クロード・E・ロビンソン

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クロード・E・ロビンソン(Claude E. Robinson、1900年 - 1961年)は、アメリカ合衆国の調査実務家で、広告調査、世論調査の技法を開発した先駆者。ジョージ・ギャラップとともに、後にギャラップ調査や、その他の世論の調査研究で用いられるようになった様々な科学的標本調査の技法を開発した。

生涯[編集]

クロード・ロビンソンは、1900年オレゴン州ポートランドで、教師の息子として生まれた。第二次世界大戦中, 高校を出て陸軍に入隊したが、後にオレゴンに戻ってオレゴン大学に学び、最も優秀な学生だけに許されるファイ・ベータ・カッパ・ソサエティPhi Beta Kappa Society)の鍵(入会資格)を得た。さらにコロンビア大学で、社会学M.A.Ph.D.の学位を得た。

1929年、まだコロンビア大学の学生だったころ、ロビンソンは、当時はまだ事業として成り立っていなかった聴取率調査に用いることができるような、聴取者によるラジオ受信機の周波数選択(チューニング)を記録する装置を発明し、特許第1961170号を取得した。 この装置は、選択された周波数、電源が入った時刻、同じ周波数が聴取されていた時間の長さを記録するものであった。さらに、この発明は、特定の時間帯における放送聴取者の反応を科学的に計測することを目的とするものであった。ロビンソンは、この特許をRCAに売った。その後、アーサー・ニールセンArthur Nielsen)が、 AudiMeter(ないし、PeopleMeter)を開発し、ニールセン方式の調査システムが確立された。エーシーニールセン社は、テレビ視聴者の視聴習慣について、現在も統計を作成し続けている。

1932年、ロビンソンは、博士論文を基にまとめた、科学的世論調査についての先駆的な書籍『Straw Votes, a Study of Political Prediction』を公刊した。

ロビンソンは、1935年にギャラップが設立した the American Institute of Public Opinion(後のギャラップ社の前身)の共同経営者であった。

1938年、ロビンソンはオピニオン・リサーチ社Opinion Research Corporation, ORC)を組織し、公共団体や私企業に調査、マーケット・リサーチのサービスを提供しはじめた。1948年には、ジョージ・ギャラップとともに、広告調査advertising research)会社、Gallup & Robinson 社を設立した。

1945年パブリック・リレーションズ関係の全米組織である the National Association of Public Relations Council は、この年、パブリック・リレーションズを通して国民の福祉に最も貢献した人物として、ロビンソンに賞を授与した。

アメリカ資本主義の研究[編集]

ロビンソンは、アメリカ資本主義の研究にも、重要な貢献を残した。ロビンソンは、プリンストン大学に設けられた Center for the Study and Teaching of Principles of American Capitalism(アメリカ資本主義の原理についての研究教育センター)の座長を務めた。

ロビンソンは、また、the Committee for Economic Development(経済開発委員会)や、 the Foundation for Economic Education(経済教育基金)の理事を務めた。

1961年8月7日、クロード・E・ロビンソンは、の手術後に発症した肝炎によって死去した。同年中には、『Understanding Profits』が死後出版された。

著書[編集]

  • Straw Votes: A Study of Political Prediction, by Claude E. Robinson, Robert E. Chaddock, Columbia University Council for Research in the Social Sciences; Columbia University Press, 1932. 210
  • Understanding Profits (Library of American Capitalism) by Claude E. Robinson (Author), Publisher: Van Nostrand (1961)

参考文献[編集]

外部リンク[編集]