グールド・ベルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
わし座の方角に約1000光年の位置にあるグールド・ベルトの一部の分子雲

グールド・ベルト(Gould Belt)は、銀河系内にある恒星が集まった不完全な環状の領域であり、直径は約3000光年銀河面から約16°から20°傾いている。多くのO型主系列星B型主系列星を含み、太陽が所属する局部的な渦状腕を表わしていると考えられている(太陽は現在、腕の中心から約325光年の位置にある)。この領域は3000万歳から5000万歳と考えられるが、起源は分かっていない。名前は、1879年に発見したベンジャミン・グールドにちなむ[1][2][3]

この領域には、多くの星座の明るい恒星が含まれている(おおよそ東向きに、ケフェウス座とかげ座ペルセウス座オリオン座おおいぬ座とも座ほ座りゅうこつ座みなみじゅうじ座ケンタウルス座おおかみ座さそり座)。銀河系自体もこれらのほとんどの恒星を通るが、おおかみ座の若干南東を通る。

2000年後半に、約3000万年前、ダークマターの小さな塊が分子雲と衝突してグールド・ベルトが形成されたとする説が提唱された。他の銀河にもグールド・ベルトと似た構造が存在するという証拠も得られている[4][5]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ Sir Patrick Moore, ed (2002) [1987] (English). Astronomy Encyclopædia (Revised ed.). Great Britain: Philip's. p. 164. 
  2. ^ The Gould Belt (HTML)” (English). The GAIA Study Report. 2006年7月18日閲覧。
  3. ^ Gould Belt (HTML)” (English). The Encyclopedia of Astrobiology Astronomy and Spaceflight. 2006年7月18日閲覧。
  4. ^ "Orion's dark secret: Violence shaped the night sky", New Scientist, 21 Nov. 2009, pp. 42–5.
  5. ^ Bekki, Kenji (2009). “Dark impact and galactic star formation: origin of the Gould belt”. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society: Letters 398 (1): L36–L40. arXiv:0906.5117. Bibcode 2009MNRAS.398L..36B. doi:10.1111/j.1745-3933.2009.00702.x. http://www3.interscience.wiley.com/journal/122516341/abstract. 

外部リンク[編集]