クロムウェル巡航戦車

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巡航戦車Mk.VIII クロムウェルMk.IV
Puckapunyal-Cromwell-2.jpg
画像は6ポンド砲搭載のクロムウェルMk.II
性能諸元
全長 6.35 m
全幅 2.91 m
全高 2.49 m
重量 27.5 t
懸架方式 クリスティー方式
速度 64 km/h
行動距離 278km
主砲 40口径75mmQF砲
副武装 7.92mm BESA機関銃×2
装甲 砲塔前面 64+12.7mm
砲塔側面 51+12.7mm
砲塔後面 44+12.7mm
砲塔上面 20mm
車体前面上部 64mm
車体前面傾斜部 25mm
車体前面下部 57mm
車体側面上部前半 32+14mm
車体側面下部前半 29+14mm
車体側面上部後半 32~25mm
車体側面下部後半 25+14mm
車体後部 32~14mm
車体上面 14mm
車体底面前半 8+6.35mm
(スペースドアーマー)
車体底面後半 6.35mm
エンジン ロールスロイス・ミーティア
600PS
乗員 5 名(車長、砲手、装填手、無線手、操縦手)
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巡航戦車 Mk.VIII クロムウェル(じゅんこうせんしゃ- 、Tank, Cruiser, Mk VIII, Cromwell (A27M))は、1943年に開発されたイギリス巡航戦車。名称はオリバー・クロムウェルに由来する。

概要[編集]

クルセーダー巡航戦車の後継車には、クルセーダーの発展型である巡航戦車A24が採用されたが、クルセーダーと同じナッフィールド・リバティー・エンジンが引き続き搭載されていたこともあって機械的信頼性に問題を抱え、そのため実戦には参加せず国内で訓練用として用いられていた。そこでスピットファイア戦闘機などに搭載されていたロールス・ロイス社製のマーリン・エンジンを陸上用に改造したミーティア・エンジンと新型のメリット・ブラウン変速機をA24と同じ車体に搭載するA27が並行して開発されることとなった。

しかし、スピットファイアの生産を優先していたこともあって肝心のミーティア・エンジンの生産が間に合わず、A27に既存のリバティー・エンジンを搭載したA27Lと本来のミーティア・エンジンを搭載したA27Mが生産されることとなった。当初、A24は「クロムウェルMk.I」、A27Lは「クロムウェルMk.II」、A27Mは「クロムウェルMk.III」と呼ばれていたが、後にA24は巡航戦車Mk.VII「キャヴァリエ」、A27Lは巡航戦車Mk.VIII「セントー」、A27Mは巡航戦車Mk.VIII「クロムウェル」と呼ばれることになった。セントーは主に訓練用として使われたが、ノルマンディー上陸作戦イギリス海兵隊が95mm榴弾砲搭載のCS型(火力支援型)を運用したのが唯一の実戦参加となった。ただし、ミーティア・エンジンに換装してクロムウェルに改修されたセントーも多い。

クロムウェルは機甲偵察連隊などに配備されて実戦に大量投入された。主砲はMk.IからMk.IIIまではクルセーダーから継承した6ポンド砲だったが、Mk.IV、Mk.V、Mk.VII、Mk.VIIIは、6ポンド砲用の砲架に搭載する、アメリカから供給される砲弾を用いる国産の75mmQF砲に換装し、Mk.VIはCS型で95mm榴弾砲を搭載していた。

装甲はMk.IからMk.VIまでが最大76mmで、増加装甲が施されたMk.VII、Mk.VIIIが最大101mmとなっており、特にMk.VII、Mk.VIIIはイギリス巡航戦車としてはかなりの重装甲を備えていた。

最高速度はリバティー・エンジン搭載のキャヴァリエが39km/h、セントーが43km/hとクルセーダーと大差ないレベルであったが、ミーティア・エンジン搭載のクロムウェルは51~64km/hにも達し、「第二次世界大戦中最速の戦車」と言われるほどの快速ぶりを誇っていた。

クロムウェルは、後のチャレンジャー巡航戦車コメット巡航戦車のベース車両となった。

ノルマンディー上陸作戦後のヴィレル・ボカージュの戦いで、ティーガーI一両にクロムウェル一個大隊(15両)が全滅させられたエピソードは有名である。第二次大戦後は朝鮮戦争にも投入され、中華人民共和国義勇軍に鹵獲されたクロムウェルが初の実戦参加となったセンチュリオンと交戦したというエピソードもあった。また、余剰化したクロムウェル巡航戦車にセンチュリオンMk.3から搭載された20ポンド戦車砲を搭載したチャリオティア駆逐戦車も製造された。

バリエーション[編集]

Mk.I
6ポンド砲搭載型。
Mk.II
履帯の幅が394mmに拡大され、車体の銃が撤去されている。
Mk.III
セントーのエンジンをミーティア・エンジンに換装したタイプで、武装は6ポンド砲のまま。
Mk.IV,Mk.V
主砲を75mm砲に換装。
Mk.VI
95mm榴弾砲搭載のCS(クローズサポート、火力支援)型。
Mk.VII,Mk.VIII
75mm砲搭載車に装甲を増設したもので、前面装甲は合計101mmとなった。

関連項目[編集]