クレスチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

クレスチン(Krestin)とは、抗悪性腫瘍剤の一種。カワラタケ菌糸体より得られる多糖類で蛋白質と結合している(糖蛋白)。クレスチンは商品名で登録商標。PSKという略号で表されることもあるが、こちらも登録商標。

本剤は手間のかからない経口投与で、深刻な副作用がないことから、単独でかなり多く使われた時期があった。 しかし、現在では本剤単独では効果がないことが判明しており、他剤との併用で用いられる。 クレスチンは、担癌により低下した免疫応答機構に作用することにより抗腫瘍作用を発揮すると考えられる。

目次

[編集] 効能・効果

  • 胃癌(手術例)及び結腸・直腸癌(治癒切除例)における化学療法との併用による生存期間の延長
  • 小細胞肺癌に対する化学療法等との併用による生存期間の延長

[編集] 作用機序

NK細胞活性、インターフェロン生産能、インターロイキン生産能の増強などの免疫系の活性化により抗悪性腫瘍効果を表す。本剤が直接的に腫瘍細胞を攻撃するものではない。

[編集] 用法・用量

1日3gを1~3回に分服する。

[編集] 製品

「クレスチン」(クレハ=第一三共)のほか、後発品の「アスクレ」(日医工)、「カルボクリン末」(大洋)、「クレチール末」(沢井)、「チオレスチン散」(長生堂)なども発売されている。

[編集] 参考文献

  • 『クレスチン®』医薬品インタビューフォーム・2008年10月(第5版)(株式会社クレハ・第一三共株式会社)

[編集] 関連項目