コスモス (玩具メーカー)

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当時の2連式自動販売機(2007年10月時点では他業者の商品が充填され現役)

株式会社コスモスは日本にかつて存在した、玩具の製造と自動販売機による販売を行っていた企業である。本社は埼玉県与野市(現・さいたま市中央区)にあった。

目次

[編集] 概要

コスモスは、玩具メーカーとしては規模は小さかったものの、1977年より自社で生産した小型の玩具をカプセル式自動販売機(カプセルトイの一種・当時の俗称では「ガチャガチャ」ないし「ガシャガシャ」)にて販売していた。なお1977年はバンダイも同種の自動販売機による玩具販売を始めた時期にあたる。

同社の主力となったガチャガチャは駄菓子屋の店頭などに設置され、この多くでは高価な電子ゲームやデジタル腕時計ないし人気のあるキャラクター商品が当たるとして子供らの射幸心を煽っていた。人気商品にはスーパーカー消しゴムキン肉マン消しゴムなどがあったが、知的財産権に関しての認識が甘く、数多くのコピー商品を販売していたことでも知られる。例えば機動戦士ガンダムのコピー商品として申し訳程度に名前を変えただけの「宇宙戦士ガンダム」シリーズや、さらにはガンダムを模して独自路線に突入した「ダンガム」シリーズ[1]などがあり、ほかにもなめ猫ルービックキューブなど当時時代の流行となった様々な製品のコピーを販売していた[2]

コピー商品として、当時製菓会社のロッテのヒット商品であるビックリマンシールの模造品であるドッキリマン(ロッチとつけて販売していた)のシールを販売、これが「ニセモノ」や交換に伴う「インチキ」だとして子供同士の喧嘩を誘発させたりいじめに発展したりなど問題となり、消費者からの苦情を受けたロッテ側から1987年に訴訟を起こされた。しかし翌1988年に同社は倒産しており(訴訟を察知しての計画倒産とも言われている)、事件も有耶無耶のうちに終わっている。なおこのニセシール騒動は、『月刊コロコロコミック』連載の「少年ビックリマンクラブ」(なかのともひこ)でも取り上げられている。

最盛期には50を数えた販売子会社のうち栃木県宇都宮市にあるヤマトコスモス[3]が営業を続けてるため、栃木県には購入可能な自動販売機がいくつか残っている。

[編集] 同社にまつわる現象

当時の大型自動販売機

自動販売機では手動式の20円タイプ、50円タイプ、そして100円タイプがあった。コスモス社の大きな特徴として、それまでのガチャガチャ(一部地域ではピーカップとも呼ばれた)がすべてインカプセルでの販売だったのに対し、カプセルに入らない大きな景品(例えばヌンチャク、モデルガン、カイト等)を「当り玉と交換」という手法を取り入れ、一気に当時の子供たちの心を掴んだ事にあり、それが同社の全国展開への大きな要因となった。100円タイプはほぼ当りだけであったが50円や20円のタイプは専ら安価であろうスーパーカー消しゴムやキャラクタースタンプ、キャラクター消しゴムなどをそれぞれの単価によって「ハズレ」として使用していた。しかし、中には高価な景品に射幸心を煽られ、「当たり」を得ようとして親の財布から金銭を盗んだり、身の回りの物品で機械を騙そうとする・果ては機械を壊して中身を奪おうとする者まで出て、PTAをはじめ保護者層から問題視する声も度々上がっており、しつけに厳格な家の子供ともなると、これで遊んでいるだけで叱られることすらあった。

同社は人気商品の安価なコピーを作って流行に便乗する形で収益を伸ばし、最盛期には従来の手動式カプセル自動販売機と平行して紙箱式自動販売機を投入している。これは当時の清涼飲料水の自動販売機と同じくらいの大きさであり、その販売を行なう機構は米国のタバコ自販機を模した物で、所定コインが機構内に入ることで可能となるレバー操作によって、内部にランダムにストックされた商品が一個ずつ受け取り口に落下するように作られていた半手動式とでも呼べる構造であった[4]ほか、大きな押しボタン(これも押し込むことでレバー操作に相当する機構が動作する)のもの[5]も登場している。

またアーケードゲームが人気を集めるとゲーム業界に参入するべく自社でアーケードゲーム機を開発したが、コナミの『スクランブル』のキャラクターグラフィックを差し替えただけのデッドコピー作品『フライングトレイン』であったりといったことも、同社がテレビ放映したCM内で見られたという。

[編集] テレビCM

同社はテレビアニメ魔境伝説アクロバンチ』などのスポンサーにもなり、テレビCMを流していた。この中でよく知られているものでは「白ボカシされたコスモス畑の中を全裸の白人少年少女(複数)が走る」があり、バックグラウンドは「僕らも~ほしい~コスモス~」というコーラスであったほか、画面下には「類似品にご注意ください」という趣旨のキャプションが入れられていた。

[編集] 脚注

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  1. ^ ワッキー貝山公式サイト内「趣味の部屋(ガチャガチャ)」参照
  2. ^ この時代では日本国内の中小企業の多くが似たような状況にあり、ヒット商品の陰には必ずと言っていいほどにコピー商品が出回っていた。ローラースルーGOGOチョロQミニ四駆など子供の玩具も、例外なく大ヒット商品には日本国内で製造されたコピー商品が付きまとっている。『機動戦士ガンダム』に続くロボットアニメとそれらに関連したプラモデルブームでは、ザ★アニメージ太陽系戦隊 ガルダン超攻戦士 ザクレス銀河の鷲 メガロ・ザマックなどの中堅プラモデルメーカーらによる「ガンダムみたいな何か」的なプラモデルなど関連商品が発売されている。
  3. ^ ヤマトコスモス公式サイト
  4. ^ ワッキー貝山個人所蔵品
  5. ^ 81+DIGITAL-SKY記事「コスモス・COSMOS特集」自販機写真

[編集] 関連項目