日). 2023年4月8日閲覧。
  9. ^ Orioles announce 2023 Major League coaching staff”. MLB.com (2022年11月8日). 2023年4月8日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]