ゲシュタルト崩壊
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ゲシュタルト崩壊とは心理学における概念の一つで、全体性を持ったまとまりのある構造(ドイツ語でゲシュタルト Gestalt 形態)が、なにかをきっかけとして関連性に疑念を抱く状態となり、個々の構成部分のみに切り離して認識しなおそうとする事である。
例えば、生まれてから疑う事なく受け入れてきた周囲の環境や知識があり、ある時それらと全く違う世界を体験した場合、それまで持っていた自我、アイデンティティーの存在意義について、自らが立っていた土台そのものが崩される思いをする現象である。
同様な現象は認知心理学にも『文字のゲシュタルト崩壊』という現象として見られる。これは、同じ漢字を長時間注視していると、その漢字がバラバラに見えたり、連続で羅列された文字列を読み続けると、途中からなんとも形容しがたい、いわゆる「こんがらがった」状態になる現象である。ただしこの際、静止網膜像のように、消失は起きないとされる。また、人にもよるが「仏」や「公」、また「化」などの字、文字列を凝視した時にこのような現象が起きやすいと言われている。 近年では、二瀬・行場(1996他)によって研究されており、意味飽和との関連も指摘されている。しかし、ゲシュタルト崩壊の発生要因については未解明な部分が多く、「比較的高次な認知情報処理過程によって発生する」(二瀬・行場 1996)ことがわかっている程度である。

