クリッパーチップ

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クリッパーチップ(Clipper Chip)は、1993年4月16日アメリカビル・クリントン政権によって、発表されたもので、アメリカ国内で製造される電話機とコンピュータ全てに対して、暗号鍵を組み込んだチップ(クリッパーチップ)を組み込むことを求めたもの。

このチップには生産工程で二つの暗号鍵が組み込まれるが、その暗号鍵は同時に「鍵供託方式(キーエスクロウシステム)」により、同内容のものが別個の二箇所の機関に保管されることになっていた。そして、裁判所の審査を経れば、犯罪捜査の為に鍵の提供が受けられる仕組みである。暗号化アルゴリズムには、NSAが開発した「スキップジャック Skipjack」が使われる。

しかし、構想が発表されると供に、プライバシー侵害に対する懸念、また供託された鍵の提供に関する懸念、暗号化アルゴリズム自体の内容に関する懸念などから強力な反対運動が起こり、翌1994年7月には政府側が主張を取り下げ、チップ(クリッパーチップ)の装着は任意とされた。

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