クージョ (アルゼンチン)

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アルゼンチンの地方。クージョ地方はオレンジ色の地域

クージョ(スペイン語: Cuyo)は、アルゼンチンの中西部にある地域名である。ワインの生産が盛んな山岳地域である。歴史的にはサン・フアン州サン・ルイス州メンドーサ州の3州から成るが、現代ではラ・リオハ州も含めた4州が新クージョ(Nuevo Cuyo)と呼ばれる。新クージョは政治的・経済的なマクロ単位であるが、文化的にはラ・リオハ州はクージョではなく北西部の一部分である。

地理[編集]

メンドーサ州のアトゥエル川

クージョにはアルゼンチンでもっとも人気のある観光地のいくつかや、南米大陸最高峰のアコンカグアを含むアンデス山脈の山々、イスチグアラスト州立公園などがある。土壌は乾燥して赤みを帯び、何本かの河川が地域を横切っている。河川のほとんどは山々に降った雪解水が流れ、春季には大幅に水量が増加する。デサグアデーロ川ベルメホ川ビンチーナ川サラド川の水を集め、コロラド川に達する。

文化[編集]

この地方特産のワイン醸造所

地域の主要な経済活動のひとつにブドウ栽培がある。クージョ地域で生産されるワインはアルゼンチン全体(アルゼンチン・ワイン)の80%におよび、この地域のワインは世界中で高く評価されている。オリーブジャガイモトマト、果物なども生産し、菓子や保存食品なども製造している。採石業や石油開発もまた重要な産業のひとつである。クージョ地域の町は植民地時代の低層住宅や教会、狭い通りを特徴とし、近代的な町並みを持つ主要都市とは対照的である。1939年、クージョ地域でもっとも重要な高等教育機関である国立クージョ大学が設立された。メインキャンパスはメンドーサにあるが、クージョ地域外のリオ・ネグロ州にも学部を構えている。

観光[編集]

ラス・レニャス

クージョ地域はネイチャー・ツーリズムが重要な収入源であり、アコンカグア(南米大陸最高峰の山)、国民ブドウ収穫祭(メンドーサで行なわれる収穫祭)、ラス・レニャス(スノーリゾート)、ニャクニャン生物保護区イスチグアラスト/タランパヤ自然公園群(奇石が立ち並ぶ世界自然遺産)などのような観光地には多くの観光客が訪れる。

統計[編集]

2001年の国勢調査によるクージョ地域各州の人口、面積、人口密度は以下のとおりである。クージョ全体の人口は約286万人であり、アルゼンチン全体の人口の7.8%である。クージョ全体の面積は約40万km2であり、アルゼンチン全体の面積の14%である。クージョ内で人口がもっとも多い州はメンドーサ州(約158万人)であり、クージョ全体の約55%を占める。

人口
(クージョ内比率)
面積
(クージョ内比率)
人口密度
メンドーサ州 1,579,651人 (55.28%) 148,827km2 (36.76%) 10.6人/km2
サン・フアン州 620,023人 (21.70%) 89,651km2 (22.14%) 6.9人/km2
サン・ルイス州 367,933人 (12.88%) 76,748km2 (18.95%) 4.8人/km2
ラ・リオハ州 289,983人 (10.15%) 89,680km2 (22.15%) 3.2人/km2
クージョ 2,857,590人 404,906km2 7.1人/km2
アルゼンチン 36,260,130人 2,780,403km2 13.0人/km2

外部リンク[編集]