クレール・デルボス

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クレール・デルボスClaire Delbos, 1906年1959年)はフランスヴァイオリニスト作曲家。また、作曲家メシアン夫人として知られる。父親はソルボンヌ大学教授であった。

人生[編集]

1930年初頭、メシアンピアノと彼女のヴァイオリンとによって、パリで演奏活動を行っていたが、1932年に彼と結婚した。その後、室内楽を推進する作曲家たちによって1935年パリで結成されたグループ「ラ・スピラール(La Spirale=螺旋)」の一員として、メシアンたちと共に活動した。

結婚の年、メシアンによるヴァイオリンピアノのための作品《主題と変奏》(1932年)を献呈され、夫婦でその初演を行った。メシアンからは愛称で「ミ」と呼ばれており、連作歌曲集《ミのための詩(Poèmes pour Mi)》(1936年)はまさに、彼女への想いを表現した作品であった。

家庭生活は円満であったが、1937年に長男パスカル・メシアン(Pascal Messiaen)を出産した後、徐々に健康が衰え始めた。手術を受けたものの、術後はの障害によって記憶喪失になってしまい、やがて精神や思考の異常(精神疾患)を伴うようになった。メシアンは息子を独りで育てながら看病したが、の障害は改善されず1950年には精神科病棟に入ることとなり、永い治療の甲斐なく1959年に息を引き取った。

メシアンがその後1962年にピアニストイヴォンヌ・ロリオと再婚したため、デルボスは彼の1回目の夫人となった。

作品[編集]

  • ソプラノとピアノのための連作歌曲集《 Primevere 》(1935年)
  • オルガンのための《2つの小品 Deux Pièces 》(1935年)