グルコースリン酸イソメラーゼ

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グルコース-6-リン酸イソメラーゼ
Glucose-6-phosphate isomerase 1GZV wpmp.png
識別子
EC番号 5.3.1.9
CAS登録番号 9001-41-6
データベース
IntEnz IntEnz view
BRENDA BRENDA entry
ExPASy NiceZyme view
KEGG KEGG entry
MetaCyc metabolic pathway
PRIAM profile
PDB構造 RCSB PDB PDBe PDBsum
遺伝子オントロジー AmiGO / EGO
バクテリアののグルコースリン酸イソメラーゼのC-端末部分
PDB 1x9h EBI.jpg
ピュロバクルム属のpyrobaculum aerophilum のグルコースリン酸イソメラーゼのフルクトース-6-リン酸と結合した結晶構造
識別子
略号 bact-PGI_C
Pfam PF10432
InterPro IPR019490
グルコースリン酸イソメラーゼ
識別子
略号 PGI
Pfam PF00342
SCOP 1pgi
SUPERFAMILY 1pgi

グルコースリン酸イソメラーゼ(グルコースリンさんイソメラーゼ、Glucose phosphate isomerase; EC 5.3.1.9)とはグルコースフルクトースに変換する酵素である。ホスホグルコースイソメラーゼ(Phosphoglucose isomarase)、グルコースイソメラーゼ(glucose isomarase)とも呼ばれる。解糖系においてグルコースリン酸イソメラーゼはグルコース-6-リン酸フルクトース-6-リン酸に変換する。そしてこの反応は可逆反応である。

解糖系[編集]

解糖系の1つめのステップではグルコースのリン酸化がおこる。

ΔG'°= 1.7 kJ/mol

2つめのステップでは、グルコース-6-リン酸イソメラーゼによりグルコース-6-リン酸がフルクトース-6-リン酸に変換される。この反応もMg2+を必要とする。この反応は自由エネルギー変化が小さいためどちらの方向にも進みうるが、フルクトース-6-リン酸は次のステップでどんどん不可逆的に消費されているので逆反応はおこりづらい。

グルコース 6-リン酸のαアノマー、つまりα-D-グルコピラノース-6-リン酸にグルコース-6-リン酸イソメラーゼは優先的に結合して環を開けた後、アルドースからケトースへと転換する[1]

グルコースイソメラーゼとして[編集]

その他の機能[編集]

グルコースリン酸イソメラーゼがメッセンジャー分子として働くという証拠がある。白血球により産生分泌され、幾つかの細胞のタイプへの分化を調節する作用がある。

異性化糖[編集]

異性化糖とは、デンプン酵素又はにより加水分解して得られた主としてぶどう糖からなる糖液を酵素又はアルカリにより異性化した果糖又はぶどう糖を主成分とするをいう[2]。デンプンはぶどう糖から構成されているが、ぶどう糖をより甘味の強い果糖に異性化させることによって甘味をより強めることができる。トウモロコシジャガイモ、あるいはサツマイモなどのデンプンを、酵素にて糖化させた後、含まれるブドウ糖の一部を別の酵素にて果糖に異性化させたものである。この異性化に際してグルコースイソメラーゼが利用される[3]

出典[編集]

  1. ^ David L. Nelson, Michael M. Cox 共著 『レーニンジャーの新生化学[上]‐第4版‐』 山科郁男 監修、川嵜敏祐ほか 編、廣川書店、2006年10月、p.742-761、ISBN 978-4-567-24402-2
  2. ^ 砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律
  3. ^ 異性化糖

外部リンク[編集]

関連項目[編集]