クロウスゴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
クロウスゴ
Vaccinium ovalifolium Japan1.JPG
福島県東吾妻山 2010年7月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物 angiosperms
階級なし : キク類 asterids
階級なし : コア真正双子葉類
core eudicots
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
亜科 : スノキ亜科 Vaccinoideae
: スノキ属 Vaccinium
: クロウスゴ V. ovalifolium
学名
Vaccinium ovalifolium Sm.
和名
クロウスゴ(黒臼子)

クロウスゴ(黒臼子、学名:Vaccinium ovalifolium)はツツジ科スノキ属落葉低木

特徴[編集]

樹高は0.5-2mになる。若いには著しい稜があり、基本的には緑色であるが、しばしば赤みを帯び、毛は無い。は長さ0.5-1mmの葉柄をもって互生する。葉身は広楕円形または広卵形で、長さ1.8-4.5cm、幅1-3cmになり、先端に短い突起がある。葉の両面は無毛。葉の下部の縁に1-4個の小さな鋸歯がある場合があるが、多くは鋸歯が無い。

花期は7月。新枝の葉腋に長さ4-7mmの花柄をもつ1個のをつける。萼筒は長さ1.5mmの広鐘形で先端は輪状に広く開き、縁が波打つ程度で裂片は不明瞭。花冠は長さ5mmあり、つぼ形で先端は浅く5裂し、先は反曲する。花冠の色は、緑白色になり多くは赤褐色を帯びる。雄蕊は10本ある。果実は径8-10mmの球状の液果で、黒紫色に熟し食用になる。果実の先端は5角形にへこむ。

分布と生育環境[編集]

日本では、北海道、本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯の林縁や高山帯の低木林に生育する。世界では、千島、カムチャツカ、北アメリカ北部に分布する。

変種[編集]

  • ミヤマエゾクロウスゴ Vaccinium ovalifolium Sm. var. alpinum (Tatew.) T.Yamaz. - 樹高は10-20cmと低く、葉の下部の縁に3-5個の微小な鋸歯がある。北海道の高山の雪田わきに生育する。
  • オククロウスゴ Vaccinium ovalifolium Sm. var. sachalinense T.Yamaz. - 葉がやや厚くて細く、葉の中部以下の縁に鋸歯がある。北海道利尻島、樺太に分布する。

近縁種[編集]

マルバウスゴ Vaccinium shikokianum Nakai.(シノニムVaccinium ovalifolium Sm. var. shikokianum (Nakai) H.Hara )は、クロウスゴの変種とされることもあるが、ミヤマエゾクロウスゴに近く、それから分化し、日本の本州で形成された若い独立種として扱われている。花の形や色、果実は、クロウスゴによく似ているが、マルバウスゴは、葉の縁全体に先端が毛状になる細鋸歯がある。山形県から富山県にかけた日本海側の高山に分布する。

ギャラリー[編集]

果実の先端は5角形にへこむ。 

参考文献[編集]

関連項目[編集]