クール・アンド・ザ・ギャング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クール・アンド・ザ・ギャング(Kool & the Gang)はアメリカのソウル/R&B、ファンクのバンド。
[編集] 略歴
1964年、ニュージャージー州にて結成。1969年デビュー。結成当初はリード・ヴォーカルはいなく、ジャズ・ファンクを中心とした曲を演奏していた。デビュー後しばらくは人気に恵まれなかったが1973年「Funky Stuff」(Billboard誌最高29位、以下Billboad誌のチャート)が初のTop40入りを果たしブレイク。1974年、「Jungle Boogie」を発表、22週に渡りチャート圏内に入っており最高4位まであがった。「Hollywood Swinging」(最高6位)など大ヒットを皮切りに一躍人気ファンクバンドとなってくる。その後しばらく伸び悩んだが1979年にJTテイラーが加入、1980年「Ladies Night」(最高8位)でBlack Singles3週連続1位を獲得、「Too Hot」(最高6位)も大ヒットし彼らの不動の黄金時代が迎えるのである。
1980年暮れに彼らの最高傑作ともいえる「Celebration」(2週連続1位)を発表。翌年Black Singles6週連続で1位を獲得する。この曲はお祝いの場面ではアメリカではよく流れていて、1982年のワールドシリーズのテーマソングや2006年のワールド・ベースボール・クラシックの日本の優勝決定時にも球場内で流れ野球ともつながりが深いともいえる。その後1981年から1982年にかけ「Take My Heart (You Can Have It If You Want It)」が1位(最高17位)を獲得、「Get Down On It」(最高10位)、「Big Fun」(最高21位)や「Let's Go Dancin'」(最高30位)が大ヒットした。1983年の「Joanna」(最高2位)でも1位を獲得した。1984年に「Misled」(最高10位)、「Tonight」(最高13位)がいずれも全米トップ10入り。85年には「Cherish」(最高2位)、「Fresh」(最高9位)がR&B部門でいずれも1位を獲得。1986,87年には「Victory」(最高10位)、「Stone Love」(最高10位)がR&B部門でトップ10入りに輝いて大ヒットしたが、1988年にJTテイラーが脱退し、その後は衰退が否めず1990年代には完全に一時期の輝きは失っていた。結果的にJTテイラーの脱退はグループと彼の衰退を助長させてしまった。
しかし2006年の3月に残り少ないメンバーで「Steppin', Into Love」がR&B部門で1位を獲り、今後の活躍なども期待される。
[編集] 特徴
初期はリード・ヴォーカルはいなく、ジャズ・ファンクを中心としたインスト・トラックが多かった。JTテイラーがリード・ヴォーカルとして加入して以降、ヴォーカル・トラックが主となり、結果的にポップよりになり、ディスコブームの中心のバンドのひとつとなる。
彼等の楽曲は大まかに3種類に分けられる。
- バラード:"Joanna"、"Cherish"等 - ポップ系の"Johanna"、 クワイエット・ストーム系の"Cherish"いずれも2位どまりなのが惜しまれる。
- ファンク:"Funk Stuff"、"Jungle Boogie"等初期のジャズ・ファンク期の楽曲、JT加入以後だと"Get Down On It"等ファンク~ディスコの楽曲。
- その他:"Straight Ahead"等の人生について応援してくれるような曲や、"Jones vs Jones"のように離婚を題材にしたようなユニークな曲でも人々を楽しませた。
- "Jones vs Jones" - 当時アメリカでは「結婚しない女」「クレイマー、クレイマー」といった「女性の自立」「離婚」を題材にした映画が流行っており、音楽の世界でもCommodoresの"Sail On"などモチーフにした曲がよくあり、"Jones vs Jones"のその流れの中でシングルカットされたが大ヒットとまでには至らなかった。

