グレープ わすれもの せせらぎ コミュニケーション

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グレープ わすれもの せせらぎ コミュニケーション
グレープボックス・セット
リリース
ジャンル フォーク
レーベル ワーナー・パイオニア
チャート最高順位
グレープ アルバム 年表
グレープ・ライブ 三年坂
(グレープ)
(1976年)

帰去来
(さだまさし)
(1976年)

トゥリー・オブ・ライフ
(茶坊主)
(1976年)
グレープ わすれもの せせらぎ コミュニケーション
(1977年)
グレープベスト16
(グレープ)
(1979年)
風見鶏
(さだまさし)
(1977年)

My tune My turn masami
(吉田政美)
(1980年)
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グレープ わすれもの せせらぎ コミュニケーション』は、フォークデュオ・グレープが解散後の1977年4月5日にリリースされた3枚組ボックス・セット・アルバムである。カセット・テープのフォーマットでは『グレープのすべて』と題されていた。

概要[編集]

グレープ解散から約1年後にリリースされたボックス・セットである。オリジナル・アルバム3種(『わすれもの』、『せせらぎ』、『コミュニケーション』)がセットされたものであり、価格が6,000円と1枚ずつ求めるよりは割安ではあった。しかし装丁や解説書は簡素なものであった。『わすれもの』に関しては、同盤の解説書には「雪の朝」、「精霊流し」の2曲のみ楽譜が記されていたが、本アルバムでは収録曲の全曲の楽譜が掲載された。

収録曲[編集]

『わすれもの』[編集]

SIDE 1[編集]

  1. 精霊流し
    シングル盤とは別テイクである。また精霊流しの効果音が入る。
  2. もしかしたら君は空を飛ぶんじゃないかな?
  3. 紫陽花の詩
  4. ひとり占い
  5. 蝉時雨
    デビュー・シングルのB面曲「虹がかかったら」の原曲である。
  6. 春への幻想

SIDE 2[編集]

  1. 雪の朝
    デビュー曲。ただしデビュー・シングルとは別テイク。イントロと間奏にさだのヴァイオリンがフィーチャーされている。
  2. 魔法使いとフリージア
  3. 告悔
    リード・ヴォーカルは吉田正美。
  4. 哀しみの白い影
  5. しおれた花
  6. あこがれ
    チャイコフスキーピアノ協奏曲第1番の第1楽章序奏部にインスパイアされて書かれた作品。

『せせらぎ』[編集]

SIDE 1[編集]

  1. ほおずき
  2. 殺風景
  3. ゆだねられた悲しみ
    作詞・作曲:吉田正美。
  4. 女郎花
  5. 残像
  6. 交響楽(シンフォニー)

SIDE 2[編集]

  1. ラウドネス
    作曲:吉田正美。インストルメンタル・ナンバーである。
  2. 風邪
  3. 恋人擬
  4. 追伸

『コミュニケーション』[編集]

SIDE 1[編集]

  1. 朝刊
    シングル盤のヴァージョンにイントロ部分に効果音が加えられている。
  2. 19才
    のち桂木文がカヴァー。
  3. 哀しきマリオネット
  4. 絵踊り
    作詞・作曲:吉田正美。
  5. かなしいうた
  6. 無縁坂

SIDE 2[編集]

  1. 縁切寺
    のちバンバンがカヴァー。
  2. 雲にらくがき
  3. 風と空
    作詞・作曲:吉田正美。
  4. 笑顔同封
  5. フレディもしくは三教街 - ロシア租界にて -
    グレープでは最長の作品。「精霊流し」、「無縁坂」とならんで今もコンサートでは採り上げられる。グレープ時代の代表作のひとつ。
    • 特記以外は作詞[1]・作曲:さだまさし

脚注[編集]

  1. ^ 本アルバムはすべて「作詞」とクレジットされているので、誤記ではない。