クレンアーキオータ門

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?クレンアーキオータ

Ignicoccus hospitalis
分類
ドメ
イン
古細菌 Archaea
クレンアーキオータ界
Crenarchaeota
クレンアーキオータ門
Crenarchaeota
学名
Crenarchaeota
Cavalier-Smith 2002
和名
クレン古細菌
綱/目
  ※科については本文参照

クレンアーキオータ門Crenarchaeota、エオサイト界)は好熱菌を中心とした古細菌の一群。1990年カール・ウーズによってrRNA配列により定義された。

クレンアーキオータは大半が好熱菌に占められており、メタン菌高度好塩菌は今のところこの系統に現れていない。ただし、好熱菌以外にも未記載の海洋性古細菌がいくつか分離されており、徐々にだが低温環境にも生息していることが明らかとなってきている。

目次

[編集] 分布

クレンアーキオータには26属53種の菌が含まれ、種の数としては古細菌のおおよそ2割弱を占める。殆どが超好熱菌だが、スルフォロバス目は好気性のものが多くやや好熱性も低い。これらは陸上の温泉や硫黄孔から単離される。その他の目についても温泉などからの単離例が多い。

一方、デスルフロコッカス目は熱水噴出孔からの分離例が多く、極めて高い好熱性を示す。Pyrolobus fumarii(生育温度: ~113℃)、Strain 121(~121℃)、あるいは浅瀬の熱水噴出孔から偏性好気菌のAeropyrum pernix(~100℃)が発見されている。

記載種は全てが好熱菌だが、徐々に好冷菌や常温菌も存在することが明らかになってきている。海洋中からはMarine Archaeal Group Iと呼ばれるグループの16S rRNAが相当量検出されており、後にカイメンの腸内に共生する"Cenarchaeum symbiosum"、水族館から発見された亜硝酸古細菌"Nitrosopumilus maritimus"などが分離された。16S rRNA検出量から、海洋中に膨大量生息していることが示唆されている。近縁の古細菌の遺伝子は土壌からも検出されている。

[編集] 特徴

特徴については古細菌を参照。ユリアーキオータと違い細胞壁は多様性に乏しく、外膜を持つIgnicoccusを除いて全種がS-レイヤーより成る細胞壁を持ち、グラム染色では陰性を示す。ユリアーキオータとは異なる特徴としてヒストンを持たず、クレンアーキオータ特有のDNA結合タンパクを持つことが挙げられていたが、近年真核生物型ヒストンを持つ種も発見されている。RNAポリメラーゼメタン菌高度好塩菌ではBサブユニットが2つに分かれているが、クレンアーキオータでは分かれていない。

モデル生物としてはSulfolobus solfataricusなどが使われることが多い。この菌を使ってDNAの複製などの研究が進められている。真核生物に似た複製因子や複数の転写開始地点が見つかっている。

[編集] 分類

[編集] 他の生物との系統関係

LUCA  

真正細菌





クレンアーキオータ



ユリアーキオータ




真核生物




LUCA  

真正細菌




ユリアーキオータ




クレンアーキオータ(エオサイト)



真核生物





他の生物との系統関係としては2つの説が唱えられている。一つは上の図のように古細菌として独立したクレードを形成しているとするものである。現在こちらが有力となっている。しかしながら古細菌の中でもクレンアーキオータが真核生物により近縁とする説もある。

[編集] 参考文献

  • Woese, CR, Kandler O, Wheelis ML (1990). “Towards a natural system of organisms: proposal for the domains Archaea, Bacteria, and Eucarya”. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87: 4576–4579.
  • Preston CM, Wu KY, Molinski TF, De Long EF (1996). “A psychrophilic crenarchaeon inhabits a marine sponge: Cenarchaeum symbiosum gen. nov., sp. nov”. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 93: 6241–6246.
  • Konneke M, Bernhard AE, de la Torre JR, Walker CB, Waterbury JB, Stahl DA (2005). “Isolation of an autotrophic ammonia-oxidizing marine archaeon”. Nature 437: 543–546.