グランド・セフト・オート・チャイナタウンウォーズ

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Grand Theft Auto: Chinatown Wars
ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドーDS
PlayStation Portable
iPhone/iPod touch
iPad
開発元 Rockstar North
発売元 アメリカ合衆国の旗カナダの旗Rockstar Games
日本の旗 サイバーフロント
シリーズ グランド・セフト・オートシリーズ
人数 1~2人
発売日

(DS版)
アメリカ合衆国の旗カナダの旗2009年3月17日
欧州連合の旗2009年3月19日
オーストラリアの旗2009年3月20日
日本の旗2009年10月29日

(PSP版)
アメリカ合衆国の旗カナダの旗2009年10月20日
欧州連合の旗2009年10月23日
オーストラリアの旗2009年10月28日
日本の旗2010年3月11日
対象年齢 CEROZ(18才以上のみ対象)
ESRBMature(M)
OFLC: MA-15+
PEGI:18+
コンテンツ
アイコン
暴力、犯罪
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グランド・セフト・オート・チャイナタウンウォーズ』(Grand Theft Auto: Chinatown Wars)はアメリカRockstar Games社(開発元はRockstar North)から、ニンテンドーDS用ソフトとして発売されたオープンワールドクライムアクションゲームである。

2009年3月17日に、ニンテンドーDS用のソフトとして北米で発売された。日本では2009年10月29日にサイバーフロントからDS版が発売された。北米では2009年10月20日PSP版も発売され、日本でも2010年3月11日に発売された。ちなみにPSP版の発売はGTAVCS以来3年ぶり3度目となる。

概要[編集]

システムはGTA4とほぼ同じであるが、2作目以前の作品やアドバンス版と同様の見下ろし型の視点である。但し、旧作のように常に真上からではなくやや斜めに見下ろす視点であり、必要に応じてカメラが移動、回転すると言った改良点もある。容量の都合でイベントシーンはムービーではなく静止画とテキストで進行する。

デフォルメされながらも3DCGで描かれたGTA4版のリバティーシティが舞台。オルダニーが登場しない等の差異がある。主人公は中国香港出身の男性のホァン・リー。

ニンテンドーDS用のソフトでは初めてZ(18才以上のみ対象)に区分されるソフトとなった。

DS版では同機の機能であるタッチペンやマイクを使用するアクションが多く盛り込まれており、タッチペンを使って盗んだ車の配線を繋いでエンジンをかけたり、マイクを使ってタクシーを呼んだりと、ニンテンドーDS独自の操作を盛り込みながらもGTAの雰囲気を活かした作品となっている。またニンテンドーWi-Fiコネクションを使って通信対戦や協力プレイ、メッセージのやり取りなどが可能。

PSP版ではハードのスペックを活かし、グラフィックの質が向上している。反面、DSならではのタッチペン等を使った操作は全てボタン操作で行なわなければならなくなった。

今回は資金稼ぎに「ブツ(薬物)の取引」が用意され、高級品から低級品を街の至る所に存在する売人から購入したり売人に転売したりして収入を得る事ができる。時に売人からの極秘情報によりブツを格安で大量の販売や欲しいブツを高値で買い取るというチャンスもあり、それを利用して儲ける事ができる。なお今作では取引で大金を稼ぐ事ができる為、メインを含むミッションの報酬は少ない。ちなみにあまりにも大きな取引(ブツを大量に購入・売却)をすると、たまに警察によるガサ入れに遭遇して指名手配されるので注意が必要。また、売人に接触する前に警官が近くにいると売人が逃げ出して取引ができなくなる。

武器の販売はネット販売の形式で行われ、注文すると最寄りのアジトに届けられるが他のシリーズに比べると販売の性格上入手に少々手間取る形である。武器は他にもトライアドが用意した赤いゴミ集積ボックスの中を探して隠されている武器を入手といった方法もある。

ストーリー[編集]

ホァン・リーはギャング組織「トライアド」の構成員であると同時にトライアドのボスを父に持つ御曹司であり、幼少のころから何不自由なく育てられた。そんな折、父親が何者かに暗殺されたという報せを受ける。新しく家長となった叔父のケニー・リーに一族がトライアドを率いる証である「ユウ・ジアン」という剣を届けるよう頼まれ、クーロンから単身リバティーシティに渡ったホァンだが、空港に着いた途端強盗からの襲撃を受け、殺されかけた挙句ユウ・ジアンを奪われてしまう。強制的にリバティーシティの闇の世界へ巻き込まれる形となったホァンは、ユウ・ジアンを取り戻し、父親の仇を討つために立ち上がるのだった。

