ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜

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ゲーテの恋
〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜
Goethe!
監督 フィリップ・シュテルツェル
脚本 フィリップ・シュテルツェル
クリストフ・ムーラー
アレクサンダー・ディディナ
製作 クリストフ・ムーラー
ヘルゲ・サッセ
製作総指揮 ピーター・ハルトヴィッヒ
マティアス・トリーブル
出演者 アレクサンダー・フェーリング
ミリアム・シュタイン
モーリッツ・ブライプトロイ
音楽 インゴ・フレンツェル
撮影 コーリャ・ブラント
編集 スヴェン・ブーデルマン
製作会社 Senator Film Produktion
deutschfilm GmbH
Warner Bros. Film Productions Germany
Seven Pictures
Erfttal Film
Goldkind Filmproduktion
herbX Film
Magnolia Filmproduktion
Summer Storm Entertainment
CC Medien
配給 ドイツの旗 ワーナー・ブラザーズ
日本の旗 ギャガ
公開 ドイツの旗 2010年10月14日
日本の旗 2011年10月29日
上映時間 100分
日本の旗 105分[1]
製作国 ドイツの旗 ドイツ
言語 ドイツ語
製作費 €3,000,000[2]
興行収入 世界の旗 $5,788,728[3]
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ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜』(ゲーテのこい きみにささぐ わかきウェルテルのなやみ、Goethe!)は、2010年ドイツ伝記映画18世紀ドイツの文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが自らの経験をもとに描いた小説『若きウェルテルの悩み』の誕生にまつわる恋愛を描いた青春恋愛映画である。しかし、ストーリーはかなり脚色されており、史実とは大きく異なる(詳細は後述)。

ストーリー[編集]

1772年ドイツ、作家志望の23歳のゲーテは、詩作に夢中で法学の博士号の試験に落第した。裕福な枢密顧問官であるゲーテの父は、息子を弁護士にするため、地方都市ヴェッツラーの最高法院(裁判所)で実習生として勤務することを命じた。

仕事に興味を持てないゲーテは、ある夜、舞踏会で美しい娘シャルロッテ(愛称ロッテ)と知り合い、相思の仲となる。困窮した地方役人の子であるシャルロッテは母親の死後、家事や幼い兄弟たちの面倒を一手に引き受け、それでも明るく生きる聡明な娘だった。

ゲーテの上司である参事官のケストナーも、シャルロッテに惹かれ、彼女の父親を通して結婚を申し込んだ。裕福なケストナーに嫁げば、貧しい一家全員が救われると喜ぶ父親。そして、シャルロッテ自身もケストナーの求婚を受け入れた。それは、ゲーテを愛するが故の悲しい選択だったが、ケストナーの策略でシャルロッテから引き離されたゲーテには、彼女の心変わりが理解できなかった。

同じ頃、ゲーテの友人イェルーザレムが、人妻との恋に破れ、ゲーテの目の前で自殺した。自身の苦しい恋愛と友人の死に触発されたゲーテは、一気に名著『若きウェルテルの悩み』を書き上げ、文豪としての一歩を踏み出して行く。

キャスト[編集]

ヨハン・ゲーテ
演 - アレクサンダー・フェーリング、声 - 川島得愛
作家志望の青年。裁判所で実習生として働く。
シャルロッテ・ブッフ
演 - ミリアム・シュタイン、声 - 園崎未恵
ゲーテがヴェッツラーで出会った女性。
アルベルト・ケストナー
演 - モーリッツ・ブライプトロイ、声 - 村治学
ゲーテの上司。参事官。
モデルはヨハン・クリスチャン・ケストナードイツ語版
ヴィルヘルム・イェルーザレム
演 - フォルカー・ブルッフ、声 - 岩崎正寛
ゲーテの同僚で親友。人妻に恋をする。
シャルロッテの父
演 - ブルクハルト・クラウスナー、声 - 町田政則
家計のためにロッテをケストナーと結婚させようとする。
ゲーテの父
演 - ヘンリー・ヒュプヒェン
息子を法律家にさせたがっている。

史実との違い[編集]

  • ロッテ(シャルロッテ)がゲーテと深い仲になった後でケストナーと婚約したことになっている(史実ではゲーテと出会う数年前に既に婚約していた)。
  • ケストナーの名前が、彼をモデルにした『若きウェルテルの悩み』の登場人物アルベルトに変えられている。
  • 史実では友人であったケストナーがゲーテの上司になっている(キャラクターは悪役のイメージで描かれている)。
  • イェルーザレムの自殺が、ゲーテがヴェッツラーにいた時期に起きたことになっている(史実ではゲーテがロッテとの恋に破れてヴェッツラーを去り、フランクフルトにいたときの事件)。
  • イェルーザレムの死後、ゲーテとケストナーが決闘することになり、そのためにゲーテが逮捕され、収監中に『若きウェルテルの悩み』を書き上げ、その原稿を受け取ったロッテが出版社に持ち込んで出版に至ったという架空のエピソードが追加されている。

批評[編集]

批評家の多くは、偉大な詩人ゲーテをポップスター、あるいは人気作家として描いたこの映画を高く評価し、「疾風怒濤」型ヒーローの恋に落ちた姿を賞賛した[4]。 一方、『南ドイツ新聞』は、ストーリーに歴史的事実と一致していない箇所があるにもかかわらず、この映画が「ゲーテ」と名乗っていることに疑義を呈した。しかしこの脚本は、失恋というこの大詩人の一種の汚点を、巧みにフィクションとして脚色してもいる[5]

この映画の中のゲーテは、ドイツの詩人のイメージからかけはなれ、非常に男性らしくセクシーであったために、「カメラも酔いしれた」ほどだったという。この映画は、機知に富んだ対話と巧みなモンタージュによって、テンポのよい魅力あふれる映画になっている。また、絵のように美しい映像がこの映画の一番の魅力であり、衣装やセットも愛を込めて作られている。この映画は、18世紀の様子をリアルに描写しているため、その中に描写されるある種の不衛生さが、一部では称賛されたものの、反対にそのような画面の汚さに批判的な意見もあった[6]

主役のアレクサンダー・フェーリングは、若々しい高揚と絶望的な死への憧れを苦もなく演じ分け、また、ゲーテ風の詩を感動的に詠じた。ケストナー役を演じたモーリッツ・ブライプトロイは、あるときは性的魅力を欠く官吏を、またあるときは不信感を掻き立てる「宿命的な悪役」を巧みに表現し、称賛された。ロッテ役のミリアム・シュタインはハンサムな女性を新鮮に、そしてパワフルに演じた[5][6][7]

参考文献[編集]

  1. ^ 映画 ゲーテの恋 〜君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」〜”. allcinema. 2012年12月1日閲覧。
  2. ^ Goethe! (2010) - Box office / business” (英語). IMDb. 2012年12月1日閲覧。
  3. ^ Young Goethe in Love (2011)” (英語). Box Office Mojo. 2012年12月1日閲覧。
  4. ^ "Goethe!-epd Film" Nr. 10/2010 p.44-45
  5. ^ a b "A star is born-Süddeutsche Zeitung" 15.10.2010
  6. ^ a b "Alles, alles wird erklärt.-taz" 13.10.2010 p.16
  7. ^ "Goethe!-Cinema" Nr.10/2010 p.56-57

外部リンク[編集]