グラスホッパー (ロケット)

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スペースXの施設でテストされるグラスホッパー(2012年9月)

グラスホッパー (英語: Grasshopper)とは、アメリカスペースX社が試作を行っているロケットである。再利用型ファルコン9ロケットの参考にする目的で開発されており、4本の脚を備えて垂直離着陸が可能である。実験機として開発されているため衛星の打ち上げ能力は持たない。

目次

概要 [編集]

グラスホッパーはファルコン9の第1段に鋼鉄の脚4本を追加した形をしている。エンジンマーリン1Dが1基で、ケロシン液体酸素推進剤に用いて12万2000ポンド重(55キロニュートン)の推力を生じさせる。高さは32.3mである[1][2]

グラスホッパーのテストは、テキサス州マクレガーに立地するスペースXのロケット開発施設で行われている[1]

グラスホッパーの詳細についてスペースXは多くを語っていないが、スペースXは将来的に使用後のロケットステージを着陸させて再利用する計画を持っているため、グラスホッパーはその実験台と考えられている[2]

試験飛行 [編集]

2012年9月、グラスホッパーは初飛行を行った。地面に垂直に立ったグラスホッパーはエンジンを点火して2.5m浮き上がった後、すぐに4本の脚で着地した。飛行時間は3秒だった[1]2012年11月には2回目の飛行で高度5.4mを達成[2]

2012年12月17日、"12-Story Test Flight"(12-Storyは12階建ての意味)と呼ばれる29秒間の試験飛行が行われ、グラスホッパーは垂直に40m上昇した後に元の場所に着陸することに成功した。この飛行ではグラスホッパーの大きさを実感させるため高さ2mのカウボーイ人形がロケットの根元付近に取り付けられていた[3]

2013年3月7日には4回目の飛行試験が行われ、34秒間の飛行で高度80.1mに達した後、元の場所に着陸した[4]。2013年4月には高度250mまで飛行する試験が行われた[5]

グラスホッパーのテストはフェーズ1から3までに分けて行われる。フェーズ1ではマクレガーの施設で最高73mまでの飛行を、フェーズ2では203mまでの飛行を行う。フェーズ1・2の飛行時間は最長45秒で、管制空域の高さにまで達することはない[2]。フェーズ3では、より高速・高高度の飛行が行われ、高度最高3505m、飛行時間160秒に達する見込みである[2]

スペースX社はいつごろになればこの技術が実際の衛星の打ち上げに応用できるか明らかにしていない[1]

参考文献 [編集]

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]