登場人物[編集]

ホァン・リー Huang Lee
今作の中国系の主人公で、トライアドの若き構成員。父親はトライアドのボスだったため、幼少のころから何不自由なく育てられてきたが、その父親を何者かに暗殺されて亡くしている。
何事もなく終わると思っていたユウ・ジアンを届けるという任務で思わぬ襲撃を受け、ユウ・ジァンを奪われたことをきっかけにリバティーシティの暗部へと足を踏み入れる事となるが、後に実の叔父にしてすべての黒幕のケニーに最初から利用され、偽情報を疑いもせずに信じきって自身に信頼を寄せていた無実のチャンとチョウをも手に掛けてしまう。その後、全てを知ったことで叔父へ亡き父の復讐を果たし、シンに組織の真の後継者と見い出されるもリバティーシティでの一連の出来事は欲望と裏切りに翻弄された道程でしかなく、自身の心は晴れる事はなかった。
ケニー・リー Wu "Kenny" Lee
ホァン・リーの叔父で、亡きホァンの父親に代わってトライアドの一部であるリー一族の家長を務めている。性格は強欲で、かなりの野心家である。また、趣味はカンフー映画とポルノ鑑賞で、フォーチュンクッキーの言葉とダブルスーツを好み、支払いは常に現金でするという時代遅れな一面も持つ。
ホァンがユウ・ジアンを奪われた事によりトライアドの後継者争いで苦境に立たされ、何としてもボスの座を手にすべく、ホァンを利用しようとするが、実はホァンの父の仇で、同時にユウ・ジァン強奪を命じた黒幕であることが判明、終盤で偽情報でチャンとチョウに濡れ衣を着せてホァンに始末させた後はシンも殺害してトライアドを乗っ取ろうと画策するが、激昂したホァンに倒される。
リン・シャン Ling Shan
ケニーの部下である女構成員で、かなりの美貌ながらマーシャルアーツの達人としてあらゆる格闘技の心得を持つ危険な戦闘能力の持ち主。ケニーの警備主任を担当しており、また弟がいて、組織内の活動では姉弟でコンビを組んでいた。
リバティーシティに足を踏み入れたホァンに生き残るための格闘スキルを伝授してくれるがその直後にチンピラの凶弾に倒れ、早くも死亡してしまう。
シン・ジャオミン Hsin Jaoming
現在のトライアドのボス。その豪腕で20年以上もトライアドを統率してきたせいか、高圧的な態度が目立つ。
引退を控えた今は自身の後継者としてふさわしい、野心と知性を兼ね備えた人物を探していたが、ケニーの凶刃に倒れて瀕死の最中にホァンに組織の後を任せて逮捕されて行った。
チャン・ジャオミン Chang Jaoming
シン・ジャオミンの息子で、シンの後継者候補の一人。女たらし且つ麻薬好きで、口先ばかりが大きく、思慮深さも用心深さも無いという、シンが求めているような人物とは程遠い無能だが、ボスの息子ということもあって当の本人は自身が後継者になれると確信している。また、数年間にわたってセラピストによる治療を受けている。
同じ権力者の息子であるホァンを友人と呼び、自分と共に働くように呼び掛けるが、後にトライアド内の裏切り者である事が発覚、ホァンに殺害される(しかし、それはケニーが仕掛けた偽情報で、その件に関しては彼自身は潔白であった)。
チョウ・ミン Zhou Ming
トライアドの幹部で、大胆不敵な策士。新参者でありながらシンの後継者候補のダークホースと囁かれており、自己中心的且つ冷酷で、自分の古い友人に手をかけて心臓を取り出すという残虐な行為すら顔色一つ変えずにやってのける。
ライバルのチャンと共に行動しているホァンに目を付け、仕事の依頼を持ちかけてくるが、チャン同様に偽情報に踊らされたホァンに襲撃され、大勢のボディガードと搭乗していたヘリコプターで迎え撃つもボディガードを全員倒された上にヘリコプターをロケットランチャーで撃墜されて死亡する。
ウェイド・ヘストン Wade Heston
LCPD(リバティー市警)の麻薬捜査官だが、自身も麻薬中毒者故に真っ当な警官ではないため、麻薬中毒者だけでなく、IAD(内務調査班)にも目を付けられている。
自身とホァンの2人を狙うFIBのスパイを見つけ出すためにホァンと手を組み、やがては意気投合していき、最後はホァンと共にケニーを倒す。その後、駆け付けた警察やFIBにシン達が逮捕されていく中でホァンだけは見逃すように取り計らった。
レスター・リロック Lester Leroc
トライアドと協力関係にある私立探偵で、麻薬流通ルートに詳しく、バイク、ドーナツ、ビール、女に目が無い肥満体の中年男。シンの依頼で「デス・エンジェルズ」というギャングに潜入するため、エルヴィス・プレスリーのような格好をしている。
ホァンに散々尻拭いをしてもらいながらも自身の得た情報は「デス・エンジェルズにユー・ジァン強奪の犯人はいない」と言う事だけだった。
ルディ・ダヴァンゾ Rudy D'Avanzo
イタリア系のギャング。物事を素早くこなし、仕事をするにも率直だという程に真面目だが、実は女装癖である。
トライアドとマフィアが手を組んだ際にシンと親しくしているジミー・カプラという男が自身とトライアドの両方を脅かすFIBのスパイであるという情報を携えてホァンの前に現れ、普段は他のギャングと手を組まないが、自身ではカプラを排除できないという理由でホァンに協力を求める。しかし、実際はカプラはFIBのスパイなどではなく、ただ彼を始末する為だけにホァンを利用していたため、それを知ったホァンに殺害される。
シン・シャン Xin Shan
ある条件を満たした場合に現れるトライアドの一員で、ケニーの部下であり、まだ19歳の若者でもある。
ホァンを負け犬と挑発して呼び出し、無茶苦茶な仕事を依頼する。しかし、後に警察に刃向かう行動により瀕死の重傷を負ってしまうが、実は物語の初期に殺されたリンの弟で、ホァンがいながらチンピラに姉が殺された事を逆恨みの感情で彼に対して復讐するつもりであったことを告白し、最後はホァンに看取られながら姉が最期を迎えた同じ場所で息を引き取る。

