スタッド・ピエール=モーロワ

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スタッド・ピエール=モーロワ
Stade Pierre-Mauroy
施設情報
所在地 Villeneuve d'Ascq, France
起工 2009年
開場 2012年
所有者 リール都市共同体
グラウンド 天然芝
建設費 2億8200万ユーロ
旧称
グラン・スタッド・リール・メトロポール(Grand Stade Lille Métropole)
使用チーム、大会
リールOSC(2012-)
デ杯決勝(2014年、2017年)
ユーロバスケット決勝(2015年)
UEFA EURO 2016
収容人員
50,186人

スタッド・ピエール=モーロワStade Pierre-Mauroy)は、フランスオー=ド=フランス地域圏(旧ノール=パ・ド・カレー地域圏ノール県ヴィルヌーヴ=ダスクリール都市共同体)にある多目的スタジアム。同地域に拠点を置くサッカーチーム、リールの新ホームスタジアムである。

2013年6月21日、リール・メトロポール都市共同体議会は、リールの元市長で、元首相であったピエール・モーロワの死没(2013年6月7日)にちなみ、この政治家の名誉を讃え、スタジアム名の改称を決議した[1]。リール市民からは多くの反対があり、署名活動も行われるほど物議を醸したものの、結局決議の取り下げは果たされなかった。リールのサッカーファンの間では、今後も旧称が使われていくという。

概要[編集]

2009年に着工、2012年7月に完成。収容人数は最大50,186人。サッカーの他、ラグビーテニスなどのスポーツ、コンサートにも使用される。内部にはホテル、レストランも設置され、最終的な建築費は6億1800万ユーロ(うちスタジアムの費用として2億8200万ユーロ)。

歴史[編集]

LOSCはリール市内のグリモンプレ・ジョリを使用していたが、老朽化したため(結局2005年に改築を断念し2010年に取り壊し)、2004-2005シーズンからリーグでは暫定的にスタジアム・ノール・リール・メトロポールを使用していた。しかしながら、この仮スタジアムも手狭であり、欧州サッカー連盟(UEFA)の指定するスタジアム基準に達していないため、ヴィルヌーヴ=ダスクに新スタジアムを建設することになった。

2008年、開閉式屋根と移動方式のグラウンドを備えた5万人収納の多目的スタジアムが正式に採用され、翌年に着工。当初は2012年7月に完成予定であったが、実際には8月17日に行われたリーグ・アンの第2節にてこけら落としとなった。

UEFA EURO 2016の開催地の一つであり、準々決勝1試合を含む6試合が開催された。2024年パリオリンピックではハンドボールの決勝トーナメント及びバスケットボールの予選リーグの会場として使用される。

脚注[編集]

外部リンク[編集]