クロイツェル・ソナタ (小説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『クロイツェル・ソナタ』(ロシア語: Крейцерова соната)は、帝政ロシアの小説家レフ・トルストイの短編小説。1899年に出版された。その題名はベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第9番に因んでいる。
目次 |
概要[編集]
汽車の中で複数の乗客が夫婦関係が正しく進行させるにはどうすればよいのかを話し合っていた。その中の一人、公爵ポズドヌイシェフが突然告白話を始める。自らの性的遍歴やそれに対して現在どう思っているのかを語り始めた。彼の子供に対する接し方を一方的に話し続けるのだった。そして妻が友人トルハチェフスキーと浮気をしていることに気が付くと、夫婦喧嘩の末に怒りの余り妻を刺してしまったという。そして彼の妻は平常心を失い、そのまま死亡してしまったという。トルストイはこの話によって禁欲的な愛を読者に説いている。
登場人物[編集]
- ポズドヌイシェフ
- 妻を殺害した公爵。
- トルハチェフスキー
- ポズドヌイシェフの友人でヴァイオリンが上手な男。ポズドヌイシェフの妻と不倫をしていた。
日本語訳[編集]
- 原卓也訳 新潮文庫 1952年6月 ISBN 978-4-10-206011-7
- 望月哲男訳 光文社古典新訳文庫 2006年10月 ISBN 4334751091 , ISBN 978-4334751098
- 米川正夫訳 岩波文庫 1928年9月 ISBN 4-00-326195-X
映画化作品[編集]
- The Kreutzer Sonata (英題、1911年 ロシア帝国)
- The Kreutzer Sonata (英題、1914年 ロシア帝国)
- The Kreutzer Sonata (1915年 アメリカ合衆国)
- Kreutzersonate (1937年 ドイツ)
- 監督:Veit Harlan
- Amanti senza amore (1948年 イタリア)
- The Kreutzer Sonata (英題、1987年 ソビエト連邦)
- クロイツェル・ソナタ Quale amore (2006年 イタリア)
- 監督:マウリツィオ・シャッラ (Maurizio Sciarra)
- 第19回東京国際映画祭のコンペティション部門にて上映。日本では劇場未公開。DVD題『クロイツェル・ソナタ 愛と官能の二重奏』
- The Kreutzer Sonata (2008年 イギリス)
- 監督:Bernard Rose、主演:エリザベス・ローム