登場するマフィア・ギャング[編集]

トライアド Triad
中国系マフィアで、リバティーシティのチャイナタウン全域を取り仕切っている。本拠地は香港九龍。ボスはホァン・リーの父親だったが何者かに暗殺されてしまったため、現在は最年長の古株であるシン・ジャオミンが束ねている。そのシンも引退が近付いており、現在は後継者争いが勃発している。
トライアドの構成員であるリー一家の家長は、「ユウ・ジアン」と呼ばれる剣を所有するのが伝統となっている。この剣は何代にも亘って受け継がれてきた一家のシンボルとされているが、実際はホァンの父親がカード賭博で勝った際に手に入れた代物にすぎず、ユウ・ジアンを受け継ぐという伝統もその際に彼が思いついたものである。
サンアンドレアス州のサンフィエロにも縄張りを持ち、ウージームー率いる「マウンテン・クラウド・ボーイズ」、ランファーリー率いる「レッド・ゲッコ・トン」、「ブラッド・フェザー・トライアド」は傘下組織である。1986年にはバイスシティに船で偽札板を運び込むなどしている。
リバティーシティに数多い売人の中にもトライアドのメンバーが何人か存在し、同じ組織のホァンに仲間意識を持って、割と良心的な価格の取引を行っている者がいる。
カリビアン Yardies
グランド・セフト・オートIII』と『グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ』に登場したギャングのひとつ。
スパニッシュ・ロード Spanish Lords
本編『グランド・セフト・オートIV』にも登場する。本編では、マニー・エスクエラのミッションで敵として登場する。また、『グランド・セフト・オート・ザ・バラッド・オブ・ゲイ・トニー』ではドラッグ・ウォーの敵として登場する。
ちなみに彼らの縄張りはブローカー、ボーハン、アルゴンクイン、オルダニー・シティにあり、登場するストリートギャング中で一番の勢力を誇っている。
ミッドタウン・ギャングスタ
マフィア
アイリッシュ・キラーズ
デス・エンジェルズ Angels of Death
グランド・セフト・オートIV・ザ・ロスト・アンド・ダムド』に登場したバイカーギャング。
東欧系マフィア
アフロ・アメリカン

日本語版の変更点[編集]

  • 麻薬の単語が「ホワイト」等隠語になっている
  • 麻薬のグラフィックが一部変更されている。
  • 小ネタとしてチートコードを使えば使うほど「インチキなブタ」や「虚栄のイチモツ」など自分の評価が強制的に下がるようになっている。

外部リンク[編集]