クロール

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クロール(crawl)とは水泳の泳ぎ方の一つで、両手で交互に水をかき、両足を交互に上下に動かして泳ぐ泳法である。

英単語としての“crawl”は「腹ばいで進む」を意味し、泳いでいる時の姿勢がそのように見えるところから名付けられた。

概要[編集]

クロールの泳法は1回のストローク動作中(左右1回で1ストローク)でのキック回数の違いにより、6ビート、4ビート、2ビートなどに分けられる。

もともと、南アメリカオセアニアの人々はクロールに近い泳ぎをしていた。19世紀においてインディオが非常に速く泳いでしばしばヨーロッパ人を驚かせていた。これが泳法の違いとして認識されるのは、19世紀後半からで、アーサー・トラジオン(John Arthur Trudgen)が、南アメリカに旅行した際に見た原住民の泳ぎにヒントを得て、平泳ぎのように同時ではなく、片方ずつ腕を掻く泳法によって、平泳ぎよりも速く泳げることを見出した(トラジオン・ストローク)。20世紀に入り、オーストラリア原住民がカエル足ではなく、バタ足で泳いでいるのを見たキャビル(Richard Cavill)によってトラジオン・ストロークが改良されて現在に近い泳ぎとなった。

泳法[編集]

水泳の泳法としては現在最も速く泳げる泳法であるため、競泳において自由形(フリー)といえば、事実上この泳法で競われている。そのため、クロールのことを「フリー」と呼ぶことがあるが、定義上は誤りである。